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自衛官ただいま異世界放浪中!  作者: PET
第2章 let's goバトルフォレスト
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初めての魔法と魔物

このかいから伊勢に戻ります

ぎゃあぎゃあぎゃあと何か鳥のような鳴き声が聞こえてくる。

レインバート王国から旅に出ておよそ3日という時が経過し早朝俺はとある森の前で歩を止めていた。


この世界にはファンタジーものに出てくるモンスターはたまた魔物といった生物が当たり前に存在している。有名なところで言うと例えばゴブリンやコボルとオークいったものだ。

普段からそういう生物が草原や森などに生息したりしているのだが残念ながら運が良いのか悪いのかこの3日間1体も魔物に出くわしていない残念である。


しかしこの先の森からは違う。

この森は大陸でも最も有名な森で通称バトルフォレストと呼ばれている。

遥か昔に多種多様な魔物がこの森で生息し始め、現代まで弱肉強食の世界が気付かれた場所であり魔物も通常の物よりも数倍は強い奴などウジャウジャといる森なのだ。


そんな森に入って俺は魔物と早くサーチアンドデストロイしたいのだが、なんとかその心を止めた俺はマジックバックから購入した初級編魔法書を取り出した。

これからの魔物の戦闘のため自分の持っている力つまり俺のスキルと魔法を実際に試してみてから森に入ろうと思ったのだ。


ワクワクが止まらないぞ!


そうして俺は魔法を早く覚えたいという気持ちに駆られ貪るようにして魔法書を読み込んでいくのである。




太陽が傾き空が少し薄暗くなってきたぐらいの時間が経ち、俺は読んでいた書物をパタンと閉じる。

結論から言うおう。

この2人の賢者は魔法に対する考え方が違ういや違うなんてものではなく全く違うという事がわかった。


学園の教科書にもなっている魔法書を書いた賢者ケール・アッカートニーの考えは自分の体内にある魔力マナを使い魔法の詠唱をする事で各属性の精霊の力を借りて魔法を放つと言う一般的なファンタジーでも出てくる理論だったが、一方の賢者マナト・サイレスターは自分の体内の魔力マナを使い魔法を使用するとき自分がそのイメージを強く持つ事で無詠唱で魔法を放てると言う理論だった。


確かに他の人からしたら賢者ケールの理論の方が精霊など信憑性があるが、対して賢者マナトの理論はどこか嘘臭い。

魔法書には各魔法はこうやってイメージすると良いという事しか書かれていないしこれでは批判もあるわな。

だがそれは一般的な人の見解であって俺的には無詠唱で使用できるというのはとても魅力的であり、さらにイメージすれば魔法が使えることができるので賢者マナトの理論はとても簡単だとは思うのだが違うのだろうか?


まぁどっちのやり方も試したい気持ちはあるが今は早く魔法を使いたいという一心で俺は賢者マナトの理論を使う事にすることを決めた。


まず体内の魔力マナを感じるために俺は静かに目を閉じ外にある意識を体の内側へと意識を向ける。

自分の血液が身体中を循環しているのがよくわかる。それと共に何かのエネルギーが同じく身体中を駆け巡っている事にもだんだんと気が付いた。

そのエネルギーに集中すると自分の意思で自由に動くかせることに俺は気付くそして足、手、心臓と動かしていると突如その場に聞いた事がある女性の声が響く、


《スキル 魔力操作 LV 1を取得しました》


思わず目を開き周りをキョロキョロするがそこに人はいない、どうやら今のがゲームなどでレベルアップをした事を知らせるアナウンスのようにこの世界のスキル取得などを知らせるアナウンスなのだろうと考えた。


気を取り直し先ほどと同じく目を閉じ俺は体内の魔力マナを感じると静かに手を挙げ目を開ける。

そして狙いを周りの木よりも1回り大きいな木へと標準を合わせ火球を想像した。

自分を落ち着かせるためフーと息を吐き出すと手の方に魔力を集中させて言い放つ。


「燃え上れ! ファイヤー!!!」


すると次の瞬間体から少し抜けたような感覚と共に、全長1メートルをも超える凄まじい熱量を持った火球がさながら大砲のような速度を伴って手から解き放たれたのである。


まるでバイクのようの唸り音を轟かせた火球は触れた物を次々と灰へと変え、着弾した時には大きな木を粉々にするほどの大爆発を起こした。


当時吹き荒れる突風に顔を背けた俺はぽかーんと擬音が付きそうな顔を浮かべ只々その光景を見つめ呆然としてしまう。


「いやいやいやいや。なんだこの威力は!!」


思わず声を出してしまった。

小さな火球を想像した筈が何故だかとってもバイオレンスな威力になっているしこんなのを人に向かって撃ったら想像しただけでもゾッとする。これではまるでRPGだ。


着弾した木は今では跡形もなく消え去り、代わりにと火柱が立ち上っていた。このままでは絶対に山火事になってしまう。

俺は慌てて火球を放ったときと同じ要領で今度は水の玉を想像して放った。


「ウォーター!!」


すると先程の火球と同様に今度は1メートルを超えるであろう水球が出現し火柱に向かって飛んで行くと着弾し火柱は消火され水球も辺りを包み込むほどの水蒸気へと変わり無事に消火に成功。

