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物語はプロローグから始まる。

何度も書き直しするかもしれませんがよろしくお願いします。



気が付くと真っ白い場所だった。


立っているのか、座っているのかもわからないが、確かに真っ白い場所にいる。




あれ?誰かいる?




白いドレスを着た美しい女の人が立っている。







膝まである長い髪は金色で輝いている。

涙を拭う指先までもがこの世の者とは思えないほど美しい。



涙?泣いてるの?





「泣かないで。」




あ、声が出た。





美しい女の人は私の声に顔を上げた。




宝石のような蒼い瞳が私の見つめる。




本当に綺麗な人。女神と言われても可笑しくない。



美しい人は口を開く。


私に何か伝えようとしてるの?




泣いているのに不謹慎だと思うけど、きっと声も綺麗なんだろうな。











「ごめんなさい〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」








んん!?










女神(仮)がギャン泣きしてしまってからたいぶ時間が経った。


まだベソベソしているが、話は出来そう。





「申し訳ありません。大変見苦しいところを・・・。」


「い、いえ。落ち着いたのなら良かったです。」





女神(仮)は落ち着かせる為か、息をふぅ、と吐き出すと改めて私に向き直る。




「改めまして。私はエリスファーラ。とある世界を管理しております。この度貴女をこの場合へ呼んだのは・・・呼んだのは・・・うぅっ・・。」



女神(仮)もといエリス・・・エリスファ・・何とか様はまた泣きだした。



もう、私にどないせぇちゅうねん。思わず似非関西弁が出てしまったわ。




「うっうっ、ずびばぜん。ぜづべいじばず。」



女神(仮)の鼻水ズルズルの説明が始まった。






「私の管理する世界は貴女のいた世界とは異なり、科学ではなく魔術、魔法と呼ばれるもので発展した世界なのです。」



「ふぁんたじー?」



「ふふっ、貴女の世界ではそう呼ばれているものですね。幾つかの大陸に幾つかの国、様々な人種、民族、宗教。勿論、色々な人がいます。善人、悪人。」



何か壮大な話になってきたな。

私関係ある?ゲームとかラノベとかでよくある勇者的な?




「私は余程の事がないかぎり、世界に直接関与できません。

ですが、魔法とは強大な力の集まり、世界の理を、空間をねじ曲げてしまう事があるのです。私の役割はその綻びを正し、他の世界に干渉しないようにする事なのですが・・・。」




「うんうん。ん?」





「本当にごめんなさい!私の不手際で!貴女の人生を終わらせてしまいました!!!」



ジャンピング土下座本当にする人いたんだ・・・。





ん?え?





「えぇぇえェェェェェェェエえぇぇーーー!!!」
















早い話が女神(仮)の世界で空間歪むくらいの強力な魔法発動。

女神(仮)ヤバいと思うが間に合わず、私のいた世界の私のいた場所にピンポイントで影響あり。私、消滅。

なるほど。わかりました。




「って、納得できるかーーー!!!」



「ごめんなさいー!!!」






ごめんよお母さん、お父さん。娘は先に逝きます。

弟よ後は頼んだ。

うぅ、まだやり残した事がたくさんあるのに・・・。




「誠に申し訳ないのですが、貴女は消滅してしまったので貴女の元の世界に戻す事はできません。」



「木っ端微塵じゃしょうがないですよ・・・。」




つーか誰だよそんなヤバいもんぶっぱなしてくれたのは!女神(仮)じゃなくそいつに損害賠償を請求する!!!





「変わりと言っては本当に申し訳ないのですが、私の管理する世界に来ませんか?」



「え?どういう事ですか?」



「私の不手際でまだ死ぬ予定ではなかった貴女は死にました。ましてや別の世界の出来事で。

本来あってはならない事です。」



「は、はぁ。」



「とは言っても貴女の身体は消滅してしまい、貴女の世界に貴女を返す事は出来ません。そこで私の管理する世界になら新しく身体を造り、貴女を転移する事は出来ます。」



「つまり、違う世界で人生をやり直すって事?ですか?」



「最初からやり直す訳ではありません。申し訳ないのですが、両親を用意出来ませんからある程度独り立ち出来る年齢からですかね。」




つまりある程度若返っての異世界転移ってやつか〜




「うん。悪くないかも。」




「こんな事で許されるとは思っていません。勿論、生きるのに必要な力を授けま・・・え?」



「良いですよ。行きます。新しい人生ってやつスタートさせます。」




「よろしいんですか?」



「よろしいです。お願いします。」





心残りは沢山ある。でも、どうしようもないみたいだし。


新しい人生楽しまなきゃね。やりたいことだけして、自由気ままに生きよう!




「じゃあちゃっちゃか行きますか。」




私か笑顔で女神(仮)に向き合うと女神(仮)はやっと笑ってくれた。



「本当にありがとう。ごめんなさい。向こうで貴女が幸せであることを願っています。」









では、いってらっしゃい




愛良さん





貴女の人生に幸あらんことを









こうして眩い光と共に私の意識は遠退いて行った。






やっぱり美人は笑顔が1番だ。






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