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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第135話 ノーライフキングの最後

 


 ジャンヌが苦手と称するだけあって首を跳ねても再生してしまう驚異の生命力を有しているノーライフキング。

 あんな簡単に生やされたらたまったもんじゃないと思い、シュヴェーラ8本を水平に飛ばしてヤツの胴体を貫いても止めることをせず、そのまま壁に突き刺し動きを封じた。

 そして二連銃を手にしアイテムボックスから弾を取り出した。


「この貴重な弾を使われることを有り難く思いな」


 中折れの2つの銃砲に弾を入れ、ノーライフキングの頭を狙い射った。 その弾は着弾後に炸裂し、頭を吹き飛ばした。

 そして新たに生えてきた頭にもう1発食らわして廃莢し、リロードする。

 再び生えては吹き飛ばし、リロードの繰り返しを行っているとヤツが段々と小さくなっていく。


 やがて突き刺さった剣から抜けれるほどのサイズになり、自由を得たノーライフキングは手をかざして魔法を放とうとする。

 俺もリロードが完了して、ヤツの魔法とほぼ同時に射つと、魔法は俺の顔を掠めていく。

 ヤツは頭を無くしてその場に倒れ込み、2度と生えて来なくなった。


「貴重な榴弾を使わせるとはな。中々な相手だった」

「何カッコつけてんの?」

「!?ビックリさせんなよ。終わったのか?」

「うん、ジャンヌが細切れにした」

「マスター!!スカルコレクターもフレッシュゴーレムもミンチにしてやりましたよ!」

「偉いぞ。これで終わったな」


 フレッシュゴーレムはアイが凍らせてそのままにしようと思っていたところに、あっちの戦闘が終わったジャンヌが細切れにしたそうだ。

 その後は俺の戦いを見ていたのだと。



『終わったようですね。ご苦労様でした』

「エキドナ。それにカリストまで」

「ルナ。大丈夫だった?」


 アーシェに問いかけられたカリストは頷いた。


『上級クラスが二体も居たなんて。危険な目に遭わせてしまい申し訳ありません』

「大丈夫だ。仲間が優秀だったからな」

「マスターが一番優秀ですよ!」

「ちょっと黙っててくれ」

「御意」

「ここは王の間なのか?」

『はい。柩を出します』


 壁のダイヤルを合わせると、中央に黄金の柩が現れた。

 エキドナがその柩に近付き、中央に付いてる黄金色に輝く宝玉を取ると俺に渡してきた。



『約束の報酬です。お受け取り下さい』

「凄っ!これってもしかしてドラゴンの珠じゃない?」

「見たことあるわ。特定のドラゴンが持っているのよね」

「俺達も今一つ持ってるぞ」

「ミストドラゴンのやつね」

「ってな訳でこの報酬はアーシェのだな」

「そんな、受け取れないわ」

『あの、もう一つあります』


 淡い白色の宝玉を渡してきた。


「2つもいいのか?」

『ただの飾りとしているだけなので問題ありません』

「アーシェどっちがいい?」

「アイさんが決めて」

「アーシェは最初から最後まで戦ってくれたんだから好きな方を選んで」

「んー。じゃあ白い方を貰うわ」


 アーシェは淡い白色を、俺達は黄金の珠を貰った。


「じゃあ外に戻るとするか。ジャンヌ、お疲れ、助かったよ。デポルラポルにルナもありがとう」

「お役に立てて光栄です!またいつでもお喚び下さい!」

「皆、ご苦労様」

「ありがとね」


 俺はジャンヌを解除し、デポルラポルとルナも解除された。


『では皆さん、お掴まり下さい。外へ転移致します。』


 三人はエキドナに掴まり、外へと連れ出して貰った。


「おお、終わったのだな!助かりましたぞ、旅の者よ」

「依頼だからな。これで安心だと思うぞ」

『次はこうならないように対策を考えます』

「また入り込まれるかもしれないからな」

『はい。今回の事は忘れません』

「また近くに来たら寄るからね」

「そうだな、そうしよう」

「いいわね」


 俺達はガーディアンとエキドナに別れを告げ、街へと戻った。






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