プロローグ 職探しはつらい
この作品は初心者がその妄想を爆発させた作品です。どうぞ温かい目で読んでください。
御年35になった俺 伊勢 界人 は、もう何度目かわからない深いため息を吐き出す。
溜息が出るには色々と理由があるのだ。
高校卒業と同時に自衛隊へと入隊した俺は、そこから地道にコツコツ訓練など積み重ね、結果階級も一等陸尉とそこそこの階級にまであげることが出来た。しかしこれは去年までの話で、とある理由から世間に広い顔を持つ上官をぶん殴ってしまった俺はその場で退職を言い渡されてしまいそのまま職を失ってしまった訳である。
今になってなんであんな事をしてしまったんだと後悔しているが時すでに遅し、無職のおっさんと成り下がった俺は生活のために次なる仕事を探しクローゼットでホコリを被っていたスーツを引っ張り出していざ就活へ乗り出したのだ。
だが人生はそんな甘いものではなかった。歳が歳でありさらに退職理由が上官への暴行で退職してしまった男いやおっさんに就職先が決まる訳がないのである。
つい先程も警備会社のA社へ面接をしに行ったが、退職の理由を聞いた面接官の顔が引き攣るのを見て他の落ちた会社と同じ反応だったことからこの会社は落ちたなとわかるぐらいには就活に失敗していた。まさに転落人性まっしぐらである。
今日トータル合わせ30社もの会社に落ちた俺の足取りは重く暗い気持ちになる。ふらふらと移動しとある公園のベンチへ腰かけた俺は鞄から1冊の文庫本を取り出し表紙を眺めた。そこには金髪の少年が巨大なドラゴンに剣一本で立ち向かう姿が描かれている。俺の好きなファンタジーもののラノベだ。
俺はファンタジーが大好きだ。王道モノから転生ものはもちろんのことさざまなジャンルのファンタジー小説を読み漁り、気になる小説のイベントは仕事があっても休んで必ず行ってしまう俺はまさにファンタジーオタクと言っても過言ではない、そんな俺の心からの癒しは自分が買っているラノベの最新刊を買いまったりと本を読むことなのだ。
俺は今の気分を変えるため本を開き文章と言う名の世界へと引きずり込まれた。
ページをめくる手が止まらず次々と物語の内容が頭へと吸い込まれそれと同時に活力も沸いてくる。どれほどの時間がったったかわからないが空はすでに茜色に染まりカラスが鳴く声が聞こえてくるほどには時間が立っていたようだ。
俺は立ち上がり空を見上げ、
「明日からまた頑張ろう」
と呟き家へと歩を進めた。ファンタジーはもう俺にとって無くてはならないものになっていることはもう明らかなのだ。
これからちょくちょく出していきます次の話はいよいよ異世界へ召喚されます。
文章に誤字脱字さらにアドバイスがあればご報告ください。
職探しって大変ですね。