【第三章 人物解説】
人物解説を買い忘れたことに気づき急いで書きました。
※作者視点の人物解説です。
若干のストーリー外の設定も書いてます、ご注意ください。
三章人物解説
『魔王な人々』
◆東雲勇人 18歳 ♂
ダンジョンを攻略し、レベルもうなぎ登りで、いつの間にやら人外の力を手にしていた勇人。
ヴォルベルクに戻った後は、死闘の中宣言した通りに惰眠をむさぼる毎日!と思いきや、余りの怠惰ぶりにキレたミューに勇人の野望は阻止された。
何とかミューの株を上げようとデートを決行した。
だがお決まりの様に現れたDQNに絡まれ、ゲンナリ。
基本的には気弱な庶民である勇人は面倒を嫌ってなすがままにされることにしたのだが…ミューに手が出される寸前で、思わず遠慮ない一撃を繰り出してしまった。
すぐに逃げることに決め、澄まし顔で腕を引く姿はまるで王子様(ミュー談、美化200%)のようだが、その内心は(超やべぇ……マジ、どうしよう)と思っていた。
人ごみに逆らって全速力した勇人は、一緒にいたのがミューだったために描写上、違和感がなかったが、その速さにすれ違ったものは顔を青ざめていたとか。
デートをすればDQNに会う、街を一人で歩けば勇者と出会う。
世界は違うものの、文化レベルは近かったようで、お互いにノリが合い、すぐに打ち解けあう二人。
しかし…何もないところで転ぶ、少し目を離すと消える、魔力を使うと爆発する、とシオンの天然ぶりは、勇人の包容力の限界を超えていた。
しかも、追いかけて来た神殿関係者は話の通じない奴らばかり…。
人とのトラブルは基本舌先で躱す主義の勇人に対し、思わぬ天敵出現で本当に疲れ果てていた。
そんなときに現れた常識人リンシャの登場が天使に見えて、思わず泣き出してしまったらしい。
アンジェルに至っては、本能的な恐怖にキマイラ以上のトラウマを植え付け事になった。
勇人「神殿関係者にはまともな奴がいねぇ…」
シオン「本当に困ったものだよねぇ~」
勇人「だから、できればもう関わりたくない、シオン…お前の事だよ!」
シオン「ユート君!それは酷いんじゃないかな!」
トラブル体質もここに極まり、いつの間にか称号にも【トラブル体質】と刻まれていたとか。
最後は神聖皇国とかいう、なんかやばそうなのに呼び出され、『選定勇者』?何それおいしいの?と全く興味はない勇人だが、大体自分はすでに半分が魔王で半分が勇者なのだから興味がないのは当然である。
だが、ここに居ても勝手にトラブルが来る、と仕方なく旅立つことを決める。
別に神殿関係者から逃げ出したわけではない。
◆ミュー(ミュハイル=フィルツ) 20歳 ♀
今回とうとうメインストーリーのデート話まで組まれて、ホクホク絶好調のミュー。
もはや、勇人に対する愛情メーターは留まるところを知らず、ヤンデレ寸前までいっているとか。
幸せ絶頂、ルート確定!と思いきや、かわいいペットのはずだったミラとタマが人型になって勇人に迫る!
