100年後から
今日も私は貴方を訪ねる
当てもなくふらりと、ただこんにちは、と
今日も私は貴方を訪ねる
けれど貴方は何も言わない
話そうと口を開けども、正しい言葉が見つからぬ。
今日も私は貴方を訪ねる
一昨日、昨日も、そして未来も
私に貴方はもう見えない
最初に来たのは、いつだったでしょう
そして、私は何と言ったのでしょう
嗚呼、成長とは悲しきこと、私は以前に戻れない。
舞い降りた雪は、もう帰れない
ただもう、何故だか寂しくて、貴方に会うのはさだめだと
今日も私は貴方を訪ねる
100年後から、こんにちは、と
古びた石碑に刻まれた文字、私をいつまでも待っていてください