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始まりの日は
俺の名は大岩真。
ごく普通の中学1年生だ。
俺には片想いの人がいる。
その子はすごく小さくて可愛くて優しくて守ってあげたくなる。
俺はその子とはあまり話さないが今日は俺から声をかけてみようか。
俺はそんな事を考えていた。
ーーー市立西萩中学ーーー
俺は教室に入り自分の席に座った。
「おはよう、大岩くん」
隣の席に座っているのは小さな体の女子生徒小早川珠香だった。
「おはよう」
俺はそう言ってその子をじっと見た。
「ど、ど、どうしたの?」
小早川はそう俺に聞いた。
「いや、ちょっとな」
俺はそう言って小早川の笑顔に少しというよりめちゃくちゃ胸が苦しくなっていた。
「可愛いな〜」
俺はそう口で言ってしまった。
「えっ?」
小早川はそれを聞いて頭から湯気を出していた。
俺の片想いは小早川珠香だ。