少女との出会い②
助けて欲しい・・・?俺は即座に状況を把握した。
なるほどね少女が突然現れて助けを求めるってのはよくあるゲームの展開じゃないか!
今のこの状況まさにこれだ。おそらくリカエリはこの世界の人間じゃない。
ワープしてきたのも本当っぽいな。つまりこのままいくと俺はリカエリの世界にいって悪の親玉を倒す勇者ってとこか。・・・といけねーいけねー俺がゲーム脳なせいで深読みしてしまっただけかもしれん。とりあえずくわしく聞くか。
「どゆこと?」
俺が問いただすとリカエリは真剣な眼差しで答えた。
「お金がないの」
・・・は?まさかの借金取りから助けろってか!?
「ザケンっ」
俺が文句を言う前にすぐさま
「とある組織から命を狙われているの。理由は今は話せないけどあなたには私を守ってほしい。そしてその組織を壊して欲しい」
ヤクザの組織をつぶせってことか???
「ふざけんな帰れ!」
もういいわ。いくらかわいい少女だからってこいつどうかしてるぜ!関わらないほうがいい。
ああもうこれは夢かなにかか!?
もう無視だ無視!ゲームに集中だ!
俺はゲームを再開した。
ゴツッ!
「あ・・・リカエリなに・・・を・・・」
俺は意識をここで失った。