魔法が使えない!?
「ファイヤ!メラ!燃えろーーー!ともし火!ライター!」
クソッ!なぜ火がでないんだ・・・
「いいかげんその意味不明な掛け声はやめてくれない?」
そばでみているリカエリが呆れ顔で聞いてきた。
「なにって火の魔法といえばこれ系やろ!掛け声てか名前だよ名前」
やっぱ魔法名は口でいわないとな。うん。絶対。
「いちいち名前なんてつけないわね。火を出すくらい5歳児でもできる超初歩的魔法よ・・・。むしろ使えないと生きていけないレベルだけど」
あれから1週間経ち、日々魔法の特訓をしていた。
しかしまったくといっていいほど成果がでないでいた。
「おかしいわね~魔力があるのは確かなんだけど・・・」
もしかして俺騙されてね?言われたとおりやってるのにできないし。
「もしかしたカオルは実戦向きかもしれないし、ちょっとモンスターと戦ってみる?」
は?いやいやいや1度も成功してないのになにをいってるんですかリカエリさん。
「いやだし!怖い!死ぬ!」
断固断った。ちなみにいままでは1M先にある草を狙って特訓していた。
「・・・人選ミスだったかなぁ。でも・・・」
なんかそういわれると自分が情けなくおもってくる。いやでもこれで帰れるかも?
「俺には無理みたいだな。帰ろうぜ」
満面の笑顔でいってみた
「ったくこうなったら奥の手ね」
俺の提案はスルーされた。
「奥の手?痛いのは嫌だよ?」
「あなたを燃やすわ」
「いやまって殺さないでなんでもします!」
「殺さないようにするからだいじょうぶ」
「いやいやいや熱いでしょ?痛いでしょ?全身火傷はヤバイらしいよ奥さん!?」
「モンスターより荒いけど我慢してね♡」
そして俺は燃やされた。