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自衛官ただいま異世界放浪中!  作者: PET
第1章異世界召喚
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この世界とステータス

ついに伊勢のステータスが明らかに

「まずこの世界の説明から行うとしよう。

この世界はクレイム大陸という名で多種多様な種族そして魔物とよばれるモンスター達がこの大陸で暮らしている。


我々のような人間族。

森深くに住み最も美しいとよばれるエルフ族。

鍛冶を行えば右に出るものはいないといわれるドワーフ族。

動物の特徴を受け継ぎ身体能力が高い獣人族。

天高く浮かぶ島に住んでいる白い翼を持った天霊族。

地中深くの最下層と呼ばれるところに住み最も残忍とよばれる悪魔族。

そして全種族最強と呼ばれ絶対的支配者の龍族この7種族が存在する。


他にもこの世界にはお前達の世界にないものが多く存在する。ステータスもその一種だろうステータスとは自分の強さを示すいわば記録のようなものだ。

これから各自ステータスを見てもらうのが早いだろう・・・。


そしてここからが本題だ。」


とカールザス王が一言区切ると第二王女であるマリーが前に出る。


「ここからはわたしが説明いたしましょう。なぜ私たち異世界の人々を召喚したか、それはあなた方にこの世界を救って欲しいのです。」

「この世界を救うですか?」


と零士くんが首をかしげるとマリー王女は深刻そうな顔で頷き語り出した。


「この世界には人類を脅かす邪悪な七罪魔神というものがいます。このもの達は各種族の英雄とまで呼ばれたもの達が邪悪な闇の力に支配されこの世界を滅ぼそうとする魔王という存在になった者たちの総称です。彼はすでに南の国々を破壊し百万人もの人々が惨殺されてしまいました。このもの達を倒すためには神々の加護を受けたものでなければ倒すことは不可能。そしてその加護というのは勇者召喚で召喚されたものでしかつくことはないのです。」

「だから私たちが呼ばれた。この場合は召喚された?そういうことでいいのかしら?」


と冷たい印象を持つ小雪さんが王女のセリフを横取りすると王女はこくんと頷き、そして頭を下げた。


「私たちの身勝手だとは思いますが、どうかこの国を民を世界を救ってください!」


とテンプレ感漂うお願いそして涙ぐみながらお願いする王女マリーに俺はにやにやが止まらない。


こういうのだよ!俺はこんな感じの生活を望んでいたんだ!


ファンタジーをこよなく愛する俺にとってこの頼みはまさに天からの贈り物、人が死んでいるというのに俺は今にも発狂しそうな感情が心を支配しようとする。しかし残された理性がそれを止め心を落ち着かせると高校生達のほうを伺ってみる。

様々な表情を浮かべてはいたものの皆がどこか決意したような顔を浮かべているような気がした。


「一つ質問していいですか?」


と真斗君が手を挙げる。


「僕たちは元の世界に変えることはできるんですか?」


もっともな質問である。


「はい戻ることはできます。ただしあなた方を元の世界へと送るに膨大な魔力を必要としているのですが七族魔神の持つという、強大な魔力が秘められている七結晶がという石が最低でも三つは必要とします。」

「結局は七族魔神を倒さなければいけないとそう言う訳ですね?」


と沙耶さんが神妙な面持ちで言うと零士君が頷き王女マリーを見つめる。


「その話お受けしましょう。みんなもいいよな?」

「はー。やっぱりかそういうと思ってたよ。」

「零士君は昔からだもんね。」

「お人よしね。まったく」


とみな頷くとマリーは涙を流し何度も感謝の言葉を述べた。

そんな光景を見て国王はどこかほほえましげに笑顔を浮かべると召喚された中で一番最年長である俺のもとへとやってきた。


「皆がこういうがお前はどうする?」

「いや俺もついていきますよ。この子たちはまだ子供だ。俺がしっかり面倒見ますよ。」


と告げると国王は俺に頭を下げ手を差し出した。


そして一通りこの世界の説明を受けた後、ついに待ちに待った瞬間を迎えた。


「それでは、お前たちにはそろそろステータスの話をしたほうがいいな。」

「ステータスですか?」

「そうだ。この世界にはその者の強さや職業そしてスキルといったものを表示するステータスというものが存在する。さっきも言ったが見たほうが早いだろう。」


と国王は区切ると「ステータス」と呟くと次の瞬間緑色に発光したプレートが出現する。


スゲーーーーーー!!ステータスだ!


