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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
158/308

第153話 愚鈍

 


「気付くのが遅いよ」

「あれは人の気配だったはず」

「騙されないように鍛えないと、この先主人を守ることも出来ないよ」

「貴方は何者なの?」

「俺はエーイリー。元悪魔だ」


 ジルコートとエーイリーと名乗る者の会話に驚いている俺とアイ。


「天使なの?」

「今はね」

「ならアドラメレクを知っているか?」


 天使と言うことなので、以前出会った天使の名を言ってみる。


「新星組だね、知ってるよ。もしかして、ザフキエルを捕らえるのに協力してくれた人?」

「協力と言うより共闘だな」

「なんだなんだ、君達のお陰で情報を得ることが出来て助かったよ。有難う」

「礼など。それで、天使がここの悪魔を倒してくれたのか?」

「そうだよ。目に余るモノだったからね」

「それこそ感謝する」

「天使の務めだよ。君達はこれからも悪魔退治するの?」

「そのつもりだが、一つ聞いていいか?」

「どうぞ」

「来るべく日ってなんのことだ?」

「それはまだ答えられない。いずれ自ずと知ることになる。その代わりと言ってはなんだけど、これを贈ろう。」


 空に特大の魔法陣が浮かび上がった。


「倒せたらだけどね。それじゃあ、俺は帰って寝るから。おやすみぃ」

「おい、待て!」

「サキ!あれ…」

「マスター、あれは私達だけじゃ無理よ」


 そこから現れたのは巨大な翼竜だった。


 その者はバハムート、ニーズヘッグに並び、空の監視者ジズの使いとされている翼竜、ケツァルコアトルと呼ばれ、世界樹の番人としても聞いたことがある。


「あの巨竜を倒せと言うのか!?」

「風神なんて此岸でも居ないと勝てそうにないわよ」

「風神?ケツァルコアトルのことを風神と言うの?」

「ええ。風神竜は大海嘯竜、此岸竜と並ぶ強大な力を持ってるわ」

「やるしかないか」

「アイ、黒はもうイケるわよ」

「ほんと!?よし」


 アイはノワルヴァーデを喚び出し、ジルコートは竜の姿へと戻っていく。


『主。お久しぶり』

「ノワ!大丈夫だった!?」

『ええ。でも喚び出し早々にアレは…』

「黒、頑張ろう」

『銀、やるだけ』


 二体は飛び立ち、巨竜へと向かっていく。










[風神竜]

 ケツァルコアトル。

 空の監視者の使い。ジズの子供とされている文献もあるが、真実には至っていない。

 全長は20メーター程の巨大さを誇る。












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