おかげで毎夜勇人のベッドに忍び込もうとするミラとタマ相手に、仁義なき闘争を繰り広げることになった。
更には突然勇者と巫女を連れて帰宅した勇人に、思わずプッツン。加減も忘れて首を絞め、本気で殺しかけてしまった。
何とか一命をとりとめた勇人だが、あと数秒締め上げていれば、ミューの称号に【魔王殺し】が刻まれたのは間違いないだろう。
ミュー「いったい何人増やす気ですか…ハーレム魔王様?(ニコリ)」
勇人「本当に誤解なんだ…」
『選定勇者』の話に対してはそもそも話が来たこと自体がすごく複雑だったが、まぁそもそも勇人が受けるなどとは微塵も思っていなかった。
次は神聖公国でトラブルか~、と思いながらもどこまでも勇人についていく。
◆プリム 16歳 ♀
メインヒロインの一人のはずだが今回物凄く出番の少なかったプリム。
だが、ミューの二人きりのデートに対する条件を盾に、心行くまで惰眠をむさぼり、本を読み、お菓子を食べる。
間違いなくヴォルベルクでもっとも満足いく休日を過ごしたのはこの子である。
プリム「幸せすぎる、もう一生これでいい」
勇人「その幸せを俺にもわけてくれーー!!!」
ミラとタマの出現にも動じず、むしろ家族が増えたと喜んでいるようだ。
最近はミラを妹の様にかわいがり、甘やかしており、頭の上で少し揺れるアホ毛を撫でるのがブームである。
◆ミラ 0歳 (魔人-ミラースライム) ♀
魔人への進化を果たしたミラースライムのミラ。
魔人に進化することで性別を獲得した。
しかし、潜在的な戦闘力はものすごく高く、勇人にすら迫るものの、人型になってもミラはミラなのと、とっても頭の中が花畑な能天気な娘である。
様々な応用のきくスキルを持っているのだが、まだ自分ではうまく使えないようだ。
人型になった姿は銀髪銀眼、その姿はとてもプリムに似ており、中学生くらいにまで幼くした感じだ。
ボディータッチが好きで、自分を甘やかしてくれるプリムと勇人には、暇を見てはよく抱き着いている。
夜中だろうが昼間だろうが、裸だろうが、すぐに勇人に抱き着くため、そのたびにミューに怒られて喧嘩している。
ミラ「ミューは良くてなんでミラはだめなの!」
ミュー「なっ!何を言ってるのですか!」
ミラ「ミラだってイチャイチャしたいもん!!」
タマ「僕もー!」
ミュー「そうですか…ならば二人とも、その先は私を倒してから言いなさい!」
タマ「ちょ!ミュー、目がマジすぎるよ!」
ミラ「ミュー……怖い」
タマとは兄弟の様に思っているが、いつも意地悪ばかり言うので、嫌いじゃないけど、良く喧嘩している。
おまけ話において、誕生時の回想とヴォルブルクでの日々が綴られた。
ヴォルベルクでは初めての友達もできて、とても楽しかったようだ。
【公開ステータス】
No1 ミラ(ミラースライム) 0歳 ♀ Lv29 種族:粘体種-変異スライム-魔人
HP 5800/5800 MP 290/290
STR 290 VIT 3100 AGI 1015
MA 145 MD 0
スキル:捕食 溶解 硬化 魔力反射 体積変化 魔人化 人化
称号:魔王のペット 魔人
主人:ユウト=シノノメ
◆タマ 0歳 (魔人-闇狐) ♀
魔人への進化を果たした闇狐のタマ。
ミラと同様に、魔人に進化することで性別を獲得した。
希少種である霊獣のその戦闘力は高く、技はトリッキーな性能ながら、汎用性に優れ、特に弱点はなく、非常にバランスがいい。
影術はその形状を自由に変え、薄っぺらながら精巧な幻影を作り出すことが可能。
勇人とシオンが神殿関係者に追いかけられ町中を駆けまわる際に、多くの幻影を作り出して追っ手を撹乱した。
基本的に人がおちょくるのが好きなタマは、ニヤニヤ顔で作業していたらしい。
人型になったその姿は獣人と何ら変わりなく、黒髪黒目にふんわりとしたロングヘアのボン・キュ・ボンとなっていて理想的なモデルの様な体系をしており、頭と尻には狐の尻尾と耳が生えている。
