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MME

作者:活
創世から世界に存在していたとされる原初の記憶碑。
その力は、今まで生きた人々の記憶を保持し、自在に引き出すことができるものでした。
その叡智はあらゆる問題を解決し、起こり得る未来さえ予知することができるとされ、原初の人々によって大切に守られてきました。

「原初の人々」は皆が記憶碑の力を使うことができましたが、現代で原初の記憶碑の力を使える人間は、アーカイバーと呼ばれる記憶碑の守人たちだけとなっていました。

ある日、探偵業を営んでいるアーカイバーのイヴの元に警察庁長官のテスが現れました。
「記憶の入れ替え事件が起こっている。犯人はイヴの双子の兄であるクロノだろう。」

ある事故をきっかけに、イヴの父は失踪し、兄は人が変わり、記憶碑を商業利用してMMCという会社を立ち上げ、財閥となるまで成長させていました。

父の失踪、兄の行動の理由。それらを求めてイヴは探偵業を続けるのでした。
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