Dragon's Mistake
A little mistake can leave you alone with huge scar....
Greetings my lovely readers! For some personal reason, I can not type fast in Japanese so I'm writing in English temperately. I will re-do this when I have more time. Thank you for choosing this novel and enjoy!(even though I nearly have a page...)
ある日、俺は人間に興味を持った...
全てはそれから始まったのだ
ただ、あのか弱く短い一生を送る不思議な生物に少しでも近づきたくて...
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夜の風が俺の頬を撫でるように吹いている。それは一見冷たいものだが俺からすれば温かい見送りだ。なぜなら俺は今、未知の地に足を踏み入れようとしているから...!
俺は早く動く心臓のリズムを頼りに飛び立つ。そして風を翼に受け、雲の上まで飛び上がった。星々が俺の行道である雲を照らし、月がなくても明るい。俺はこれが大好きだ。でも、人間は自身で星空を作る。一体あれは何なのか...気になって仕方がない。一番最初に地上の星を見るのだ!
俺が飛ぶこと数時間。雲の晴れた場所に行き、はっと息を呑む。
見渡す限り星々が地上に広がっているのだ。噂でしか聞いたことのないこの光景に俺は胸を高鳴らせた。これが、地上に広がる星...素晴らしい...
しかし空の星とは違い、少し眩しすぎる。あまり光のない場所を探し、土に足を踏み入れた。そこは俺が住んでいたところのような山だった。ここはそこまでいいとは思えない。空気が汚いからだ。だがそれだけでここを去る気に離れなかった。もっと人間を知りたい、そう思った。
その夜はかなり長距離を飛んだことから疲れ、すぐに眠りに落ちることができた。あぁ、明日が楽しみだ...。そう思えたのは俺が人間についての知識が薄すぎたからだろう。俺のちょっとした出来心は俺の平和な日々を変えてしまった.....。
朝になり、俺は木々の間から差し込む光で目を覚ました。一つ大きなあくびをしてからあたりを見回す。そうか、俺は人間の住む土地に来たのだった。すっかり忘れていたので見知らぬ景色はやや怖くはあったが、すぐに好奇心をそそられる。立ち上がって街に近づくことにした。
「グォ!」
思わず声を上げる。森の中に人の子がいたのだ。初めて間近で見る人間はとても面白い。だが風の噂でかられは危険だと聞いたことがある。それを踏まえて人間の前で姿は見せないようにしようと決めていたのだがすぐさま失敗した。
人の子もこちらに気づいているようだ。じっと見て目を離さない。その小さな瞳はキラキラと川のように輝いている。なんて美しいのだろう...。あの小さな瞳を近くで見つめたい。気づかぬうちに一歩近づいていた。
「ひっ!」
人の子は小さな悲鳴を上げる。俺を恐れているようだ。無理もない、俺の体はあの子の十倍はあるのだから。だから足を止めて座ってみた。あの子に危害を加えるつもりはないとわかってもらえるために。小さな人間は俺が座ると首を傾げて一歩近づく。そして俺が手を伸ばせば届く範囲に来た。
小さな体は1mくらいの高さで、頭に何かをつけている。邪魔ではないのだろうかと考えるが、気持ち悪そうにしてはいないからいいのだろう。黒いたてがみは短く、柔らかそうな匂いがする。小さな手が伸びてきた。そしてその小さくて温かい手は俺の鼻に触れる。なんて柔らかいのだろう...。目を閉じてゆっくりとその手に頭を押し付ける。
「ーーーーー、ーーーー?」
人の子は何かを発すると首を傾げる。
「グゥゥ?」
俺は何を言ったか聞き返したが、人の子は嬉しそうに口を緩ませただけだった。
「ーーたける!ーーーーー、ーーーーー」
「グルル...た...ける?」
人の子が言った音を繰り返すたびに、あの子は首を立てに動かして口を緩ませる。もしかしたらそれがあの子の名前なのかもしれない。では俺の名前も教えるのが礼儀だな。
「グゥハ。たける、グゥハ」
「グゥハ?ーーーーーーーーー、グゥハーーー!」
