小太郎の友人??
前回より間があきました。ごめんなのだよ・・・
・・・うん。今日もこってり系な匂いで目が覚める。
また一護が来てんな・・・
あいつが「専業主夫」目指してんのは知ってるけどさ、あの女でも、毎日こってり系は嫌だと思うぞ?
いや、嫌がらないか・・・なんかもっと怖い想像になった・・・もうやめよう。
で、キッチンに行ってみると驚くことに、姫愛と一護が仲良く朝食を作ってた・・・一体何があったんだ???
「お・おはよ?」
「あ、おはよーコタちゃん。今日はね、姫愛ちゃんと朝ごはんとお弁当作ってたんだぁ。」
「そう、私も学習したのよ。一緒に作ればある程度は操作できるって。」
楽しそな一護と遠い目をした姫愛、うん。対照的でなんとも言えんな・・・
「コタちゃん。朝ごはんは姫愛ちゃんがどうしてもって言うからさ、ブレックファストにした~。コタちゃんこれじゃぁ、物足りないんじゃないかなって思ったんだけど、姫愛ちゃんが、どうしてもって言うからさぁ。
で、朝の足りない分をお昼にとったらいいかなって食べごたえあるのものにしたぁ!」
テーブルに並ぶブレックファスト・・・・うん。なぜ、イングリッシュ・ブレックファストなんだ?
コンチネンタル(ロールパン・サラダ・フルーツ・コーヒー)かアメリカン(トースト・スクランブルエッグ・ベーコンorソーセージ・コーヒー)もしくはフランス(カフェオレ・クロワッサン)でいいよ。
確かに、本場よりは品数が少ないだろうが、シリアル・ポーチドエッグ・ベーコンエッグ・ソーセージ・トマト・マッシュルーム(炒めたやつ)・スコーン・ロールパン・フルーツ・ベイクドビーンズ・コーヒー・・・
さらに言えば、量が多いよ!全然物足りなくないから!
まぁ、姫愛も頑張ったんだろう。いつものコッテリに比べたら全然マシ。
で、弁当・・・あー姫愛がこっちに向かってこっそり手を合わせてる。
うん。止められなかったんだな・・・
これは・・・
「コタちゃんスポーツやってるからさ、ご飯足りないと思ってお重に詰めたぁ。」
にっこり笑って、ドヤ顔って・・・殴りてぇ。
一段目の重箱に敷き詰められたご飯。一応日の丸弁当になってる。
二段目は肉肉肉!!!豚の生姜焼きらしきものが花みたいに丸めて入れてあり、鳥の照り焼きが切りそろえて詰めてあり、牛肉のスタミナ炒めが残りの隙間に詰めてあった。
三段目はエビのマヨネーズ和えにイカのフリット、レンコンの肉のはさみ揚げ、スナップエンドウの胡麻和え、ブロッコリーとアボガドのサラダ、後朝食に使った残りであろうカットフルーツが・・・
これ、いったい何人前ですか?
「一護、俺こんなに食えねぇよ」
一応自己主張してみるが
「えー?大丈夫!コタちゃんなら完食できるよ!」
と、何故か自信持って言い切られてしまった。
俺の胃袋は普通サイズだからな?お前ほどでかくも丈夫でもないからな?
なんとか朝食を乗り切り、今日は2限目からの講義を受けに行く。
もちろん弁当を持って・・・とほほ・・・重いよ・・・
なんか今日はついてない。
午後からの講義が潰れ、しょうがなく弁当を持ったまま道場へ。
道場の控え室にちょっとしたテーブルセットがあるんで、そこで食おうと椅子に座ったが、ため息しか出ない。
「お?久しぶり!」
「ん?あー来てたんだな!」
同じ道場に通う同い年の友人、山崎 恭一郎が、一汗流したばかりなのか汗をタオルで拭きながら控え室に入ってきた。
俺は結構マメにこの道場に通ってるけど(一護のせいとも言う)友人はたまにしか来ない上に、大学も違うのであまり会うことがない。
ま、ラインくらいはやってるよ?
「お?なんか美味そうなもん持ってんじゃね?」
テーブルの上に置いてある重箱を見て目が輝いている。
・・・そうだ!こいつは一護並に胃袋がでかかったはず!
