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18話

 

 虚を突かれてまじまじと藤堂さんの顔を見ると、彼女は呆れたように溜め息を吐いた。


「その様子じゃケンカという訳でもなさそうですね。心当たりは?」

「いや、特にない」


 横から見上げてくる藤堂さんに答えながら俺は考える。確かに意図的に美琴を泣かせようとしたことはあるが……うるさいな、悪趣味とか言うな。とにかく、今周は好感度を横並びで上げる方に注力していたし、最近は学祭準備で忙しかったのもあって、普通の対応しかしていないはずだ。


「構ってくれなくて拗ねちゃったとか。最後に会話したのはいつなんですか?」

「学祭前だな」


 学祭準備に追われる前に、いつものように帰りに待っていたあいつに、しばらく早登校遅帰宅になるから迎えはやめろと伝えたのが最後だと記憶している。およそ三週間前だ。

 それ以来見かけていないが、流石に気にするべきだったか。


「まあ健気に待っていたりすると可哀想なんで、たまには鷹村さんが迎えに行ってあげたらどうですか?」


 俺は肩を竦めてみせた。それは俺も考えなかった訳じゃないが。


「今周まだあいつの家に行けない」

「ああ、そういえば対象の家には好感度が一定値にならないと行けないですよね。でもご近所さんなら偶然遭遇することもありそうじゃないですか」

「今の所ない。というかそもそも本当に近所に住んでるのかもわからん」

「え? 鷹村さん幼馴染みだって言ってませんでした?」

「『らしい』と美琴から聞いただけだ。いつも朝玄関開けたらあいつがいて、帰りは俺の家の前で別れる。あいつが家に帰る所を見たこともなければ、家の周囲で見掛けたこともない」


 何となく苦い思いでそう言うと、藤堂さんは虚を衝かれたようにぱちくりと一度瞬いた。


「ああ、まあそうですよね。わたし達プレイヤーはNPCから得る情報がほぼ全て。近所と言われたらそのまま受けとめますし、極端なことを言うと『好き』という気持ちさえ相手がそう言っているからそうだろうと判断するだけですから」


 乾いた砂塵混じりの風が彼女の白磁の頬を叩き、細い髪が揺れる。

 漂う沈黙に居心地悪さを感じ、かさつく唇を意図的に動かし上げた。


「リアルだって一緒だろう。人の言うことをいちいち疑ったりしない。まあ藤堂さんの言うように、美琴は拗ねているのかもしれないな。休み時間にでもクラスに行ってみるよ」

「一年生のクラスに女子を訪ねて先輩男子が来たら、騒がれちゃいそうですねー」


 うわ面倒くさいと顔を顰めてしまったのは、仕方ないだろう。


「ちなみに職員室辺りで住所くすねられれば、対象の家に行けるようになりますよ」

「……」


 いつも思うんだが、藤堂さんは俺と同じゲームやっているんだよな?






 早速休み時間に美琴のクラスを訪ねてみる。美琴のクラスは一年一組なので一階の端の位置にあたる。廊下の突き当りには丈夫な大鏡があり、行き交う生徒の姿を静かに映している。彼らと俺は一学年しか違わないが、つい最近まで中学生であったせいか、かなり幼く感じる。


「すまん。高坂美琴はいるか?」


 訳もなく楽しそうな生徒達の中、目の前にいた愛嬌のある男子生徒を捕まえて聞くと、彼は驚いたように目を見開いた後笑って答えてくれた。


「高坂なら休みですよ。えっとセンパイっすよね? 何か用っすか?」

「ああちょっとな。あいつは病欠か?」

「え……っと。手塚!」


 男子生徒は窓際で話す二人の女生徒に声をかけた。内机の傍らに立っていた切れ長の目をした少女が、あちこちに跳ね回る黒髪を揺らしながらそれに答える。


「何よ及川」

「お前高坂と仲良かったよな。あいつ何で休んでるんだっけ?」

「美琴?」


 手塚と呼ばれた少女は入口に立つ俺を見た。中肉中背のこれといった特徴のない少女だが、遠慮のないまっすぐな視線を俺に向けてくる。


「センパイが用事だって。確か高坂最近ずっと休んでたよな?」


 ずっと休んでいる? 及川の言葉に引っかかりを覚えた俺の前で、彼の言葉に納得したかのように一つ頷いた少女は、喋っていた友人に断りこちらにやってきてくれた。近くで見ると、癖毛を一部意図的に跳ねさせていたり制服を着崩していたりと、お洒落に余念のないタイプだとわかる。


