ショート劇場「今日も後輩が、たゆんと机に胸を乗っけてる」
"たゆん"
「ふぃ〜、ようやく一息つけます♪」
まただ、また後輩が椅子に座るなり、胸をたゆんと机に乗せている。
ここはとある高校の図書室で、我々は崇高な文学部の部員なのだが、オカッパ眼鏡の女の後輩が少々問題あり。
まぁ、性格上は基本真面目なのだが、生意気だし、胸部が高校生にあるまじきホルスタインサイズであり、男子高校生達の目の保養・・・いや目に毒になっている。
勤勉かつ品行方正な私とて一介の男。気にせずにはいられない。
胸が大きい、それに関しては後輩に何の罪も無いが、目の前で机に胸をたゆんと乗せられては、流石に注意せずにはいられない。
「おい、後輩よ。胸を机に乗せるのはやめたまえ、はしたないぞ。」
「しかしですね先輩。女の子は誰だって胸にこんな重たいのを付けられて苦労してるんですよ。」
「だ、誰だって?」
いやいや、お前ほどの巨乳はそうそう居ないだろうと言いたくなったが、そんなこと言うと、やれセクハラだとか言われかねん。それはごめんこうむる。
「そうですよ。実は皆私ぐらい胸があるのにサラシを巻いて胸を潰してるんです。」
「それは嘘だろ!!そんなバカみたいなことやってる奴聞いたことないぞ!!」
思わず激昂してしまったが、それが嘘なことは童貞の俺にだって分かる。
「いいえ、私の友達の和美ちゃんだって、サラシで毎日巨乳を潰していると言っていましたよ。」
「その和美ちゃんというのは・・・その、スレンダーな体型なのか?」
「そりゃもう、私と同じような胸とは思えない、ドラム缶の様な寸胴ボディに見えます。サラシって本当に胸潰せるんですね♪」
いやいや、それはお前に見栄張って言ってるだけで、和美ちゃんは本当に胸が無いんだよ。貧乳なんだよ、そう言ってやりたいが、それではあまりにも和美ちゃんが不憫ではないか。
「私も今日潰してみようかと思ったんですが、上手くいかなくて、何度巻いてもサラシの隙間からオッパイがハミ出ちゃうですよね。しかも途中でママに見つかって怒られちゃいました。」
誠に遺憾ながら、その姿を少し想像してしまった。ムチャクチャエロいではないか。
「あれ?どうしたんですか先輩?鼻から鼻血出てますよ。」
「なっ!?お、お前が俺をたぶらかすから!!」
「はい?」
こんな感じに毎日、後輩の胸に振り回されているわけだが、厄介なのは、それが楽しいと感じ始めていることだ。やれやれ。