無駄に疲れた俺は思わずその場にへたり込み自分が魔法を放ったという時間がこみあげついには笑い声をあげてしまったのである。



魔法の威力は取り敢えずこれから制御しようと心に決め、スキルの確認を行うことにした。

そのためにまずはステータスを出してみる。


【名前】 イセ・カイト

【LV】 1

【ジョブ】 巻き込まれた自衛官 武人 賢者 

【HP】 :4000

【MP】 :45000/60000 

【力】  :5500

【防御】 :4000

【魔攻】 :4000

【魔耐】 :3500

【俊敏】 :4500

【運】  :4000

【スキル】

短刀術 Lv6 銃術 Lv7 武術 Lv7 全属魔法 Lv1 刀術 Lv6 気配遮断 Lv5

気配察知 Lv5 魔力自動回復 魔力吸収 LV1

魔力操作 LV1

【固有スキル】

スキル結合  超自動回復  超人  超感覚 

万物者オペレーター・・・スキル有効まで3日


うむうむスキルがひとつ増えていること以外は以前と変わっていない強いてゆうなら万物者オペレーターのカウントが6日から3日に変わっていることぐらいだろう。

俺はスキルの説明を見るためスキルを押すと各説明が出てきた。


短刀術LV6・・・短刀で戦闘の際にレベルの分だけ力が1000上昇。レベルが上昇する度発動可能な短刀技が解放される。


ふむつまりはレベルが上がる度に技を放つことができることがわかった。

俺は外套を脱ぎ畳むと腕に仕込んであった短刀を抜き取った。

しかしここで根本的問題が発生する。


「・・・。技ってどう出すの?」


結局ここでスキルが実際に発動したのは戦闘系スキル以外のスキルだけだった。

とりあえず自分がどの程度動けるのか実験した結果かなり高い運動能力を有しているのが分かり、これからどうするかを考える。

戦闘系のスキルは力が高くなるというのはありがたいがスキルを発動できないというのが痛い、魔法のほうも気を付けなければ自爆する可能性が大なのだ。

しかし考えるだけでは時間がもったいないしそれに早く魔物と戦いたい善は急げである。


と考えたのだがあたりはすでに暗くなっておりこの時間帯に行動するのはとても危険だ。

なので俺はマジックバックからテントを取り出し就寝することに決めた。

横になり夜空を見上げるとそこには何の光にも邪魔されずその輝きを放っている星たちが何百憶何千億と無数の数を夜空というキャンパスに描かれているようである。

日本東京ではこんな星空は見たことがなく思わず声を出してしまう。


いろいろあったがファンタジー世界にいる俺は生きてきた人生の中で一番幸福な時間だと考えているとふいにガサゴソと森の茂みから音が聞こえた。

頭に組んでいた手を解き横に置いてあった刀へと手を伸ばしゆっくりと立ち上がると胸騒ぎが俺を襲う。

思わずため息を吐き出す。これが起こった時は必ずと言っていいほど悪いことが起きるのだ。


俺は刀を抜き取り構える。

すると茂みから何かが飛び出し俺は思わず後ろへと下がると、そこにはぼろぼろの鎧を着た醜い顔をした小鬼の姿が目に映る。

顔が炎に照らされ緑色の肌と黒く塗られた目が爛々と輝いていた。

俺は思わず叫びそうになるのを必死にこらえる。


これはまさかもしかするとゴブリンじゃないか!!!!


まさか最初に会うのが定番のゴブリンだとは思っていたが、まさかこんな展開出てくるとはまさに想定外だ。目の前のゴブリンは鼻を鳴らして周りをきょろきょろしている。

俺は不思議になり首を傾けるなんで周りを見てんだという疑問と胸騒ぎがしたということはもっとやばいもんが出てくるじゃなかったのかと思ったからだ。


ゴブリンは周りを身を見終わると再び鼻を鳴らし茂みへと帰って行った。

いったい何なんだろう?不思議になりながらも寝床に戻ろうとしたとき唐突に何かの叫び声が聞こえる。

俺は思わず耳をふさぐと地鳴りを響かせ何かの生物がこちらに来ているのだとわかった。

俺は剣を構えると茂みから出てきたのは先ほど飛び出してきたであろうゴブリンの首から下のないつまりは頭部だけのゴブリンともう片方には人一人分くらいの棍棒を持ち荒々しい呼吸をする牛の頭部を持ち体は人という異形な姿をした生物。

もちろん俺はその姿を見てその生物が何なのかすぐさま分かる。

ミノタウロス。魔物の一種であり一説では門番をしているといわれる生物であった。

戦いのにおいがプンプンします!

次号初めてはミノタウロスこうご期待!

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