吸血鬼の世界-ヴァンパイア・ワールド- その後
その後…
嬢ヶ崎さんは小説家、私は西山高校の先生になった。
嬢ヶ崎さんの小説はデビュー作、「闇と光-ダークシャイニー-」と「BREAK&HEART」しかまだ読んでいない。
まだまだ嬢ヶ崎さんの小説を読みたいが、高校の先生になったからには、やるべきことがたくさんある。
例えば、生徒たちとのコミュニケーションを取ることとか宿題の丸付けをしなければならない。
嬢ヶ崎さんが昨日発売した「炎のヒカリ」。
是非とも読んでみたい…と思ってはいるが、やっぱり買う時間がない。
こんな時に時間が止まってくれれば…
そう考えていると、嬢ヶ崎さんから電話が来た。
~♪~♪~♪~
「嬢ヶ崎さんからだ。…もしもし?」
「もしもし?霧華?元気にしてた?」
「はい、元気です!どうしたんですか?」
「ううん、声聴きたかっただけ。」
「そっかぁ。でも、珍しいね。嬢ヶ崎さんから電話してくるなんて。」
「うん、色々…ね。」
また悲しそうな嬢ヶ崎さんに戻ってしまった…?
「嬢ヶ崎さん!私がいます!辛い時も悲しいときも、私がいますから!」
「ありがとう。」
…そう言って嬢ヶ崎さんは電話を切った。
私が…命を懸けて守った、嬢ヶ崎さくらさん。
冷たい目をしているけど、ホントは心の優しい嬢ヶ崎さん。
私は初めて会ったあの日から、嬢ヶ崎さんが大好きです。
命に変えてでも、貴方を守りたい、そう思ってます。
嬢ヶ崎さんを助けてよかったと思ってる。
ホントにホントにいままでありがとう。
嬢ヶ崎さんの事は、死ぬまでずっと…忘れません。
貴方に出会えて…ホントに良かったよ。
これからもよろしくね。
「これからも…」
私の世界はやっぱりここだ。
あっちの世界じゃない。
こっちの世界が私の世界。
一生に一度の物語。
これで…物語は終わった。
短いですがご覧になられたでしょうか。
希望にこたえまして続編を書かせていただきました。