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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第159話 後処理

 


 俺達は少し休んでから岩竜を埋める作業へと移った。

 ランフォリンクスは燃やして、丘陵竜は地面に埋め込まれていた為楽出来たが、残りの三体はかなりの重労働となった。

 魔獣クラスならほっといても他の魔物が食べてくれるが岩竜のようなヤツはそうはいかない。

 なんせ、岩のような身体を食う魔物などそうそう居ないからだ。しかも燃えない。


「アイ、土魔法覚えてくれよ」

「適合してないから無理よ」

「コイツ等でかすぎるわ、中々埋まらない」

「文句言ってないで手動かしなさい」


 それから程なくしてようやく全てに土を被せることが出来た。

 この日は既に日も暮れていたので、少し進んだ平坦な場所で野営することにした。


 すると何者かが近付いてきた。


「やぁ、お疲れさん」

「「エーイリー!」」

「覚えててくれたんだ」

「まだ数日前だぞ。それに酷い目にあったしな」

「手を抜いてくれって頼んだんだけどなぁ」

「まぁ、手は抜かれてたな。一応感謝するよ」

「なに、君達にはいずれ必要な力さ。ところで、美味しそうだね」

「食べる?」

「良いのかい?いただきます」

「天使も俺達と同じように食うんだな」

「食べなくても平気だけどね」

「なんだそれ。んで、何しに来たんだ?」

「情報を持ってきたんだ。これ見てみて」


 手渡されたのは随分と昔の地図だった。地形はさほど変わりないが、事細かく書かれてより正確なモノとなっていた。

 この山を降りて進んだ所に○が印されており、そこに悪魔が居るとエーイリーは語った。


「信じろと?」

「んー。どっちでも良いけど、そこ遺跡だから行くだけ行ってみたら」

「だが、街道からかなり外れてるぞ」

「でも、本当に居るなら討伐しないと」

「そうだよ。お嬢さんの言う通り」

「ハァ、分かったよ。行くだけいってみるか」

「そうこなくっちゃ。んじゃ俺は帰るよ。ごちそうさま」

「一緒に行かないのか?」

「今回は止めとくよ。それと、一人の冒険者が返り討ちにあってるから気を付けてね」


 エーイリーは手を振りながら消えていった。


「ったく」

「うちらの地図にはこの遺跡載ってないね」

「発見されてないか、遺跡と認められない跡地かだな。嘘は言ってないだろうし」

「なるほどね。それより冒険者が返り討ちって気になるね」

「ああ、一人なら相当な実力者だし、悪魔討伐依頼を受けたのならSランクだろろ」

「だよね。まぁなるようになるか」

「能天気だな」

「いいじゃん。ほら、片付けて寝るよ」


 次の日の昼過ぎには山を降りることが出来た。







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