其の壱 異端者、旅に出る。
暇だ。
とてつもなく暇である。
俺の名はは東条 司。現、暇人である。
最近は北の朝の鮮が懲りずにミサイルを発射したりもしなくなったし、政治も安定してきた。
本当に何も起こらない。
俺は長寿であるが故に、暇が本当に嫌いなのだ。
ピ●ミンの六日クリアに奮闘している間、いつの間にか一ヶ月程経っていたりもしたが、俺にとっちゃ一ヶ月なぞ早いものだ。
あっという間…とまではいかないが、かなり早く達成してしまった(気分)。
うーん、何をしよう。我が妹に相談するか。
「最近暇だと思わんか?」
「毎日掃除にお洗濯、それなりに忙しいです。」
不覚。
妹は忙しいらしい。手伝ってやろうとも思うが、今は止めておこう。
さて、次は知り合いに聞いてみるか。テレパスィーで。
「と、言う訳なんだが。」
「俺は知りませんよ…貴方みたいに長寿じゃ無いんですから。」
「俺も知らん。自分で考えろよ…」
ご最もである。自分で考えるべきだろう。
こいつらについては何時か分かるだろう。
ここで、パラレルワールドとやらの妹に交渉してみた。
「で、何よ?」
「暇だ。」
「此方は忙しいの。この街の市長よ?貴方に手伝ってもらいたいくらいよ?」
「遠慮しておくぜ!」
「チッ、逃げたか…必ず追いかけて捕まえる…!」
危ねぇ危ねぇ。こき使われるところだった。まぁ逃げるがな。ところで最後に寒気がしたんだが…
「うーん…あ、そうだ。旅に出よう。」
奥の細…太道(仮)。我ながら良い考えだ。え?よくある?キコエナイナー。
さてと。何処に行こう。あぁ、そうだなぁ…この世界には魔王というものがいる。いや、シューベルトの曲じゃなくて。化け物。怪物。
あれを退治して回ろうという訳である。良いアイディアであろう?(チラッチラッ
まぁ、この世界にはかつて二次元と言われた者達、即ち、妖怪や神様とかそういうのがいる訳である。
東方project?あぁ、あんな感じ。
筆者は必死になってパクリじゃないと言っているが、信じられる訳がない。このパクリ野郎。
まぁ、そんな世界だから、魔王もいる訳である。無茶苦茶だ。
そんな魔王を、この最強な俺がぶっ潰して回る、という訳だ。良いだろう。
因みに、最強というのは本当である。
ただ、一人旅である。寂しいなぁ。よし、フラグでも乱立してやろう。
かくして俺は、旅に出る事になった。最初は…マヨーイの森で人探しだ。
~マヨーイの森~
「あー…誰かいねぇかなー……ん?」
がさっ、という音が聞こえた。
「ちょっ…何ですかこの罠ぁ!?」
変な少女がいた。
「…で、何だってあんな簡単な罠に引っ掛かってたんだ?」
「それは言わないで下さい…」
とか言いつつ足を罠により少々怪我したこの少女。普通の人間か?
髪は緑だし、漫画とかによくある、所謂オッドアイ。
右側が赤、左側が青。
どう見ても普通ではない。
だが、この世界の妖怪特有のオーラというものも感じない。
一体何なんだ…?
「その、助けて頂き、有り難う御座います。」
「助けたって程でも無いだろうし、助けたとも言わないんじゃないか?普通。」
「え、えぇ…」
「第一、猪を捕まえる罠にはまるなんてさ…君、どうしたんだよ?」
「そ、それは……と、ところで、あ、貴方様の名前は…?」
スルーされた。非道い。
「人に聞く前にまず自分からって名セリフを知らないのかよ?」
非道い奴にはブロント語。これ常識。
「いえ、知ってますけど…あ、私の名前は、えーっと………や、八壁 愛華です。…まぁ仮名なんですけど…(ボソッ」
「ん?何か言ったか?」
「い、いえ、何も…。」
「(誤魔化し方が下手だなぁ…)」
などと考えながら、ふと思う。
「お前さん、俺の旅について来るつもりは無いかい?」
タイミングを誤った気がする。
「え…なんでですか…?」
「只、何となく。お前さんに興味を持ったからだ。色々と知りたいしなぁ。」
「変態…」
「違ぇよ!何でそんな目で見るんだよ!俺ぁロ●コンじゃねえよ!」
因みにロボコンでもない。
「ふぅ…良かった…って…ロ、ロリ…?」
「んで、どうすんだ?来るのかい?」
「え…あ…す、少しの間、ご同行させて頂きます」
「あぁ、宜しく。」
かくして、俺と八壁の旅は始まった。
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「あ、そういえば貴方の名前は…?」
「ん?あぁ、俺は、東条 司。」
「司…し…司会?」
「何でだよ。それ俺の職業。」
「え?」
「去年辞めたんだよ」
「あぁ…そうなんですか…」
「……さて、何処から行こう…仲間はもう足りてるし…先ずは魔王の手下でも肩慣らしに八つ裂きにしてくるかな」
「(あ、サラッと恐ろしい言葉を口にするタイプの人だったんですか…)」
そして俺達は、魔王の手下に襲われる村に行く事にした。
サイショ村
「如何にも、な村だな。」
「魔王の手下なんてそうそう…あ。」
「あ?どした?……ああ。」
意外とスンナリ見つかる物である。
まぁ、攻撃してたんだし、目立つわなぁ。
「おい止めろ馬鹿魔物ブッ殺すぞ」
「初対面で暴言全開ですね…きっとネタが」
「メタはやめろと言っているサル!」
いきなりメタる恥知らずな少女がいた!
「ス…スイマセン!」
「おろ?」
「な、何故この魔物謝っているんですか…?」
「お、俺自信は悪いと分かっているんです……で、でも…やらないと…やらないと俺の…」
「複雑な事情タイプ?面倒臭いなぁ…」
「(非道い人ですね…私、なんで着いて来たんだろう…)」
「やらないと俺のガ●ダムが!」
「失せろ」
「あああああああああぁぁ……」
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「貴方って非道いですね…まさか二秒でやるなんて…」
「構わん。お前さんもその内慣れる」
「一体いつ慣れるんですか!?」
俺自身外道と自負している。ズルい事ならお手の物、とまで思う程。
「ところでさ、お前さん、本当に日本人?」
「え?えーっと…その…」
「オッドアイも緑髪も日本人には見えなかろう?」
「それは…その…クォーター!クォーターなんです私!」
どう見ても嘘だ。真っ赤な。だが、面白いから気付いている事は黙っておこう。
「さてと…次はホテル探しだ。もちろんダブルベッd」
「私もう帰ります…」
「待て待てごめんごめんごめん本当ごめん」
「…えー……じゃあ、お詫びにパフェ奢って下さい…」
何だコイツ。
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山盛りだったパフェは10分足らずで愛華の腹に消えた。女子って恐ろしい…
「さて、宿もあったし、今日はもう宿で休もうかい」
「宿あったんですか?布団の…」
「勿論さ。ヘッヘッヘッ」
「何ですか気色悪い」
理不尽である。例え本当でも言ってはいけない事だつてあるというのに。
夕食後。
「さて、寝るか」
「何も起きなくて良かったです。お休みなさい…」
「(…なんでこの娘こんなに抵抗なく布団入って寝られんだよ…知らない人と一緒なのによぉ…)」
考えても無駄…か。と、俺はさっさと眠りについた。
俺の旅…初日は、疑問と共に終了した。
あと餓鬼。
初の連載小説です。クッソ下手です…。
皆様にただただ一言。お目汚し、本当に申し訳御座いませんでした。