011 Youtuberになりたいと思ったあのころの気持ちは、忘れることなく今でも心の中の大事な部分に包み込まれているのだけれど、時には昔を思い出し涙するのであった。ピピピ
すこぶるかんしゃ
母親を連れて買い物に行ったスーパーマーケットで、無料配布している求人票を見つける。
元々は有料だった気がするが、いつのころからか無料になっていた。
きっと広告収入だけで元が取れているのだろう。
中を見てみればだいたい給料は16万~17万あたりが基本になっているのか、それより高い給料の仕事と言うのは、派遣で車の組み立てに名古屋とかくらい。
年齢制限が無いものもあるけれど、そういう仕事に限って時給換算とかになっている。
もともとそれほど楽観視はしていなかったのだけれど、年齢制限のある仕事は基本的に引っかかっているのでアウトであった。
目下のところ我が業務は寝て起きる事である。
もはや立派なニートと言って良いだろう。
ニートの朝は遅い。
目覚めの一服と共にワイドショーである。
目覚ましテレビの時もあれば、とくダネ、ノンストップ、バイキング、グッデイのどれかが放送中に目を覚ます。
だいたいバイキングの放送開始時刻に起きるのだけど、午後二時ちょっと前に放送が始まるグッディだとひどくダメな人間なってしまったように思うのは、当然の事であるように思う。
別に優雅なセレブリティでもあるまいのに、午後を回ってから目を覚ますなどと言うのは人としてどうなのかと思う。
社会復帰が難しくなっていくだろう。
もちろんこれで金があればまだ何とでもなるのだろうが、退職金が振り込まれるのは22日日の事であった。
失業保険の給付に関する説明会ももうすぐであり、同じ会社で働いていて同じく倒産の憂き目にあった後輩はすでに説明会が終わっているはずだった。
手続きした日は同じであったはずだが、管轄しているハローワークの場所が違うので、一週間も日にちが違うらしい。
スマホのlineでどんな様子であったかと連絡してみると、なんの大したことも無く終わったという。
こちらの様子を聞いてきたので、世捨て人のような優雅な暮らしをしていると送ると案の定ニートと言う言葉が送られてきた。
同居する甥っ子の孫市の事も知っているので往年のw浅野を思わせるようなwニートと言う言葉と共に。
就職活動と呼べるのは、失業保険の書類に顔写真を張らないといけないので、まずは伸び切った髪と髭を切りに行ったくらいである。
床屋の近くに証明写真を撮影する自動販売機のような機械が設置されていたのでそれで写真を撮影した。
取った時に着ていたパーカーと、中のポロシャツの胸元が思いっきりだらしなく開いていたのに気が付いたのだが、勿体ないのでとりなおしはしなかったのだが、後輩から証明写真撮りましたか?と聞かれたので、その辺の事情を話すと怒られた。
「履歴書の写真にも使うのにパーカーとポロシャツはまずいでしょw」
盲点であった。
だらしないとは思ったが、履歴書に使うつもりはなかったのである。
「スーツを着て、ネクタイもちゃんと絞めた写真じゃないとだめですよ。就活用の写真を撮影してくれるスタジオがあるからそういうところに行ったほうがいいですよ。今の時期ならまだ割安で撮影ができるはずです」
「そもそもスーツがない。あるにはあるけど入らないし長いあいだ着てないから、太陽光で色落ちしちゃってるね。革靴もないし。それを買う金は退職金が出ない事にはどうにもならない」
「今月中ならスーツも安いかもしれないです。古いスーツを下取りしてくれるところなんかもありますから、安く買えるんじゃないですか?」
「退職金が出たら家に生活費二か月分10万と、借りてる金を五万返して、スーツと革靴を買い、滞納している生命保険とネットのプロパイダー料金三万円、国民保険料と国民年金を払い、金を貸してくれと言われている弟に二万貸さないといけなくて、あっという間に金が飛んでいく計算なんだけど、豪遊している気分」
「すぐ無くなるんじゃないですか?」
閑話休題
ユーチューバーと言う存在は知っていた。
しかしYouTubeで動画をよく見る僕だけど、いわゆるユーチューバーの動画と言うものを全く見たことがなかった。
たまたま見た「きまぐれクック」という料理系のユーチューバー動画はひたすら魚介類を捌き、料理していく番組なのだけれど、面白くてはまり、コラボ動画でみかけた「ラファエル」と言う金持ち系の動画をチャンネル登録し、またまたコラボ動画でみた「ヒカル」と言うこれまた金持ち・お買い物系動画をと言うこの辺を中心に見ている。
他にTwitterの方でしているこの「父さん、倒産したよ ~20年務めた会社が倒産したので異世界にでも行こうかと思うのだけど、アニメやラノベや漫画の様にチートな主人公として異世界転移なんてできるほど世界は優しくできていないらしい~」の宣伝ツイートをリツイートしてくれている、プロ作家の七尾与子先生(ドS刑事シリーズなど)のチャンネル「ミステリ作家YouTuber七尾与子」と言うゲーム実況・小説作法指南・映画評論系動画、そして2ちゃんねる元管理人・西村ひろゆきの「ひろゆき
ちゃんねるを交互に見て一日を終了する。
終末はそこに「Vtuber青髪ピピピfeat.黒髪ピピピ」と言う借金・無職系チャンネルも追加されるのだが、それはアクが強すぎて好みがあると思う面白さなので、受け付けない人も多いと思う。
面白い。
しかし自分にYoutuberが出来るとは思えない。
荒野行動とか、PUBGでさえボイスチャット切ってるのに。
と言うか、それってコミュ障じゃね?と思いながら、今日はここまでです。
すこぶるかんしゃ