「もしかしてぇ、鷹村センパイですか?」

「あ、ああ。二年の鷹村だ」


 同級生に対するのと明らかに態度を変えた少女に名乗ってないはずの名を呼ばれ、内心戸惑いながら頷くと、少女は人差し指を顎にあてて目を三日月型にした。どこかシャム猫のようだ。


「やっぱり鷹村センパイだぁ。カッコいいからすぐわかったすごぉい。美琴ってば『理人センパイ』って言うと怒るんですよぉ。自分のモノって主張したいんですよバカみたい」

「あいつは今日も休みなんだな。もしかしてずっと休んでいるのか? 君は理由を知っているか」

「美琴は学際前からずーっとお休みでぇす。体調不良って聞いてるけど、ホントの所はわかりませんよぉ。何か最近暗かったしぃ、もしかしたら一人家で泣いてるのかも」


 学祭前からとなると、もうすぐ一カ月近くなる。流石に何もないとは思えない。


「暗かった?」

「うん。元々あいつ強ぶってるだけじゃん。色々ぐじゃぐじゃ考えるタイプだし。それが学祭前辺りからヒドくてぇ、何か雰囲気も違ったしぃ、そうじゃないかなって」

「具体的におかしくなった日にちはわかるか?」


 要領を得ない少女の答えに重ねて聞くと、彼女は眉を引き上げ斜め上を見上げた。


「んっと。確か九月頭の一回目か二回目の月曜だったよーな……」


 その時、俺の臀部に振動が伝わった。キルをつけた通信端末のタイマーがパンツのポケットで鳴っている。時間切れだ。


「ありがとう。昼休みにもう一度来るから、もう少し詳しい話を聞かせてもらえるかな。クラスに来ればいいか?」

「うんいいよー。大抵あたし教室でお昼してるし」


 美琴は一体、今どこで何をしているのか。

 そういえば同じクラスに木村セオもいたはずだが、姿が見えない。






 俺は昼飯はきっちり食べる購買派だ。飯の選択肢として存在するのは売店購入、食堂、弁当持参の三パターンだが、前者二つは競争が激しい。しかも売店は出遅れると売り切れという事態に遭遇する恐れすらある。

 逆に弁当はそういうことはないが、今度は食べ終わるのに時間がかかる。藤堂さん曰く自分で作る際に成功判定されればその辺りも改善されるらしいが、俺は興味もなかったので試していない。

 今一度言うが、売店の競争率は高い。つまり大量の生徒達が並ぶ。そしてこれは恋愛ゲームだ。これらの要素を加えると何が起こるかと言うと、だ。


「た、鷹村ゴメンっ。ちょ、ちょっむぐっ」


 清水の頬が俺の肩に押し付けられ、柔らかい胸が俺の上腕に押し潰される。周囲の人混みに身動きが取れないのは彼女だけでない。押し合いへし合いの状況に、俺も不埒な腕を引き抜くことができない。失敗した。出遅れるとここまで悲惨な状況になるのか。なんつーラッシュアワーだよ。


