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自衛官ただいま異世界放浪中!  作者: PET
第1章異世界召喚
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第一話  高校生+襲撃者=異世界転生?

この話で異世界転生です。


 帰宅する途中コンビニでビールやカップメンその他もろもろを買った俺は片手に鞄とコンビニ袋を持ち空いた片手でラノベの続きを読みながら歩いていると、ふと楽し気な声が聞こえてきた。

本から視線を外し前をみるとそこに和気あいあいと話をしながら下校している校生たちの姿が目に映る。

その楽し気な雰囲気に思わず、


 青春だな~


 とどこか懐かし気に思っていると、ふと高校生達より前にフードを深くかぶった年齢不詳の明らかに怪しい人物がポケットに手を入れこっちへ歩いてくるのに気が付いた。

 訝しげに思っていると突然の胸騒ぎが俺を襲う、自衛隊に入隊していた頃この感覚が起きたとき必ずと言っていいほど悪いことが起きたものだ。それも尋常じゃないぐらいに。

 俺は自分の感覚を信じ周りに何か危険なものはないかと視線を動かすが何もなく、そのまま視線をフードの被る怪しい人物へと向けた。


 あいつしかいないよなー。


 俺は文庫本を閉じ鞄の中へとしまうとふーと息を吐き、いつでも動けるよう体のスイッチを戦闘モードに切り替える。本当は前に行って未然に防ぎたいが相手はただの一般人の可能性がある、それに高校生が道をふさいでいて高校生たちより前に移動する事がでずない、


どうしたものか・・・。


と考えていた俺は次に起きる出来事に反応が遅れてしまった。

 フードの怪しい人物がおもむろにポケットから大柄なナイフを取り出し高校生めがけ走り出したのである。これでフードの人物は怪しい人物から襲撃者だということが判明した。

気づかない高校達は今だに話をしていることに俺は舌打ちをすると大声で叫んだ。


「逃げろ!襲われるぞ!」


 俺の大声にビックリしたのか体を震わせ振り替える高校生たちだが、前から発せられる悲鳴にその視線を前へと向けた。そこにはナイフを女子高生へと振りかざそうとするフードの襲撃者の姿があった。


「お前沙耶から離れろ!!」

「おいバカ!零士待て!」


 と黒髪の端麗な顔を持つ少年が竹刀を持ち襲撃者へと攻撃しようとするがそれを堀の深い赤髪の少年が制止する。そんなことをお構いなしに襲撃者は動きを止めず沙耶と呼ばれる少女へとナイフで切りつけようとしたがそんなことは起きらなかった。


 なぜなら俺が襲撃者の顔へめがけ鞄をぶん投げ見事顔に命中したからだ。そんな目にあった襲撃者は思わず顔を抑え頭を振る。その間に俺は高校生たちの間をすり抜け腰を抜かした少女を抱えあげると黒髪の少年の元へと移動し少女を下した。少女の体はまだ震えているが俺は少女を安心させるため頭に手を置き笑顔で語りかけた。


「安心して、もう大丈夫だから。」


 少女はまだ震えていたものの俺は襲撃者をどうにかしないといけなかったため少女から目を離し襲撃者へと向ける。


「いたいけな少女を襲うとかはあんた何考えてんだ?」

「・・・・・・・。」


しかし襲撃者は何も答えなかったが何か息をのむような雰囲気を感じた。


「まああんたみたいな奴の心情はどうあれ、抵抗しないほうがいいぞたぶん抵抗すると痛いから。」


 と俺はファイティングポーズをとり襲撃者に向かい歩を進めようとした時のことだった。

 足元から突如光があふれだし俺たちの視界を白く染め上げ俺は思わず目を瞑るそして後ろから戸惑いの声が聞こえてきた。

 これは一体何なんだと思いながらも何とか目を開けた俺は、襲撃者を見るとそこには流れるような銀髪を携えまるで人形のような美少女が俺を見つ悲しそうなそれでいて久しぶりに会った友人を見るような目で俺を見つめていた。おそらく襲撃者がフードをとったのだろう。


(そんなにかわいいのは反則だろ!)


 と俺は場違いなことで毒づくとだんだんと意識が薄れていった。そして完全に意識が途切れた時、どこからともなく聞こえてきた声が俺の耳へと滑り込んできた。


「パパ。私はずっと待ってるからね。」


と・・・。


 

謎の少女と異世界転生さあこれから伊勢の運命はいかに!

誤字脱字アドバイスがあればどうかご報告ください。

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