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会話中


本間章「ほんまあきら」は二十歳、男。



なんやかんやで

飛田翔「とびたしょう」とかいう関西弁黒スーツの27歳と、

ニーハイの小学生とともに


田中のおばちゃんの救出にあたった。



さて、


やっと生活安定化委員の

本部には着くのでしょうか……



気絶したおばちゃんを

背負いながら、僕は歩きタバコをした。



「スゥ…………ハァ」



僕、閃光弾なんか使ったんだよなぁ…



「ん……んん、」


「あぁ、田中さん、でよろしいですか?」


そういってから

僕は田中さんを下ろした。


「えぇ……はい。あの……えっと」



まぁ、しかたない。


こうなって当たり前か……。



どうしたらいんだ?


飛田のおっさんに目をやる。



80キロほどの犯人をかついで、

しっかりした足取りで車に向かっていた。



チッ、くそったれ

軽そうにしやがって。



くらえっっ!!



『ゴツっ』



「チッ」



舌打ちが聞こえてきた。



「おいこらクソガキぃ!」

「なんしょんねん、

構ってほしんかいっ!?」


「お、田中のおば……」



や、おい、おっさん、

田中さんって言うべきところっ!!



「田中さん、気づきはりました?」



飛田のおっさんは

犯人に慣れた手つきで手錠をし


車に放り込んでから

こっちに歩いてきた。



「本間ぁ、」


「ん?」


「車ん中で犯人見とけー

ほんで、お嬢ここに呼んでくれ」


「了解。」



おばちゃんに説明するんか……


あのおばちゃん…

見たことある気が……



ああっっっ!!!


僕が飛田のおっさんに

追いかけられているときのっっ!!!



なんとまぁ……



狭いな、この町は…………、、




さて、



「お嬢さん、飛田さんが…」



「わかりました、

本間さん、おつかれさまっ」



「いえ、ぁあ、はい…」



あー、くそ、

かわいいっっ!



僕は今までっ!

年上好きだった。



もう、ロリコンに目覚めよう。



車の3列目をなくし、


そのスペースに

手首、足首に手錠した犯人をおく。




まぁ、まだ目は覚まさないか…。



飛田のおっさんとお嬢は

田中のおばちゃんに

なにやら話している。



飛田のおっさん…

リアクションがいちいちデカい…




「はぁ………」



タバコはいつの間にか短くなっていた。




まだ本部にすら着いてないんだよなぁ…



しんど……。



「びっくりするわぁ、あのおばちゃん」


「えぇ、本当に…」


「どうしたんです??」


「何も盗られてへんし、

どつかれてもないから」

「未遂でいい、ゆーて」



「優しいというか、

天然というか……、なんなんでしょう。」



いろんな人がいるもんだ…。




飛田さんはアクセルを踏み始めた。



「とりあえず、警察署やな」



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