「……っぷ。た、たかむらっ。手ぇもぞもぞするのは……んん」


 頭を無にしてとにかく前へ進もうと四苦八苦していると、今度はくぐもった悲鳴と共に背中を押されてよろめいた。背中が熱くて首もとがこそばゆい。


「ごめ……きゃふ。む。……ごめ、んなさいっ 」


 ああ。この声には聞き覚えあるある。あるのだが背後を確認できない。むっとした密度の濃い空間に、どこからか爽やかな香りが漂う。

 背中にかかる吐息、首もとをくすぐる細い髪、腕を包むふわふわした柔らかさ、指先が時折掠めるさらりとした感触。それらが脳髄を侵食しきる前に、俺は決断した。


「一条先輩、そのまま俺を盾に着いてきて下さい。清水、突破するぞ。腕を掴んでていいから出遅れたり転んだりするなよ」

「えっ? 鷹村君?」

「わ、わかったー」


 二人の声を聞くと同時に、自由な方の手で前方をガードしながら歩を進める。人の多さに列が機能していないから、前方が進んでも前に行けないのだ。空いた隙間に横から割り込まれる前に体を捩じ込めば、少しずつ、だが確実に前進する。思い切りしがみつかれた片腕はやや後ろに回し、彼女達を俺の体に隠れるようにしてやる。

 そうして辿り着いた購買に立つおばちゃんの姿は、お世辞ではなく輝いて見えた。


「おばちゃん! 特製サンドと焼きそばパンとカレーパン、ついでにピザサンドくれ!!」

「あ。あたし特製サンドとウィンナーロールとレーズンサンドー!」

「……えっ!? えっと特製サンド、とハムマヨチーズ、でお願いします」




 昼休みは例の友達に話を聞きに行く予定だったはずだ。それがどうしてこうなった。


「ねえ、鷹村君……」

「鷹村ぁ、焼きそばパン一口ちょうだい」

「……清水さん、鷹村君困ってると思うの」

「そんなことないよねー鷹村。代わりにウィンナーロール一口あげるから。ほらあーん」

「いらん。やらん」


 左隣から差し出される物を突っぱね、俺はサンドイッチにかぶりつく。ここの特製サンドは肉厚のカツと柔らかなバンズの絶妙なバランスが売りだ。一口噛むと肉汁と共に旨味が口の中に広がり、ワサビの風味が仄かに鼻孔をくすぐる。うまい。この味をリアルでも再現できないものか。

 俺が無心で食っている端では、何故か一条と清水の言い合いが続いている。というか何故この面子で昼飯することになったんだ。一条雅は何となく話がある雰囲気だったが具体的に話そうともしないし、清水はそもそも何がしたいのかもわからん。

 しかも何故二人は俺を挟んだ形でベンチに座る? そんな流れだったか? 記憶を探ってもさっぱりわからんのだが。


「あ。レーズンサンド初だったけどかなりイケる。これ絶対鷹村も好きな味」

「清水さんは鷹村君の好みまで把握してるの?」

「自然とわかりますよ一条センパイ。こいつ行動が素直だから同じクラスで仲いいヤツは大抵知ってます。一条センパイも今度観察してみたらどうですかー」


 どうやら今度は仲良くお喋りに興じているようだ。女はわからん、と特製サンドの最後の一口のために口を開けた、その時だった。


「ほい。鷹村味見ー」


 開けた大口に放り込むように清水がレーズンサンドを押し付けてきた。させるかと反射的に閉じた俺の唇にそれは当たり、柔らかなレーズンサンドがはらりと崩れる。


「「「あ」」」


 為すすべもなく見守る俺達の前で、柔らかい小麦色のパンは二つに分かたれ、中にぎっちりと押し込まれていた乳白色のバタークリームが、甘い香りを撒き散らしながら広い宙を舞い踊った。ふわり。ぺしゃり。ぐしゃり。


「……」

「ヤバっ! やっちゃったぁ。……ごめん鷹村」

「きゃあ大変」


 クリームは見事に俺のシャツとパンツに痕跡を残していた。あちこちにできあがった、レーズンが覗くクリームのこんもりとした小山を見下ろして呆然とする。これ落ちるのか?