人の子は嬉しそうに俺の名前を何度も呼び、俺を引っ張って何処かに連れて行った。もちろんあの小さな体には俺を動かす力がないから自分からついて来たようなものだったが。
連れてこられた先は一件の家だった。山の奥ではないが、大地の星の近くでもなく、周りにあまり人間がいない場所だ。
「グゥハ、ーーーーー!」
タケルは俺に手招きをしてその家の中に入った。はたして入ってもいいのだろうか...?ここは人間が住む場所。勝手に俺が入っても別に邪魔じゃないのだろうか?ひょっこりとタケルが顔を出す。
「グゥハ?」
「グゥゥ...ガゥ!」
ついに入ると心に決めてたけるのいる方に向かう。小さな入口に首を突っ込むと自分が入っても無理はないくらいの広さだとわかった。たけるが奥に消えてから少し経ち、たけるよりも大きい人間が現れる。一瞬だけ固まり、帰ってきたたけるを奥に押し戻そうとした。
「ーーーーーーーー、グゥハーーーーー!」
たけるが何かを叫ぶと大きい人間は動きを止めて俺に近づいた。恐る恐ると言った風に、ゆっくりと。
「ーーーーーーーーー...?」
「グルルル...ガウ」
まったくもって何を言っているのかわからない。だが、危険かどうか聞かれているような気がした。だから身を伏せて自分を小さくしてみせる。これは敵意がないというジェスチャーだ。これが通じるかどうかは不安だが何もしないよりましだろう。
「ーー、ーーーー?ーーーーーーーーーーーーーーーーー」
俺にもっと近づいたその人は口元を緩めて腰から上を半分に折った。一体何しているのか...。全く面白い生物だ。俺も真似して首を下に下げてみる。精一杯真似したつもりだが体の構造が違いすぎてできていないのは目に見えている。それでも、心は伝わったようだった。
「ーーーーーー、グゥハーー」
こうして、俺は人間の家族と深い関わりを持つようになった。
-10年後 -
「グゥハ、起きろー」
「ガゥゥゥ...あと、一分...」
ドア越しから竹流の声が聞こえる。朝はあまり強い方ではないのであと一分だけでもと思い、口を開いた。竹流と会い、10年が経った。俺は人間の言葉を習い、今では他人と喋っても支障はないくらいにまで上達している。最初は何を言ってるかもわからず、絵を書いたりしてコミュニケートを取っていたが、やっとのこと何を言っているのかわかるようになり、竹流の教科書などを使ってここまで這い上がった。
「グゥハ!駄目だって。もう起きる時間とっくに過ぎてる」
「ガルルル....わかった...今起きる......................」
と言いつつもまた眠りに落ちてしまう。毎朝こんな感じだからきっと竹流も寝ているってわかってるだろう。乱暴に障子が開いた。
「グゥハ、一緒に川へ行くって約束しただろ?それとも眠るほうが大切か?」
布団の脇に膝をついて俺の布団を取る。寒いったらありゃしない。でも、この朝の一連が大好きだ。
「さ、寒い...」
そう文句を言いながらも、俺は心から溢れてくる暖かい感じを味わった。この生活に慣れてしまった俺は、きっとあの一人で山に住む生活に戻れないだろう。
「お前も、随分変わったよな。覚えてるか?グゥハ」
俺は静かに起き上がり、竹流の顔を見つめた。もちろん、覚えているに決まっている。あの日の出会いがなかったら、俺は、ここにいないのだから。俺の人間とはかけ離れた前足を竹流の顔に近づけて頭を優しく撫でる。だが俺にとっては優しくても、竹流にとっては乱暴な撫で方なのだ。この違いが悲しい。
「憶えているとも。まるで昨日のように。あんなに小さかった竹流は、もうこんなに大きい...」
「おいっ!誂うなよ...10年も前なんだから当たり前じゃん」
「たったの10年じゃないかぁ...寂しいぞ俺は」
頭をすり寄せて竹流の温もりを感じた。そのまま腕を回してくれる竹流が、このまま俺よりも先に消えてしまうんだと考えるだけで背筋が凍るような思いがする。それは前よりも竹流と過ごす時間が減ったからだろうか?
竹流は、どうやらジュケンセイという時期に入ったらしく、部屋にこもってるときが多い。俺だと洋式のドアを通るのが難しいから、竹流の部屋に入って何をしているのか確かめることもできない。おまけに俺が部屋に近づくだけで竹流が怒る。一体俺の竹流はどうしてしまったんだ?
「ったく...グゥハ、お前一体何歳だよ?」
抱きつくのもいい加減にしろって付け足され、嫌々離れる。少しぐらい良いじゃないか。俺たちは、朝食を食べにふすまを開いた。