一生に一回人を殺せる流れ星
ーどうか○○を...○○を...
殺してください...
さかのぼること3日前...
「おい墜非。金かせよ。2000円w」
またか。そう思いながら私はこう答える。
「嫌です。」
やっちまった。
「んなんだとコラ!!あたしのおかげであんたは学校に行けてるんでしょ!!さあ早く貸しなさい!!」
どうも。私は墜非 獣。苗字と名前がほぼ男みたいな感じです。厨二病だった親がつけました。幼稚園の頃では気にしていませんでしたが、小学生の時に...
「墜非 獣って男の名前じゃ~んwwだっさww」
小学5年生の頃、一軍女子の前名 才奈ちゃんが私に行ってきた。
「なんだよこのチビでハゲデブーの短足口臭嬢ちゃんが。」
心の中で言った。さすがに言えない。こんなこと。
「なんだよこのチビでハゲデブーの短足口臭嬢ちゃんが。」
いきなりそういったのはあの金貸せ嬢ちゃんの「鐘餅 優菜」ちゃん。成績優秀で美形、しかもコミュ力お化けオバケ。
「なんだと優菜?もう一回言ってみろよこのクソガキ!!!」
才奈ちゃん。口臭いよ。30cm離れてるけど臭ってしょうがない。
「ガキはそっちだろ?短足。」
このカウンターは強い。ああ、優菜ちゃんは口が臭いどころかいい匂いだなも。
「このクソガキー!!覚えてろよー!!うううう(´;ω;`)」
ああ、短足言われ放題で泣いちゃった。ていうかどうやってセリフに文字絵つけれるの?
おっと、どうやらメタになっちゃった。
「大丈夫?獣?」
そう、このように優菜は私の名前をバカにされると
いつも助けてくれる。最高の友達だ...
そう思っていたのは、中学二年生まででした...
中学三年生になると
「やっほ~獣。さあ、金だせよ金。」
毎日のように金を要求してくる。
「なんで?私は渡さない。」
「そんなこと言わないでよ~。2000円でいいからさ~」
2000円か。出せないお金ではない。だがすぐに出せるわけでもない。
中学三年生にとって、2000円は大金だから。
「早く金だせっつっでんだよ!!この男名前!!」
痛い。殴られたようだ。なんで?私、お金渡さないと殴られるの?
「はい、あと十秒で渡さないと2回アッパーしま~すw」
やばいやばいやばい。2000円なんて今持ってないよ。Homeにあるんだよ!!
「はい時間切れ~wさよなら~」
私は、これまでで感じたことのない痛みを感じた。
気づけば私は保健室にいた。どうやら先生が倒れている私を見つけて運んでくれたらしい。
「先生...」
「あっ、目が覚めた?大丈夫?さっき顎めっちゃ赤くなってたよ?」
そうだ、私はアッパーで...
「獣さん。僕はあなたがいじめにあっていないか心配しているんだ。」
え...?
「だからさ、今日帰りの会で議題に出してみるよ。」
先生が私のいじめに気付いてくれていた...。これはうれしい。
これでカツアゲ生活は終わるんだ!!!!
「早く金出せよ。金。」
高校二年生。カツアゲ生活、続。
どうやら中学の時の先生はマジで議題に出したらしい。
それで実際にアッパーとカツアゲをしたのは優菜と特定した。
先生は優菜の親に連絡。優菜はこっぴどく怒られた。
だが、やめていない。
きっとまた怒られればいいだろうと思っているんだろう。
実際,私が中学三年生のころ渡したお金は20万円にくらいになるし。
「金出さないとこうで~す。」
痛い。今日も殴られた。毎日殴られている。
「ん?なんだこれ?」
下校中、そこに落ちていたのは星だった。
「なんだこれ?星のおもちゃ?」
裏には説明書。なになに?
「一生に一回人を殺せる流れ星」
ぞっとした。こんなかわいいおもちゃなのに、殺すという表現が入っていることを。
だが私は、この時点でこの存在を信じていた。
なぜなら、
実験体がいるから。それもいじめをしてくる実験体が。
そう、優菜だ。あいつは許せない。
家に帰ろう。
「ただいま~。」
「おいおそいぞ獣~。早く酒持ってこ~い」
私が高校生になってからいつも父は酒を飲んでいる。
それもアルコールめっちゃ入っている酒を。
まあいつものことだし無視しよう。
「む?これは?」
目に留まったのは優菜のお母さんの日記だ。なぜこんなところに?
「5月4日。優菜が泣いて帰ってきた。名前をバカにされたようだ。」
...え?
「5月5日。また名前をバカにされたようだ。しかも金を要求されたらしい。許せない。」
...は?
「5月20日...」
「優菜は自殺した。」
は?
私は日記を落とした。
「ど、どういうこと?なんで優菜は自殺したの?え、でも今日学校で...」
私は日記を拾い読み進めた。
「名前をバカにされて、もうつらかっただろう。次第にはけられたり殴られたり。」
「5月21日。葬式の帰り中、あるものを見つけた。」
「一生に一回だけなりたい人になれる星と書かれた星のおもちゃを。」
...え!?ほ、星のおもちゃ!?そ、それって...
「私は決断した。私は優菜になって、いじめたやつになってやる。」
「それに、優菜の日記に書いてあったいじめの人は獣というらしい。」
え...?
「そいつを殺してやる。絶対に。」
わ、私は優菜をいじめていない...。じゃあ、なんで...?
ピンポーン。
家に誰か来た。
「おじゃましまーす。獣ちゃんのお友達の優菜です。」
なに!?優菜だと?はっそうだ。優菜は死んでいるからあの人はお母さん!!
まずい。このままじゃ殺される。どうにかして誤解を解かないと...
「あ、獣ちゃ~ん。」
背後を振り向くと優菜がいた。いや、優菜の形をしたお母さんだ。
「ど、どうしたの優菜ちゃん。こんな遅くに...」
「えへへ、実はね~」
「お前を殺しに来たんだよ。」
まずい!!
「ど、どういうこと?なんで私を殺すの?」
大根役者並みの演技力だ。
「いいから殺す。お前を殺す...」
どうしよう!!このままじゃマジで殺されちゃう。
ポロ...
落ちたのは、一生に一回人を殺せる流れ星だった。
「なんだこれ?一生に一回人を殺せる流れ星...?」
「や、やめて優菜ちゃん!!」
ここで、恐れていたことが起きてしまった。
「どうか獣を、獣を
殺してください。」
「やめっ...」
ここで私は死んだ。
「よし。こんな感じでいいかな。」
パソコンを前に居座る自分。
「僕の名前は、まあ"ばじゃんりお"と名乗っておこう。
それで、お話は読んでくれたかな?
え?面白くなかったって?フフ。」
だって、初見だから。