テイルズチョコ
気づくと俺はベッドの上で寝ていた。
あたりを見渡すと見知らぬ部屋だった。
ズキッ・・・後頭部が痛い
「気がついたようね」
リカエリが部屋にはいってきた。
思い出した。
「なぐったね!お袋にもなぐられたことないのに!」
「いえ、叩いたの。ごめんなさいね、いうこと聞いてもらえないみたいだったから」
リカエリはなんかへんなステッキをもっていた。
やられたぜ。おとなしそうな子だとおもったのに油断した。
「ここはどこだよ」
「私の部屋」
「おうちにかえして」
「今は無理」
もういいこいつと話しても意味がない。帰ろう。部屋をでようとしたがリカエリにドアをふさがれた。
「帰ろうとしても無駄。ここはあなたの世界ではないのよ」
なんだってーいやいやこの部屋を見る限りなにもかわったところはない。
壁にある時計はおれのよくしる数字の一般的な時計だ
ところどころ奇妙な物があるがまあ俺は家具や置物には興味がない
でもなんかクマのようなネコのような変な動物のヌイグルミはちょっとかわいい
「ここはあたしの世界。あなたのいる世界が地球なら、ここはテイルズチョコ」
は・・・?とんだメンヘラちゃんだぜ。なんだよテイルズチョコて(笑)かわいいにもほどがあるぜ
まだコリン星のがましだな。
「テイルズチョコ?なにそれおいしいの?くださいな!」
やっべ笑いが止まらん
てかまてよ?こいつ日本語しゃべってるじゃん。地球ですら多くの言語があり言語統一されてねーのにピンポイントに日本語がわかるわけねーだろ
「なんで日本語しゃべってんだよ」
俺は最大のつっこみをしてやった。これでもうメンヘラちゃんは説明できまい。
「それは私が日本にきて日本語を勉強したから」
えーーふつうに返ってきたーー
「まあそうね外でたら私のいっていることを信じてもらえるかな。この部屋は日本からもってきたのもあるしね」
そういい終えるとリカエリはへんなステッキを振った
すると突然視界がかわった
「え?なにこれ?いまなにをした?」
俺はそう言うのがやっとだった。いま目の前に広がる光景は日本ではまずないことは確実だった。広大な草原にみたこともない木や植物。そして空にでっかい月というか惑星みたいなのがうかんでいる。
「これで信じてもらえた?ワープもテイルズチョコも現実よ」
たしかにさっきの部屋から一瞬での場所移動・・・さすがにマジックやトリックでは説明もつかない。
「もうわかった信じるよ」
「ほんと?」
リカエリはうれしそうな笑顔だったが俺は
「頼むから俺を日本にもどしてくれーー!!」
そうさけんだ。