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いろはにほへと  作者: 月山 未来
立春―春分の章
29/30

最後の握手

 春になったからなのか、朝の明るさは眩しいほどだった。

「あーあ……もう最悪」

 結局昨日は風花に問い詰められたものの、領主様に早く寝ろと言われて部屋へ戻ったのだ。しかしこのままだと風花に何か聞かれるのも時間の問題である。昨日は時間切れだったが今日はいくらでも時間がある。

 いつかは言わなきゃいけないって思ってたけど……もういっそのこと全部話すべきなのかな。

 とりあえず身支度を済ませて食堂へ向かう。

「あ、鈴音。おはよう」

「おはよ……」

 光が明るい声で挨拶してくるが、その明るさについていけるほどの気力はない。

「何だよ、お前らしくねーな。……まぁ分からなくもないけど」

「どうしよう? やっぱり言うべきかな?」

「そりゃ言った方がいいだろ。お前、まさか何も言わずに帰る気だったのか?」

「う……確かに」

 ここにいる人で私が未来から来たと知っているのは、桜様・秀広さん・領主様の三人である。その三人だけに伝えて帰るというのも、色々と世話になった身としてはどうか。だからこそ風花だって聞いているのだろう。

「じゃあ、言おう!」

「え」

「えって何よ。言っとくけど光も一緒だからね!」

「あー、はいはい。分かった分かった」

「よし、そうと決まれば今日にしよう。えーと、桜様・秀広さん・領主様・風花・雪継・大介さん……この六人を集めないと」

 大変だ……どうやって話そう? すると光が口を開いた。

「他の奴らはいいわけ?」

「うーん、混乱したら嫌だから……とりあえず保留。領主様に確認してからの方がいいかな」

「オッケー」

「まぁそれはそうと、朝ご飯だね~」

 腹が減っては戦はできぬ! 戦じゃないけどさ、うん。

 そうして、六人を集めての大告白計画が始まったのである。


「……で、何の用なんですか? これは」

 朝食を済ませ、落ち着いた頃合いで六人を呼び出したところ、風花の第一声がこれだった。

「ちょっとみんなに話がありましてですね……」

 例の六人が――その中に私と光もいるが――集まった空間で、私は切り出した。

「はっきり言います。私と光は、未来から来ました」

「……は?」

 何とも間抜けな声を上げたのは雪継だ。うわ、らしくない。今のでイメージがガタ落ちである。

「だから未来に帰らなきゃいけなくて……今その方法を探してるんです」

 私がそう言い終えるなり、

「ちょ、ちょっと待て。どういうことだ? 何かの冗談か?」

 雪継が食いつくように聞いてくる。

「本気。そりゃ、いきなりで悪いけど……いつかは言わなきゃいけないし」

「うーん……」

 あ、だめだ。雪継の思考回路がショートしてるぞ。

「……何、それ」

 風花がそうつぶやいて険しい顔をした。

「いや、ごめん。こんなの急に言われても何言ってんだコイツって感じだよね……」

「そういうこと言ってんじゃない」

 そして風花は私を睨んだ。

「あんた、馬鹿なの?」

 ……ば、馬鹿ときましたか。確かに私は馬鹿ですけど。

「何でそんな大事なこと黙ってたのよ!」

「えっ……」

「どうしてあたしに相談してくれなかったの……」

 風花はそのことに怒っていると同時にショックのようだ。

「ご、ごめん。変に混乱させたくなかったんだよ……」

 うう、ごめんね風花。だからそんなに落ち込まないで……

「ていうか、大介さんはこのこと知ってたんですか?」

 光が突然そう言った。

「いや、知らなかった」

「驚かないんですね」

「こういうのには慣れたな。何せこの組織はあり得ないようなことばかり起こる」

 ある意味すごいわ。あれ、そういえば雪継は。

「あり得ないあり得ないあり得ない……」

 うわぁ。そっか、真面目な人ほどこの事実って受け入れにくいのか。

「それで、帰り方はどうするんだ?」

 と領主様がこの場に来てから初めて言葉を発した。

「それなんです。今のところ……」

 そこで光に視線を送る。

「この石が手がかりなんです」

 そう言いつつ光が例の石を取り出す。

「何だこれ」

「分かりません。ただ、ここに来る前は持ってなかったのに、ここに来たら服の中に入ってて」

 あ、「ここに来た時ポケットに入ってた」ってそういう意味だったの。なるほど。

「じゃあその石が何かの手がかりと?」

 領主様、物分かりいい! そうです、そういうことなんです。

「はい、だから……」

 私がそう言いかけた時、

「ちょっと見せてもらえますか?」

 桜様がそう言って光に頼む。

「ああ……どうぞ」

 虚を突かれたように光は石を差し出した。

「白くて綺麗ですね……普通の石にしてはちょっと不思議ですし」

 桜様が石を見ながら、うーんと考え込む。

「やっぱり桜様もそう思いますか? 不思議な感じしますよね」

 なんていうか、漂ってるオーラ? まるで人を寄せつけないような……って寄せつけちゃってるけど。

「……どこかで見たことあるような……」

 桜様はそう言ってさらに考え込む。

「え、ホントですか?」

「なんとなくですけれども……」

 うーん? どこかで見たことあったっけ……?

