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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第17話 街道

 


 街道に戻りしばらく進むと石壁の小さな掘っ立て小屋が見えた。


「今日はもう日が暮れる、彼処で休まないか?」

「外よりは良さそう」

「中を見てくる」

 …

「なんもないぞ」

「ほんとだ。暗くなる前に夕飯の準備するね」

「なら俺は寝床作ってるよ」

「ねぇ」

「ん?」

「なんでここ魔物に食べられてないの?」

「あー確かに。それは不思議だよな」

「もしかしてあれのお陰?」


 アイは天井の上に描かれていた薄れた小さな魔法陣を指差した。


「なるほど、あれのお蔭か。じゃあ街の至るところにもあれと同じなのがあるのかもな」


 確かにあの魔法陣が魔物避けならこの小屋がこんな所にあっても食われていないのに説明がつく。



 翌朝

 日が沈む前には着くはずの街を目指して街道を歩き進めた。

 二時間くらいが経ったとき、視界の隅に影が映った。


「あれ何に見える?」

「リザード?にしてはデカイ気がする」

「なんか食ってるよな」

「ワイルドホーンだと思う」

「如何せんなんでこっち向いて食ってんだよ」

「あんな大きな獲物捕まえてるんだからウチらに興味なんてないでしょ」

「ならいいけど。あんま見るなよ」


 岩の影でホーンタイプの魔獣を食い漁ってるソレを横目に見ながら進んで行く…が、此方に気付いたのかソレは這いつくばるように俺達に向かってきた。


 影から出て太陽に晒されたことによりその正体がハッキリと分かった。


「地竜か!」

「ウッソ!?山脈にしか居ないんじゃないの?」

「だと思っていたが…だがデカイだけのリザードだ。向かってくるというならやるしかあるまい」


 勢いを落とさず俺達に向かってくる地竜と戦闘態勢に入った。





[地竜]

 アースドラゴン。

 茶色の鱗を持つ下級種の1体で姿形は四足歩行のリザードタイプに似ているが大きさが比にならない。好戦的な性格。




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