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200字小説・300字小説

塩チョコ

作者: 柿原 凛

 疲れた時には何故か無性に甘いものが食べたくなる。

 バレンタインデーの今日、せっかく作った彼へのチョコは結局渡せなかった。

 ソファに体重を任せた瞬間、誤って腰で何かを潰してしまった。

 それは自分なりに綺麗に包んだブラックチョコレート。

 乱暴に開けて、かじりついた。なぜか涙がこぼれてきた。

 涙が混ざって塩味に変わったチョコレート。

 塩チョコって。塩キャラメルじゃあるまいし。

 甘みは増さない。苦味が際立つだけだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] せ、切ないです…!なんて惨事! 塩チョコという表現、ブラックチョコより苦いチョコレート。 たった200文字にテーマがよく表現されていて、短いのに読み応えがありました。お見事!
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