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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第168話 水上都市

 


 ギルドで報酬を受け取ってくれと言われたが断って冒険者二人と別れ、その日は宿へと向かった。

 この都は大昔から存在している為、機械で動いている物もある。ここの風呂なんて自動で沸いてくれる優れものだし、夜なのに部屋は明るく、暗くも出来る。食堂なんかはスイッチ一つで火が点く。

 ここの生活は他の街と比べると随分と進んでいた。


 翌日、朝食を食べ終えた俺達は図書館へと向かった。世界最大と呼ばれ、至る国や歴史の本がここに集まってくる。

 もしかしたらアーシェも寄ったかもしれないし、まだ居るかもしれないと期待はしたが、真っ赤なローブの人物は見当たらなかった。


 しかし、そこの文献で轟神の情報を手に入れた。


「竜だったのか」

「それを仲間にしろってことだよね?なってくれるのかな?」

「どうだろうな。大樹の崩壊の時は人間に味方してたらしいが今はどうかな」

「夢の話じゃなくなるなら試す価値はありそうだね」

「本気で来たら死ぬぞ、俺達」

「んー。アーシェと合流出来れば可能かな?」

「死なない確率は上がるけど巻き込むのはなぁ」

「行くだけ行ってみようよ。もちろんアーシェと合流してからね」

「一応聞いてみるか」


 比較的新しい情報で棲み処も発見出来たのでアーシェを連れて行く行かないは別として目的地とすることにした。


 続いて来るべき日と云うのは天使と悪魔が立てた条約ではないかと結論に至った。

 大樹の崩壊から1000年後、戦争禁止の条約が終わる。その時、再び地上を巻き込んだ戦争が行われる可能性が高いと、それが来るべき日ではないかと。

 現天使であるアドラメレクも言っていたことで、悪魔が天界を狙っている。しかしそれを悪魔王が良く思っておらず、阻止を謀っているらしいが真実は分からない。

 後はアーシェの持ってくるであろう情報次第ということになる。



 ある程度の情報を得た所で街中を探索しようと話していた時、都全体が大きな揺れに襲われた。


「な、なに!?」

「地震か?」


「おい!あれを見ろ!!九頭竜だ!」


 一人の男が指を指しながら叫び、指差す方を見た人々が悲鳴を上げている。

 俺達も建物の間からその方向を見ると、九頭竜と呼ばれる巨大な他頭竜の姿がそこにあった。


「九頭竜だ。あれほどの大きさとは」

「あれってウチ等の国のドラゴンだよね?なんでこんな所に居るのよ」

「アイツに聞いてくれ。行くぞ」

「行くってまさか、アレとやる気なの!?」

「早くしないと沈められるぞ。大丈夫だ、俺達以外にも冒険者はいる」


 アイはしぶしぶ後を着いて俺達は九頭竜の元へと向かった。









[九頭竜]

 クズリュウ。

 ?級。9本の首を持つ東方龍型で、身体は大海嘯竜の数倍の巨体を誇る。

 初めは湖に棲み着いていたが、どんどん大きくなり狭くなったので海へ出た。





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