「前に話したことのある幼馴染にさ、弁当として持たされたんだよ。流石にこれ、俺は無理だからさ、手伝ってくんね?」
話しながら重箱を並べてると、ますます目を輝かせて肉に目が釘付けになっている・・・
「マジ?!俺、今月金欠なんだわ。助かるよ」
予備の取り皿と割りばしを渡すと、早速飯と肉を取り分け食べ始めてる。ほんとに腹減ってたんだな。
まぁ、昼前にひと汗流してきたみたいだから当たり前か。
「あー、そう言えば、山崎もまだあのゲームやってんだよな?」
そう、こいつはソロで黙々とやってるようだ・・・ごくたまに掲示板で話題に上がっている。もちろん俺たちほどではないが(がっくし)
「ん~、狙撃兵やってみたかったんだよな」
・・・狙撃兵・・・ファンタジーに狙撃兵!他にもその手のゲームあんのにな、なぜかこいつはあのゲームで狙撃兵やってる。
「聞いていいか?なんでファンタジーで狙撃兵?」
飯をつつく手を止めることなく山崎は、口の中に物がないタイミングで返事をする。
・・・器用っていうか、食い意地張ってる・・・よな??
「ん~FPSとか色々ジャンルあるけどさ、俺と同じことしてる人がいないのってよくねぇ?普通にギリースーツも作れたし、まぁ、武器がボウガンぐらいまでしか作れなかったのが残念だけど、俺的には満足してるぞ?」
まぁ、どんなスタイルでも個人の勝手だからなぁ・・・ま、規約に反してなければ楽しんだもん勝ちってことだよな。
ってぇ!一応俺の昼飯なのにもう2/3食われてる!!
「ちょっ!おまっ!俺の分!」
なんとか俺の分もキープして昼飯を終えると、食休みを挟んで、山崎に組手の相手をお願いして汗を流した。
今度から弁当の処分、山崎にお願いしよう・・・一番お願いしたいのは朝食なんだけどな・・・
ゲームにINしました。で、丁度いた三郎とあずきに山崎を紹介して、んで、山崎が持ち込んだ素材で武器と装備を新調してた。
もちろん、あずきが暴走気味に強力なボウガン作ってたけど・・・ちょっと厨二入ってるボウガンだけど・・・
その後、今日は山崎に付き合うことにしたんだが、何でも、今までの狩場はすでにランク下過ぎて美味しくなくなってるんだと。
って訳だから、新たな狙撃場所を探しに山岳地帯に来ている。
「いやー知り合いの職人はいるんだけど、特殊なものって頼み難いし、どうしようか迷ってたとこなんだ。ボウガンは作ってもらえたんだが、ギリースーツの良さを分かってくれる人がいなくってな、三郎に新しいギリースーツ作って貰えてよかったよ。あずきにはさらに改良してランク上のボウガン作ってもらったし、そろそろあそこじゃ美味しくなかったんだよな。」
山崎・・・いや、ここでは大佐か・・・は、新しくなった装備をしっかりと身に着けて、山岳部をスキップしそうな勢いで駆け上がっている。
いつもは嵌め狩りに適している場所を探すのも一苦労だが、ちょうどあずきが野良PTで見つけたポイントらしく、うろちょろと探しまくらなくても済んだのは助かった。
ただ、狙撃にいいポイントとか、沸きのいいポイントとかに一致する場所・角度を探すのにも時間がかかる。
大佐は基本ソロだから、あまり人の迷惑にならないような場所(独占しているように見えないところ)を探さなきゃいけないからな。
「ん~このあたりだと隠れてていくね?」
大佐の問いに立ち止まって辺りを見回してみる。ちょうど崖の上になっていて、下の森にマーダーベアが5匹ほどうろうろしている。
「ここらへんか?」
小さな茂みにうつ伏せになってまずは一発当ててみる。
GAAAAAA!!!
1匹に攻撃が当たると、5匹ともリンクしてこちらへと向かってくる。
が、崖を上ることもできず、爪を振り立ててはいるが、ジャンプをしてもしっかりと届かない距離の為、こちらに攻撃は当たらない。
回ってくるようなところもなければ、登れそうなところもない絶妙なポイント。
「おぉ!いいねぇ」
ニヤリと笑う大佐は、楽しそうにどんどん攻撃していく。少々時間はかかっているが、しっかりと1匹目を倒して2匹目を倒すと丁度よく次のマーダーベアがリポップする。
リポップの場所も上手いことリンクしてくれる距離にあり、リポップして暫くウロウロするが、すぐに反応してこちらへと向かってくる。
「いいポイントだな。これ以上近いと攻撃受けるし、遠いと攻撃力が落ちる。狙撃って割には距離が近いが、いいんじゃないか?他のプレイヤーもあまり近づかない場所っぽいし。」
「おぅ!ありがとな。俺、ここで狩るわ。すまんかったな、昼飯といい狩場といい。レベル上の狩場移動はソロだとキツクてなぁ」
「気にすんなよ。また移動するときは声かけてくれ、手伝うわ。あと、大量に弁当持たされた時はライン入れるから助けてくれよ。」
ほんとは朝食を・・・マジ量多すぎてキツイんだって!!




