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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第124話 Dランク

 


 俺とアイは冒険者パーティと共に竜討伐に向かっていた。

 このパーティは弓使いのマルク、聖魔剣士のハミューダ、クレリックのニコラスの三人で構成されており、皆Dランクだ。


 弓使いは数がめっきり減って中々見かけない職業になってしまった。ガンナーも国によっては見るが、弾のコストが激しいのと魔力弾の効きがイマイチな為弓使いより見かけることはない。

 クレリックも補助魔法に特化した職業であるが、単体ではどの職業よりも劣るのでその道に進むものは少ない。

 そして聖魔剣士は剣技を主体とした召喚士で、彼女と契約しているバルーチャと呼ばれる鳥類型は彼女くらいなら乗せて飛べる。二手に別れても乗せて空からでも良しと相性が良い。


「俺達が来なかったら三人で行っていたのか?」

「はい。あの町のギルドは余りお金がないみたいで、ドラゴンなのに報酬が安かったんです。それで他の冒険者は割りが合わないって請けなかったんですよ」


 とマルクが答えた。


「なるほどな。ギルドも良くDランクのお前達を行かしたもんだ」

「致し方なくって感じでした」

「国境の町なのにギルドは何やってんだか」

「サキさん達は隣国から来たんですよね?この国はギルドに力を入れてないんですよ」

「ギルドに国もなにもないのにどうしてだ?」

「それは解りませんが、俺達の街もそうでした」

「魔物を軽視してるとしか思えないな。巡回の兵士も村じゃないのに見かけなかったしな」

「はい。兵士は本当に大きな街にしかいません」


 この国は冒険者に人気がないと聞いた。支払いが悪いのは他の街も同じなのだろう。



 町から歩いて1時半、それまでは草が茂った草原だったが景色は荒野へと移り変わった。

 そこに一際大きな岩が転がっていた。その上には竜が丸まって寝ている。


「あれか」

「はい。あれがハウロン」

「へぇ、初めてみたね」

「ああ。お前達準備はいいか?」

「「「はい!」」」

「ハミューダ、召喚獣を喚ぶんだ」

「分かりました!」

「ニコラスは雷のエンチャントを使えるか」

「はい、使えます」

「ならマルクが矢を射るとき、付与させてくれ」

「はい」

「マルクは俺が合図したら射て」

「はい!」


 ここは経験の為に三人組にやらせてみることにした。










[バルーチャ]

 鳥類型の召喚獣。翼を広げると意外とデカい。女性くらいなら乗せることが出来る。


[風竜]

 ハウロン。中級種の東方龍型。

 薄緑色の鱗に5メーターあるが他と比べると細い。

 名前の通り、風魔法を得意とする。





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