と歓喜を挙げる。


「このようにプレートが出てくる。これが私のステータスだ。」


【名前】 カールザス・ロイ・レインバート 

【LV】 55

【ジョブ】騎士 聖騎士 国王

【HP】 :5000

【MP】 :500

【力】  :4500

【防御】 :4000

【魔攻】 :300

【魔耐】 :3500

【俊敏】 :1500

【運】  :150

【スキル】

身体強化 Lv5 盾術 Lv6 剣術Lv5 槍術 Lv8

【固有スキル】

王の器


「このように出てくる。モンスターを倒すか何かしらの戦闘をすることでその分レベルが上がる。だから普通の平民や農民の場合はほとんどがレベルを1から5で生涯を終えるが、逆にモンスター退治や迷宮探検をする冒険者や常日頃から訓練をし国を守る騎士といった者たちはレベルが高いな。」

「国王は相当強いですね。」


確かにそれを考えれば国王のレベルは相当な訓練やモンスターを討伐しない限り到達しえない


「まあ先祖代々自分のみを守れないものはただの木偶だと言って幼いころから訓練やモンスター退治をやってきたのでな。」


と国王は昔を思い出すかのように目を細める。


「つまり国王のステータスを越えなければならないわけですね。」

「そうゆうことだ。それではお前たちのステータスを確認しよう。お前たちが勇者ならばジョブの欄に勇者と示されているはずだ。先ほどの私のようにステータスと唱えれば出現するぞ。」


と説明され皆各々がステータスと唱えると緑色に発光したプレートが出現俺は思わず感動で体を震わせ、震える声で魔法の言葉を唱えた。


「ステータス!!!」


すると緑色のプレートが俺の目の前に現れる。


「すげー!ほんとに書いてあるよ!力が1000だってさ!」

「言い忘れたが勇者のステータスは並の人間よりはるかに高いぞ。」

「ほんとだ。勇者って書いてある!」

「すごいな。今の俺の強さなのか。」

「すごい!私って結構すごいかも!」

「くだらないわね・・・。」

「ぼ、僕も書いてあったよ!」


と皆口々に言うが俺はステータス画面を見てしばし呆然としていた。


「伊勢さん?どうしたんですか?」


と沙耶さんが俺に話しかけてきたので俺は思わず笑ってしまった。

なんだろうこのむなしい気持ちと悲しい気持ちは?俺は奥歯をかみしめると沙耶さんのほうを向いて悲しそうな表情をしてしまった。いい大人なのに俺はいったいなんて言う表情してんだか。


「どうやら俺は勇者じゃないみたいなんだよね・・・。」


と俺はようやく絞り出し言った言葉が部屋を静寂に変え、おれは改めてステータスを眺めた。

【名前】 イセ・カイト

【LV】 1

【ジョブ】 巻き込まれた自衛官 武人 賢者 

【HP】 :4000

【MP】 :50000

【力】  :5500

【防御】 :4000

【魔攻】 :4000

【魔耐】 :3500

【俊敏】 :4500

【運】  :4000

【スキル】

短刀術 Lv6 銃術 Lv7 武術 Lv7 全属魔法 Lv1 刀術 Lv6 気配遮断 Lv5

気配察知 Lv5

【固有スキル】

鑑定 Lv1 創造  超人  超感覚



と俺の目の前には絶対におかしなステータスと巻き込まれた自衛官という明らかに自分が勇者ではないという証拠が確かに記されていたのである。


次はいよいよ城から・・・・。


主人公のステータスを変えました


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