「――ああっ!」

「え?」

 いきなり叫んだ桜様はそのまま続けた。

「思い出しました! あれです、あれの中に出てくるんです……!」

 あれって何ですか……それが分からないとどうにもならんですよ。

「あの、ついてきてください!」

「え!? 桜様……!」

 結局、みんな揃って桜様の後を追うことになった。


 桜様の部屋はキレイに整頓されていて、女の人らしい空間だった。

「あ、これです! 見てください!」

 桜様が押入れから取り出したらしき巻物を前にして、みんな微妙な表情を浮かべる。

「……それと石がどう関係してるんですか?」

 とこの私の意見は恐らく、桜様以外の七人の考えを代表したものだろう。

「これはわたくしが母から受け継いだもので……文章は何度読んでも理解できませんが」

 そして桜様は巻物を広げる。

「でも文字が読めなくても絵は分かるんです。ほら、この絵。その石みたいじゃないですか?」

 巻物の絵を覗き込むと確かにそこには白い塊のようなものが描かれていた。

「うーん、それだけじゃ説得力に欠けますね……」

 思わずそう言うと、

「そうですよね。この文章が読めればいいんですけど……」

 桜様は残念そうに肩を落とした。

 そうねぇ、この文章……だいぶ古い言葉で書かれてるみたい。平安時代の人でも分からないって相当古いね。もちろん私は一文字も読めない。

「……ちょっと見せてくれるか」

 みんなが考え込んでいた沈黙を破り、領主様が言った。

「はい」

 桜様が巻物を領主様に差し出す。

「うーん……」

 領主様はうなりながらも受け取ったそれをまじまじと見つめている。

「はぁ……とにかく、これが分かんないんじゃダメですね……」

 私がそう言うと、みんな口々に「そうだな」「だよね」「ですね……」と言い、落胆した様子で黙り込んだ。

「……なんじ、すいせいの……」

「えっ?」

 な、何ですか今の呪文のようなものは。

「『汝、彗星のごとく現れたり。光まといし石持つ者に導かれ、自身の地に参りける。門前の者、それを追うことなかれ。』」

 ……はい? え、領主様!? どうしましたか。

「え、え? あの……領主様?」

 読めたんですかと聞くと、

「ああ。……なぜか読めてしまった」

 なぜかって! 何でなのよぉ!? 

「すごいじゃないですか! 読めたんならこれで……!」

 そして桜様も驚いた様子で「すごいです!」を連発していた。

「良かったぁ、これでどうにかなりそう……」

「あ、でも戻り方は書いてないぞ」

「え」

「うん」

「え」

 ええー、意味ないじゃんそれ!

「じゃあどういうことが書いてあったんですか?」

「簡単に言うと、女がいきなり現れて石を持ってる奴と一緒に自分の故郷へ帰る、みたいな」

 それってただの状況説明!? ……あ、でも私と光みたい。いや、そのものだ。

「でもこれで確定したじゃないか。その石が未来へ帰るのに必要なのは間違いない」

「そうですけど~」

 それだけじゃなぁ。困った困った……ん?

「もしかすると、この絵って帰り方の説明してるんじゃ……?」

 絵をよくよく見てみると、二人の人が手を重ねて何かの呪文を唱えている。でもその呪文は解読不可能だ。

「確かに……そう考える方が自然ですね」

 桜様もこう言ってるし。やっぱりそうなんだよ、きっと――

「呪文が分からないとどうにもならんな」

 って現実に引き戻すのやめてぇ! いやまぁそうなんだけど。領主様の正論に反発できるほど有効な手段は思いついていない。

「領主様、読めるんじゃないですか? この呪文の部分」

「いや、汚れてるし破れてるしで……」

 さて、どうする? 呪文が分からなければどうしようもない。ならば、――試すまでよ!

「……よし! みんなありがとうございました。もう十分です」

「いいんですか?」

 桜様が不安気に言う。

「はい、後は呪文だけですから! どうにかしますよ。ねっ、光」

「え? あ、ああ」

 こうなったら絶対、見つけてやるんだから!


