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無名(募集します)  作者: pixy
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テスト兼1話

 こんばんわ。これは投稿テストのために投稿する文章です。短編でもなんでもありません。

 ただ書き連ねていくだけの拙い文章です。

 申し遅れました。私はpixyと言います。以降、この場をお借りして、学生生活の合間に考えた物語を載せて行こうと思います。

 前置きとしては不足かもしれませんが、グダグダ話すための場でもないので、作者となる私はこれで一度下がります。では、また。




神が全てを作っておよそ30万年。世界を創った神は次に3つの世界。4つの大陸に2つの大洋、そして人類種、魔族、機功種、神族の4つの種族を生み出した。魔力(マナ)と呼ばれるエネルギーが溢れ、凶悪な魔族が住み憑く魔界。豊かな自然と気候、平穏そのものの地上界。神族に選ばれたモノだけが入ることができる天上界がそれの気まぐれで創られた。平凡で、穏和な時間の中、それぞれの種族は多様な進化を遂げた。しかし、緩やかに時を刻み続けたこの3つの世界を舞台に、神が遥か昔に投げ出した仕事のしわ寄せが現れようとしていた。



 世界地図で表すとおよそ南東の位置にあるタイタス大陸の、城下町の端。決して裕福とは言えない造りの家の窓を、機械油にまみれた男が覗く。

「ネロ、薪が足らん。取ってきてくれ。」

すると、家の中で息子らしき子供が体を起こす。

「親父は手ぇ空いてないのか?」

「俺はこれから城門の通信機の調整に行く。母さんは商店街で仕事中だ。」

手が空いてるのはお前しかいない。と続け、男は去って行った。

 静かになった家の中で、ネロと呼ばれた少年が立ち上がる。

「薪って、この間とってきたと思うんだけどな・・・。」

 確かに、彼はつい二週間前に一か月分の薪を作って家に運んできていた。しかしそれは先日起こった魔法事故による火事で大半が燃え尽きた。

「まぁいいか。いい運動になる。」

ネロは作業着に着替え、鉈とロープ、手袋を持っていつもの薪を取る西の森に向かって出発した。


物語開始13時間前

ネロの出発した城下町から西へ10㎞地点。樹木がうっそうと生い茂り、自然が豊かなこの場所に、魔族の一行が訪れる。

「では、これよりマナが生物に及ぼす影響の観測実験を行います。」

先頭を歩いていたスレンダーなヒト型の魔族の女性が言った。

「ねぇお姉。やるのはいいけど何か分かんの?ただ汚染が広がるだけじゃない?」

一行の最後尾についていた弓を持った普遍的な次女が先頭の女性に疑問を飛ばす。それに対して答えたのは先頭の女性ではなく、半ばを歩いていた三女だった。

「ルカ姉は分かってないなァ。マナが生物に与える発狂効果を利用すれば戦闘力はダンチになるし発狂寸前でコントロールできれば自我を保ったまま高い戦闘力を発揮できる。あの男の考えそうな事じゃん。でしょ、ユイ姉?」

ユイ姉と呼ばれた先頭の女性が頷く。2人の女性から「姉」と呼ばれたということは、彼女達、姉妹の長女なのだろう。

「そうですよ。レアも賢くなりましたね。300年前まで壊す事しか知らなかったのに。」

それを聞いたレアは顔をしかめた。

「別に知らなかったんじゃなくて他の事が楽しくなかったんだって。」

「とか言って本当に知らなかったんじゃないの?」

ルカが茶化してレアは顔を赤くした。

「煩いなぁ!!今はちゃんと自分で作ったやつだけ壊してるだろ。」

「たまにあの男のヤツも壊してるけどね。本当に見境無いんだから。」

「アレはアイツが悪いんだ!!あたしがイライラしてる時に口出して来るから!!」

「何してるんですか二人とも。さっさと終わらせて帰りますよ。」

ルカがレアで遊んでいるとユイが止めに入った。

「え~?いいじゃん。どうせアイツの言いなりになるんなら遊んで行こうよ。」

駄々をこねる姉を見た妹は

「こんなだから遊び人って言われるんじゃないの?」

とルカに小声で毒を吐く。すると瞬時に空気が張りつめた。

「誰が遊び人だって?」

ルカの周囲に、マナで構成された小さな結晶体が大量に生成され、レアの頭上に、3つの巨大な結晶体が展開し始める。

「レア、撤回するなら今の内だよ。」

それを見たレアも

「ルカ姉あたしに勝った事無いのにそんな事言うんだ?」

生来の眼つきの悪さをさらに悪くして無数の刀剣を呼び出す。

「適正の差は腕前でカバーだよ。」

「それ勝ってから言ったら?」

まさに周囲一帯が焼け野原になるその瞬間、

「いい加減にしなさい。実験対象が消えたらどうするのです?」

2人の妹が展開した武装はマナに戻り、ユイに吸収された。

「2人共、加減を知りなさい。近くの街の見張りに気付かれたらどうするんですか。」

ユイは持ち主の違うマナ同士の反発を片手で抑えながら嗜める。

「ごめんなさい。」

「・・・ごめん。」

姉のいう事であれば素直に聞く。2人は、しゅんとしたように頭を垂れた。こうして自分に非があると、すぐに謝れるのはこの2人の美点だろう。

「それに、私達の目的は遊びではありません。確かに、彼の手先として動くのは些か不本意ですが、私達のこの力は彼によって得られたモノです。あまり悪く言わないように。それと・・・」

マナの反発を抑え、再度展開する。

「これは返します。次からは気を付けなさい。」

それぞれが武装を展開するために利用したマナは武装を解除することで持ち主の体内に戻る。そのマナを奪えばその持ち主のマナの上限が削られる。マナを、肉体を構成する物質の1つに数える魔族にとって、マナの上限が削られることがどれほどの苦痛か、彼女は知っている。自分のマナが戻った事に安堵する妹達は

「でも、もし、次があった場合・・・」

2人のマナの合計量を遥かに上回るマナを全身に纏わせ、冷たい笑みを浮かべた長女に震え上がった。

「マナを削るなんて優しいマネでは済ましませんからね。」



今回はこれで終わります。更新は非常に不定期なものになると思われます。

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