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嗚呼、素晴らしい日常。
「日常」は、親が震災のニュース見て、
「あんたは恵まれてるんだよ!!」とか、「あんたがウチの子で良かったね~。」とか、そんな感じの時しか意識したことは余り無いだろう。実際俺だってそうだ。
だが、その日常が瓦解するのは意外にあっという間の事だ。
ああ、眠い。これから学校か。だるいな…。
「ごはんだよ~」「もうちょい寝かせて。」「だめ」「はい。」
そういつものくだらないことを言って、俺は2階にある自分の部屋から廊下に出て、あくびをしながら階段を下りる。
ああ、朝食のほのかないい匂い。
「連休明けだからって、さぼっちゃだめだよ!」
「ンなこと、解ってるよ!」
そんな会話をしながら朝ご飯を食べたり、学校へ行く準備をして、学校へ向かった。