「……ってあんなこと言ったはいいけどよ」

 と光が私を見る。

「どうすんの? まさか何も考えてないなんて、そんなこと言わせねぇよ?」

 ……バレてた? バレて、ましたか。

「が、頑張るしかないじゃん。分かんないなら考えるしか」

「ほら見ろ。やっぱり何にも考えてない」

「いいもん、私が考えるもん!」

 光は「あっそ」とやや呆れ顔だ。……くっそう、絶対見つけてやる。

「ちょっと今やってみようよ。石は? ほら早く」

「しょーがねぇな……」

 しぶしぶといった様子で光は石を取り出し、自分の手のひらに乗せた。そしてその上から私も手を重ねる。

「ここで呪文ね! よし、――開けゴマ!」

「……ちょっと待て。お前その呪文のセンスは一体何だ?」

「え、呪文といえば?」

「開けゴマ。ってちげぇわ!」

「おお。ナイスツッコミ」

「やかましい!」

 二人揃って迷走している内に、弱気な心が顔を出す。

「……やっぱり帰れないのかなぁ、私たち」

「何だよ急に。帰れるに決まってんだろ」

「そうだといいけどなぁ~」

 そんな私を見つつ、光が切り出す。

「あのさ、俺……前から気になってたんだけど」

「え? 何が?」

「ここは平安時代なんだよな? ……何で武士が存在してる?」

 いきなり投げかけられた質問に思わず言葉を失くす。実は私もだいぶ前にその疑問にぶつかってはいた。考えるのが面倒なので放棄はしたが。

「でも、今さらって感じじゃない? どうでもよくなってきたっていうか……」

「まぁそう言われればそれまでだけどさ」

「だって別に隠してるわけじゃないと思うよ、みんな。意外とこの時代にも武士っていたのかも」

 そう考えた方が楽じゃん、と最後に付け足す。そうなんだって。あんまり考えすぎるとわけ分かんなくなるからさ。

「じゃあ私、自分の部屋に戻るね」

「おう」

 考えない方がいいことだって、きっとたくさんあるはずなんだ。


                  *


 次の日、私は休みをもらった。本当は訓練をしなければいけないが、私には色々とすることがあるからだ。

 いつ呪文が成功して未来に戻るか分からない。だとしたら、いつでも未来に帰れるようにしておく必要がある。そのことを光に伝えると、

「だったら俺も休むわ」

 ということで一緒にこの都を去る準備をすることになったのだ。

「光ーもう行くよ」

「へいへい」

 午前中は町を歩いてこようということになった。そこは部屋の掃除が先でしょ。反対した私に「部屋なんて最後でいいんだよ。どうせ汚れるし」と光は少し不満気に返した。

「町に行くのなんて久しぶりだなぁ」

「普段は用事ねぇしな」

「あ! お団子屋さん発見!」

「お前な……」

「いいじゃん、行こ行こ」

 光の腕を引っ張ってお店まで進む。近くまで来るといい匂いが漂ってきた。

「ねえ、光は何個食べる?」

「お前が食え。俺はいらない」

「もしかしてまだ甘いの克服できてないの?」

「あんなの食えるわけねぇだろ」

 嫌なものは嫌、という性格は昔から変わっていないようだ。

 それから結局、昼過ぎまで町を歩いた後に都へ戻ってきた。

「じゃあこれから部屋の掃除だね」

「え!? 明日で良くね?」

「何言ってんの! いつ帰るか分かんないんだから」

 ぶつぶつ文句を言う光を「文句言わないでやるの!」と怒りつつ、私も部屋に入った。

 しかし掃除というほど汚れてもいないので、軽くほうきで掃いたり整理をしたりで終わりそうだ。

 だからだと思う。私は部屋をしばらく見回しながら、なかなか掃除を始めなかった。理由はまだ疲れていたからというのもあるのだが、それよりも少しだけこのままにしておきたいような気分に駆られたのだ。

 なんだかんだで一年近くいた部屋。やはり思い入れがある。

 ……手紙、書こうかな。

 ふとそう思った。別に誰かに気づいてほしいわけではなく、自分だけが知っていればいいようなもの。それを手紙という形で残しておこうと思ったのだ。このまま跡形もなく去ってしまうのは、寂しい気がして。

