設定
創世から世界に存在していたとされる原初の記憶碑。
その力は、今まで生きた人々の記憶を保持し、自在に引き出すことができるものでした。
その叡智はあらゆる問題を解決し、起こり得る未来さえ予知することができるとされ、原初の人々によって大切に守られてきました。
「原初の人々」は皆が記憶碑の力を使うことができましたが、現代で原初の記憶碑の力を使える人間は、アーカイバーと呼ばれる記憶碑の守人たちだけとなっていました。
ある日、探偵業を営んでいるアーカイバーのイヴの元に警察庁長官のテスが現れました。
「記憶の入れ替え事件が起こっている。犯人はイヴの双子の兄であるクロノだろう。」
ある事故をきっかけに、イヴの父は失踪し、兄は人が変わり、記憶碑を商業利用してMMCという会社を立ち上げ、財閥となるまで成長させていました。
父の失踪、兄の行動の理由。それらを求めてイヴは探偵業を続けるのでした。
目的
クロノが母を作り出す話。
その目的をイヴが探っていき、母が復活する。
だがその母は昔の母とは違い、その思考は歪んでいた。
母もアーカイバーとしての力を取り戻しており、原初の記憶碑の力を使って世界を混乱に陥れようとする。
までが第一部として想定
登場人物
ティタン神族やオリンポス神たちの名前を取って命名する。
イヴ 主人公 原初の記憶碑の力を使える当代のアーカイバーで、クロノは双子の兄。探偵業を営み、父の失踪と、兄の行動の理由を探している。
クロノ イヴの双子の兄。ある事件をきっかけに、MMCを創設。再び母と過ごすために自身の身を削って母の記憶となり得る記憶を探している。加護が完全ではなく、力を使うたびに自我を失っていっている。
ウラノ 双子の父。ティタン神族の記憶碑を探す使命を持つ探検家。妻であるイアを救うためにも先代たちよりも必死で探していたが、間に合わなかった。息子であるクロノを救うために今も探検を続けているが、クロノによって失踪したことになっている。
イア 双子の母。先代のアーカイバーであり、強大な力を持っていた。双子のどちらもその資質を継いでいたため、加護を与える際、加護が足りずに命を落としてしまった。現在はクロノによって肉体のみを維持されている。
テス 警察庁長官 正義と秩序の執行官であり、アルカディアを守っている。
イオス テスの部下である刑部。よく問題を起こすイヴに手を焼きつつ守っている。
ジキル:7番街で車で人を撥ねてしまい、逃げたことをクロノによって暴かれ、脅されてMMCに連れていかれた市民。12番街の快楽殺人者であるハイドの記憶を入れられてハイドとして生きることになる。
ずっとMMCの研究所内に幽閉されており、色んな記憶を移植されている。
ハイド:12番街の快楽殺人者。クロノによって取引を持ち掛けられ、クロノの実験に協力している。
ジキルの体に記憶を移植し、ジキルとしてこの先も殺人を繰り返す。取り返しがつかなくなったらまらクロノによって移植してもらう腹積もりで利害が一致している。
フォイ:MMCの研究部門の統括責任者。クロノに行為を寄せており、常にクロノを気遣っている。