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第4話 冒険者ギルド

誤字、脱字などかなりあると思いますが気付き次第直していきます。

 無事ジョブを取得して、教会を出た。


「本当によかったんですか?」


ルーが、まだ納得いってない表情で問いかけてくる。


もちろん取得ジョブの事だ。俺は結局探偵のジョブは選ばなかった。

理由は…異世界に来てまで浮気調査なんてしたくね~よ。と思ったからである。


いやさすがにそれは冗談だが。いや半分くらい本気か?


とにかく本当の理由は戦闘向きではないと思ったからである。

俺は何より異世界では戦える力が重要だと感じていた……。

というより戦える力が欲しかった。ずっとルーに護ってもらうわけにもいかない。


それにしてもさっき探偵のジョブを取らなかったと知った時の神父の反応はすごかったな。

転職費用タダにするから考え直さないか?って聞かれたし。

転職にかかる費用は金貨10枚らしい。

これは一人なら3カ月くらいは暮らせるぐらいのお金だそうだ。

まあ俺にその気が無いと知ったら諦めた様子だったが……。



後は剣士と狩人の2択だったが、俺は狩人を選ぶことにした。

狩人を選んだ理由?それはやはりルーの存在が大きい。この村で生活しているルーなら

ここに滞在している間なら弓を教えてくれるんじゃないかという期待もしていた。


「…というわけでこれからたのむ師匠」


「えっと…それ私の事ですか?」


「ああ、俺に弓を教えてくれ師匠」


「わ、わかりましたから師匠はやめてください」


やめて下さいと言いつつも、顔はニコニコして鼻がピクピクしている…あれはきっと喜んでいるんだろう。

師匠と呼ばれた事などないだろうからな。

たまに師匠と呼んでからかってやろうと心に決める俺であった。



 「ルー、手っ取り早くお金を稼ぐにはどうしたらいい?」


「やっぱりギルドで討伐や採取の依頼を達成することでしょうかね」


「それは今すぐできるか?」


「えっ! 今からですか? もう暗くなりますし、ユウさんはギルドに未登録なので手続きに時間がかかってしまうと思いますが。明日でしたら私も手伝えますしそれに弓も教えると約束しましたしね。」


「いや手持ちのお金が全く無いんだ。これでは宿にも泊まれない……」


「でしたら今日の分は私がお金を出しますよ。今日はギルドの依頼を達成したので報酬も貰えますし」



少女にお金を出してもらうのに抵抗が無いわけではなかったが、ここで下手に遠慮しても他の方法も思いつかないので、素直に頼むことにした。さすが師匠!と言ってみたらかなり得意気な顔だったので、かなり気に入ったんだなと確信した。なんというか……かわいい奴だ。



「では私の報酬受け取りと、ユウさんの登録をしにギルドに行きましょう」


そこまで言ったところで、ルーは俺の姿をまじまじと見つめた。


「その前に服を取り換えましょうか? 流石にその格好でギルドに行くのは目立ちすぎると思うので。ギルドには気性の荒い方も多いです。おかしな格好をしていたら目をつけられますからね」


やはりこの格好はこの世界ではおかしかったらしい。そういや村の人にもチラチラ見られてたっけ……

服に一番原因があったのか。


服屋は暗くなると閉まってしまうらしい、ルーに案内され急いで向かうことにする。


服屋に着いた俺はルーに服を選んでもらってそのまま店の中で着替えさせてもらった。ここで思わぬことがあった。着替え終わった後、元の服を処分しようとしたら服屋の店主に売ってくれ!と頼まれた。Tシャツはポリエステルとナイロンの合織で元の世界ではありふれた物だが、まあこの世界には無さそうな素材だ。貴重だと思ったんだろう。

銀貨10枚で買い取ってもらった。高いのか安いのかよくわからないな……。


店を出た俺とルーはそのまま冒険者ギルドへ向かう。


ギルドの中は想像していたより活気があった。ほとんどがエルフの冒険者の様で他種族はほとんどいないようだ。一人人族らしき人を見かけたが、話しかける理由も無いだろう。


「じゃあ少しここで待っていて下さいね」


そんな事を考えていると、ルーが受付に向かったみたいだ。恐らく達成した依頼の報酬を受け取るのだろう。しばらく待っていると。ルーがこちらを見て手招きをしている。小走りに駆け寄る。どうやら受付の人に紹介してもらっていたようだ。


「この方がユウさんですか?」


受付のエルフのお姉さんがルーに問いかける。


「はい、そうです」


「承知しました、ではこれより冒険者ギルド登録の手続きをしますのでいくつか質問させて頂きますね」


わかりました。と答えるとルーが小声でじゃあ私は入口の所で待ってますからと言い受付から離れて行った。


質問は名前や年齢やジョブ、種族等で特に答えられない質問は無かった。この情報を元にギルドカードという物を作るらしい。



ギルドカードの作成中に受付の人から冒険者ギルドにおける規約やルール等の説明を受けた。

一回の説明ですべてを理解はできなかったがまあ後でわからないところはルーに聞けばいいか……。と思い難しそうな箇所は聞き流した。理解できたところをまとめるとだいたいこんな感じか。


冒険者は実力によってランクが違うらしい。最初はGランクからスタート。

Gから下にランクが落ちることは無いがFランクからは依頼を連続で失敗しすぎると降格する。


ギルドでは依頼が出ていなくても素材の買い取りを行ってくれる。


ギルドランクがD以上になるとギルドから強制で依頼を頼まれる事がある。




今のところは特に問題は無さそうだな。ランクDもかなり先の事だろうし。


頭の中を整理してると、受付のお姉さんができたらしい俺のギルドカードを持ってきてくれた。


「あ、それとパーティーの説明とダンジョンギルドへの登録もこれからやりましょうか?」


カードを渡しながらそう聞いてくる。


また新しい言葉がでてきたな…。パーティーはなんとなく分かるが、ダンジョンギルドか…

ダンジョンという言葉に少し興味が出たが、俺は言った。




「今度にします」


そう受付の人に言い残してルーの元へ向かった。












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