実はこの耳と尻尾は霊獣の特性で出し入れ自由らしいのだが、普段から出しているのは完全にタマの趣味である。
タマ「だって、ご主人、この耳と尻尾好きでしょ?良く触ってくるしさ!」
勇人「…ノーコメントでお願いします」
ミュー「…そうですか、獣耳と尻尾がお好きなのですか?」
勇人「本当にごめんなさい…ノーコメントでお願いします…」
最近は夜中は狐形態に戻り、勇人のベットに忍び込んで密かに愛でられている。
非常に策士である。
【公開ステータス】
No2 タマ(闇狐) 0歳 ♀ Lv28 種族:獣族-霊獣-魔人
HP 3080/3080 MP 4200/4200
STR 336 VIT 336 AGI 420
MA 504 MD 392
スキル:狐火(闇) 重力操作(Lv、MA依存) 影化 影術 魔人化 人化
称号:元フロアボス 魔王のペット 魔人化 人化
主人:ユウト=シノノメ
『勇者な人々』
◆シオン=ティアーズ 16歳 ♀
王国を巡り、その人気は非常に高く、いまや押しも押されぬ最強のアイドルとなった。
新規入信者の数もうなぎ登りである。
だが、王国内を廻ってのコンサートライブと歌と剣のレッスンの毎日に、心身疲れ果て、書置きを残して家出をしたところを勇人と出会う。
元々の世界でも異性とまともに話したことはないシオン。
初めは警戒するものの、遠慮ない勇人の態度に思わず同行を願い出る。
元々の世界でも結構なお嬢様であり、周囲にはそれなりにちやほやされていたシオン。
歯に衣を着せず、酷い事を言いながらも、さり気なく気を使ってくれる勇人の姿に徐々に心を開いていく。
特に盛大に迷子になりながらも、呆気なく見つけてくれたことが嬉しかったようだ。(実際はスキル&能力をフル活用で必死に探していた)
だが、神殿関係者を撒く際にみせた悪辣な笑顔や、仲間にいきなり殺されかかる姿にはドン引きである。
シオン「勇人君は色々と、いい加減おかしいと思うだよ!もっと常識を持とうよ!」
勇人「一番おかしいのはお前の頭だ」
シオン「ユート君!それは酷いんじゃないかな!」
事の顛末には盛大にお仕置き(おやつ1週間抜き&朝食のピーマン混入)を受けて泣き顔だったらしい。
初めて出た冒険では、あまりの過保護ぶりにため息をつきながらも、順調にレベルを上げていく。
最後にアンジェルに勧められるままに初めて振るった聖剣の威力に、思考停止に陥った。
今回の遠征で軽傷者18名中、魔物被害3名、魔力暴走被害15名とけが人を最も多く築き上げたシオンだが、けが人達の顔は笑顔だったらしい。
◆アンジェル ♀
今だにぶれない、最強のシオン信者である神殿巫女長アンジェル。
シオン捜索騒動の際に、ついてしまった悪い虫|(勇人)に激しい殺意を覚える。
シオンの初の聖剣使用の際にその威力についての大方の予想をしていた、ただ一人の人物で、振るう際には、事前に直線状に人がいないことだけを確認してから指示していた。
名実ともに順調に成長していく聖剣とシオンの姿に笑顔満載であった。
アンジェル「ふふふ、後は虫の始末だけですね…」
リンシャ「…頼むから、その顔を人前に見せるのだけはやめてくれよ」
◆リンシャ ♀
神殿が誇る、神殿巫女で常識人のリンシャ。
シオン捜索の際に、勇人とシオンの変装を見破る。
鑑定眼は魔眼ではなく、瞳は金色には染まらないが、忌避される能力であるため、その能力を知っているのは神殿でもアンジェルとごく一部だけである。
勇者物語が好きで、この世界ではありえないほどの自由な考えと価値観を持つ勇人に好感を抱いたようだ。
何気に恩を着せるようにして、勇人とつてを持つような計算高い一面もある。
暴走を続けるアンジェルに、最近は若干引き気味である。
◆ルウ
シオンの遠征の際に、神殿巫女でありながら神殿騎士を率いて前衛を務める。