 私は机の上に置いてあった筆をとると、引き出しから紙を探して書き始めた。

 この世界にどれほど悲しいことがあっても。誰かがこれを見つけてくれたりするんだろうか。


 鈴が風花の部屋にやってきたのは夕方だった。

 その時、風花はお腹がすいていたせいもあって少しいらついていた。戸をたたいて「風花、いる?」と言った声に、風花は「いるよ」と怒り気味に言ったのだ。

 しかし、次の言葉でそのいらつきは静まった。

「風花に最後に話しておきたいことがあるの」

 いつもとは違う、少し緊張した声。普段からは想像できないそれだった。

「……入っていいよ」

「失礼します……」

 何で敬語、とは思ったがそれくらい緊張しているのだろう。自然と自分の表情が硬くなるのが分かった。

「急にごめんね」

「ううん、それはいいんだけど……最後ってどういうこと? もう呪文分かったの?」

 風花の問いかけに、鈴は「違う違う」と手を振って否定した。

「一応みんなに『最後』って言って別れ際の挨拶してるんだよね、今」

「何それ、もう本当に帰るみたいな言い方やめてよ」

「うん、だから帰るんだってば」

 一向に意味が分からない会話に、またいらいらが復活する。

「だから呪文は?」

「いつ呪文が分かって帰れるようになるか分かんないでしょ? いつ帰ってもいいようにこうしてるの」

 鈴が言うには、もう町を十分満喫したし部屋の掃除も終わったのだそうだ。つまりは別れの準備か。

「風花には……ちょっと誤解されてる部分あると思って。その誤解を解こうかなと」

「誤解?」

 思い当たる節がないので思わず首を傾げる。そんな風花に鈴は続けた。

「名前のこと、だよ」

「あ……」

 言われてようやく気づいた。だいぶ前だったが鈴を問いただしたことがある。

「あの時はごめんね。別にごまかしたかったわけじゃなくて……」

 しゅんとしおれる鈴を見て罪悪感がこみ上げる。言われるまで気づかなかったということは、そこまで気にしていなかったということだ。そのことを鈴は結構気にしていたのだと思うと、どうしても居心地が悪かった。

「分かってるよ。誰にだって言いたくないことの一つや二つはあるし……」

 あの時はあたしも気遣いが足りなかったな、と思う。何しろ鈴が辛そうに笑ったのはあの時が最初で最後だ。

「言いたくなかったわけじゃなくてさ、言えなかったんだよ」

「え?」

「みんなに未来から来たって、あんまり言ってなかった時で……色んな人に言ったら混乱させちゃうかなって」

 川中 鈴音っていうのはね、未来にいた時の名前なんだ。そう付け足した鈴に、まぁそうだろうなとは思ってたけど、という感想が浮かんだ。

「『音』ってついてる時点で女みたいだよね。だから鈴って名前にされたのかな」

 いや、『鈴』でも十分、女みたいなのだが。しかし実際言われるまで女だと気づかなかったのだから、それを言える筋合いはない。

「そんなわけで、……今までありがとう」

「どうしたのよ急に」

「本当はこれ言うために来たんだって。なんか、風花には助けてもらってばっかりだったし」

 そう言った鈴に、風花は思わず馬鹿と言いたくなる。馬鹿、あんたが一番みんなのこと助けてるじゃん。

 あなた馬鹿よ、大馬鹿――

 ……でも、いい馬鹿だったわね。

「鈴、頑張ってよ。未来に行ってもあたしのこと……みんなのこと忘れないで」

「当たり前じゃん、忘れるわけないよ……」

 目を潤ませて言う鈴に、こっちも泣きそうになった。

「今まで、ありがとう」

 風花はそう言って鈴に手を差し出した。鈴はその手を強く握る。きっと忘れないだろうな、この日のことは――

 『最後』だから、あたしはうっかり言ってしまったのだ。

「……やっぱり、寂しい」


                  *


「お願い、光! ちょっとでいいから! すぐ終わるから!」

 目の前で手を合わせて頼んでいるのは鈴音である。

「え~、……めんどくせえ」

 ホントのことだ。どうしてわざわざ、と光は露骨に嫌な顔をした。

 なんでも、昨日行った団子屋の味が気に入ったらしい。未来へ戻る前にもう一度だけ食べたいのだそうだ。

「一人で行って来いよ。俺まだ部屋の掃除終わってないんだっつーの」

「何よぅ、光のケチ!」

「うるせーな……甘いもん嫌いなんだよ」

「理由になってませんけどー」 

 このままだと一向に引く気配はないので光は仕方なく、

「分かったから。行けばいいんだろ、行けば」

「え、いいの?」

「何が『いいの?』だよ。散々頼んでたクセに」

「はーい、すいませーん」

 面倒だがついて行くことに変わりないらしい。

「それじゃあ行こうか!」

 鈴音は張り切って廊下を進んでいく。

「……何だ? どこかへ行くのか?」

 後ろから聞こえた声に光は振り返ったが、鈴音は気づかずに外へ向かっている。

「あ、はい。鈴音が団子屋に行きたいってうるさいから」

 光がそう言うと秀広は苦笑した。

「団子か。食いもんに関してはどこまでもなぁ……」

 秀広は言いつつもどこか浮かない顔だ。

「具合でも悪いんですか?」

「え? ああ、いや……そうじゃない。ただ、ちょっと嫌な予感がしてな」

「嫌な予感?」

 光は意味が分からず聞き返した。

「……ああ、気を付けた方がいい。何だかすごく嫌な予感がする」

 秀広の発言を裏付けるかのように、空には厚い雲が姿を現していた。

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