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頭キーンってなる奴

作者: なぎ



「いやー、今日も暑いな。今年の夏はどうなってん。」


「ほんまな。暑すぎて動くのしんどいわ。」


「なあ、こういう暑い時こそアイス食いたならん?」


「なるなる、冷たいモン食ったら絶対涼しくなるで。」


「やろ?……ほら、そう思ってアイス2個買ってん。今から食べようや。」


「おっ、ええな!ちょうどアイス食べたかったんや。」




男達はアイスを持った。




「なあ、ただ食べてもおもんないから一つゲームせえへん?」


「ゲーム?どんな?」


「アイス食ったらさ、たまに頭キーンなるやん?その頭キーンなる奴が早く来た方が勝ちってゲームやらへん?」


「なんやおもろそうやな!やろう!」


「おっしゃ、じゃあ俺が合図したらアイス食べ始めてや。んで頭キーンって来たら言って。」


「おけ。」


「よし、いくでー。……っあい!」




男達はアイスを食べ始めた。




「…あっ!キーン来た。俺の勝ちや!」


「マジで?うわ言い出しっぺが負けたわ、恥ずー。」


「はは、このゲームなかなかやな!暑さも吹っ飛んだわ。」


「やろ?俺が考えてん。…あ!俺もキーン来そう!」


「おっ、ええやん。行こうで!」


「キーン来る!来る、来る、来るー!」




ボーン




男は熱中症で倒れた。そしてそのまま病院に搬送された。後から聞いた話によると男は昨日から水も何も飲まず食わずだったらしい。


「頭キーンじゃなくて頭ボーンやったな。」


「言うてる場合か。」





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