基本的に直情型の脳筋タイプである。
常に最前線に出て、強固な守りと素早い剣さばきで敵からの攻撃は一度としてまともに受けていなかったが、シオンの無駄に高い魔力による魔力暴発の煽りを受けていくつもの傷を負う。
だが、本人はいたって平静で、傷の治療を拒否したそうだ。
その顔は酷くゆがんだ笑顔だったらしい。
◆シャオ
神殿巫女の一人。
シオン遠征の際に、シオンの横に並んで後衛を務めた。
風魔法が得意。
◆テン
神殿巫女の一人。
シオン遠征の際に、シオンの横に並んで後衛を務めた。
土魔法が得意。
人を煽って遊ぶのが好き。
◆神殿騎士A
町でシオンを連れて歩く勇人を見て殺意を燃やした神殿騎士。
シオンを盲信しており、人の話を聞かず街中で剣を抜くほどの直情馬鹿で勇人の天敵。
アンジェル指揮の下、追い詰めるもタマの影術による幻影に翻弄され見失う。
余談だが、最後まで町中を駆けずり回り、最後には神殿騎士Bに気絶させられて帰還させられたらしい。
非公認シオンファンクラブ会員000008
◆神殿騎士B
町でシオンを連れて歩く勇人をみつけ説得しようとした。
勇人のであった、数少ない神殿関係者の常識人である。
神殿騎士Aの世話をいつもまかされる貧乏くじの人である。
アンジェル指揮の下、追い詰めるもタマの影術による幻影に翻弄され見失う。
『ヴォルブルクの人々』
◆ラナ
冒険者ギルド、ヴォルベルク支部の受付嬢、きれいなお姉さん。
最後まで影が薄かった。
◆ホーク=ミュスカ
冒険者ギルド、ヴォルベルク支部、支部長。
40代後半くらいで白髪交じりの立派な渋髭を生やした体格のいいおっさん、Lv41となかなかの高レベル。
ダンジョンから戻ったという勇人を疑い、高圧的に詰問し、情報を吐かせようとするも、勇人のその容貌に見くびって対応したため、逆に翻弄されてしまう。
実際には、なかなか人の良いおっさんだったようで、ダンジョン攻略の審議調査が終わった後はそれなりにいい関係を勇人と築いていた。
◆アンドレ=サバテル
『サバテル服飾店』の店長。
30歳前後のプロの商売人。
ミレイヌの暴走にいつも辟易しているものの、その実力は信用し、割と自由にさせている度量の大きな人物。
◆ミレイヌ
『サバテル服飾店』従業員。
眼鏡をかけた、日本でいうところのオタクに通じるオーラを感じさせる女性。
かわいいものに目がなく、特に素材が良いのにまったく着飾らないもったいない人を見つけるとコーディネートしたくてたまらなくなる。
ミューとのデート編にてミューのコーディネートを行った。
勇人はその腕を見込んで、様々なコスチュームを提案したところ、次々とノリノリで試作してくれた。
ある一点において、この世界における勇人の最も信用の厚い理解者だった。
◆コルタ
ヴォルベルクで出来たミラとタマの初めての友達。
兄貴肌のリーダー的な存在で、三人組をいつも引っ張っている。
町で一人ぼっちで歩いていたミラを誘う。
◆ニシン
ヴォルベルクで出来たミラとタマの初めての友達。
見た目綺麗なお姉さんのタマに淡い恋心を抱く。
◆ミュン
ヴォルベルクで出来たミラとタマの初めての友達。
ニシンが好き。
タマを見て、顔を真っ赤にするニシンに黒い感情を抱く。
ミューに名前が似てるのは偶然。
『その他の人々』
◆依頼先の村長
熟練の冒険者が何度も失敗している依頼にきた、少年少女三人組である勇人達にびっくり、本気で心配していた。
更に一日で依頼を終えて戻って来た勇人たちにびっくり。
更に更に巣を回収してきて、大量の高級食材である蜂蜜を渡されびっくり仰天した。
◆神?
ミューに首を絞められ昏倒した際に、精神に入り込み勇人に殺されかかる。
再登場の予定はない。
パソコンがフリーズしてデータが消えたりして更新が遅くなってしまいました。
本日の昼過ぎ位に第二部のプロローグを投稿します




