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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第148話 実験

 


 2階部分のそこは天井は1階と同じ高さだが通路のように壁があり、曲がり角は角ばっていた。


「機械人形が持ってるあの銃は使わないの?」

「あんな古いのいつ暴発するかわからんからな」

「それもそうか」

「あ、見て、扉が並んでるよ」


 曲がり角も一つ抜けると、左右に扉がずらりと生らんでいた。

 その扉には手のひらの絵が書かれているだけで開けることが出来ない。


「これ、全部開きそうにないな。ここはほっといて先へ進もう」

「そうだね。キリがないもんね」


 もう1つの曲がり角を抜けた先を歩いていくと左側に大きな扉がついていた。

 扉にはスイッチがあり、それを押してみると上下に開いていく。

 中には綺麗に整列した機械人形が何十体も並んでいた。


「うわぁ」

「動かないよな」

「眼光ってないし動かないでしょ」

「だといいが。あそこの光ってる所に行ってみようか」


 機械人形が並んだ先に何やら光っているものが見える。

 間を通ってそこに行くと、壁に複数の四角く光っている物が埋め込まれていて、そこには文字が写し出されていた。台の上にはスイッチが沢山並んでいる。


「なんだこれ。前の遺跡じゃ見なかったな」

「なんか書いてあるね。文字みたいのは読めないけど、あれはタマよね」

「数字なら解るが後は読めないな。ん?ああタマだな」

「もしかしてあれじゃない?」


 アイが辺りを見渡すと、そこに書かれていたであろうタマが壁の中に埋め込まれていた。それは簡単に引き抜けた。


「これって…」

「竜の珠だよね」

「だよな。なんでこんなところに?これを研究してたのか?」

「そうかも知れないね。ここに03って書いてあるよ」


 アイが持ってきたそのタマは鉄色で竜の珠そっくりだった。珠には数字が書かれている。


「3ってことは1、2があるかもな」

「いいねそれ、お宝は取らないとね」

「よし、この部屋探してみよう」

「うん」


 この部屋には竜の珠らしき物はその1つだけだったのだが、読める言葉で書かれた紙を見つけた。


「アイ、これ見てみ」

「なにそれ?」

「これに書かれてるの読めるぞ」

「ほんとだ。じゃあ光ってる文字は何処かの国のかもね」

「そうだろうな。古代文字は聞いたことないし」

「これってこの珠の事じゃ?」

「多分」



 No.01 暴走


 No.02 暴走


 No.03 正常


 No.04 正常


 No.05 暴走



 尚、04はテスト7の段階で大破

 又、05はテスト11の段階で暴走、処分を決定した


 No.6に関してはテスト20クリア後、一時中断




 と書かれていた。

 見つけた03の珠の事は書かれていなかったが、06の珠があると確信出来た。


「探そう!」

「そのつもりだ。多分上の階もあるはずだよな」

「あの機械に3ってスイッチがあったから3階があるよ」

「よし、戻ろうぜ!」


 歩きだそうとした時、俺は何かにつまずいてアイを押してしまった。押されたアイは台に手をついたのだが、赤く光ってるスイッチに触れてしまった。








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