 とりあえず腿に伏臥されたレーズンサンド様を拾い上げる。小麦色の半身を取り除いても甘いクリームはふるりと僅かにその身を震わせただけで、滑らかな御身をその場に留め、チャコールグレイの布地を艶やかに彩っている。


「鷹村、とりあえずそれこっちに」

「ああ」

「ティッシュ足りるかしら」


 表裏クリームまみれのパンを清水の差し出すビニールに入れると、クリームとは異なる甘い香りがふわりと鼻先を掠め、胸元に艶やかな黒髪が滑った。一条雅だ。袖を肘の上までまくり上げ、生々しい傷跡が一筋残る柔らかな腕をあらわにした一条が、体を寄せて俺のシャツに付着したクリームを取ろうとしている。ちょうど顔の下、旋毛まで覗ける近さに彼女の丸い頭があり、形の良い小麦色の耳が、寄せればすぐに()める位置でゆらりゆらりと揺れている。


「んん、ダメ。べたべた」


 一条雅の香りから解放され、俺は自然と詰めていた息を吐き出した。


「一条センパイ、あたしのせいですみません。取れなさそうですか?」

「ん。これはティッシュじゃダメみたい。でもこんな格好で校内歩くのはちょっと……待ってて二人とも。私タオルと洗剤持ってくるから」

「すみません。お願いします」

「あ。先輩俺別に……」

「大丈夫。待ってて」


 言うと彼女は、校舎の方に走っていってしまった。正直、この状態で放っていかれるのもキツイものがあるんだが。

 隣から溜め息が漏れ聞こえた。


「ホントごめん鷹村。とりあえずそのベタベタの上脱ごうか」

「ああ。悪いがティッシュ残ってるか? さっき触ったせいで、片手がクリームまみれなんだ」


 手を上げて見せると、清水は僅かに目を見開いた後、無言で俺の胸に手を伸ばしてきた。


「……おい。何をしてるんだ」

「何って……ナニ?」

「やめろその誤解を招く表現。わざとだろ清水」

「てへ」


 ぷつんぷつんとシャツのボタンが外される。


「とか言っている間に勝手に外すんじゃない。やめろ」

「えー。あたしが悪いんだし、代わりに脱がしてあげるよ」

「いらんわ! 片手は無事なんだから、自分でできる」


 その無事な片手で清水の体を押し退けると、彼女は口を尖らせ不満気な声を上げた。


「でもさー。その手じゃ脱ぎにくいでしょ? 代わるって」

「いらん。何とかする」

「無事な所まで汚れちゃうよ? あたしが悪いんだし遠慮しないでよ」

「気にするな。ここまで来たら仕方ないさ」

「むー」


 恐らく彼女なりに責任を感じているのだろう。だが脱がされるのは勘弁したい。清水は往生際悪く唸っていたが、しばらく無視し続けると静かになったので、諦めたかと気を緩めた、ちょうどその時。

 クリームまみれの方の手首が突如清水に掴まれた。その手はそのまま、彼女の赤い、口の中に含──ちょい待てぇ!!


「────ッなぁにを考えてる清水っ!!」


 慌てて引き抜いた手を高い位置に退避させた俺は、いきなり訳わからん行動を始めた清水に吠えた。ダメだ。遅かった。俺の指先は、ぬらりとした舌の感触が残ってしまっている。


「何って……ナニ?」

「だからそれはやめろ」

「てへ。だってベタベタの手であちこち触れないじゃん?」

「だからと言って、んなコトしたら余計ベタベタするわっ!」

「クリームの脂だけでも分解されない?」

「阿呆! それで何とかなるなら俺がやるわっ!!」

「じゃあ鷹村どうぞ?」


 一瞬清水の赤い唇を見詰める。指先を舌が這い回る感触が甦る。


「────ッできるかぁぁぁっ!!」

「もう。仕方ないなぁ」


 やれやれと幼な子を相手にするような態度で、清水がまたも体を寄せてくる。警戒した俺はベンチから立ち上がり、汚れた片手を清水から届かない上方へ上げた。パンツに付着したクリームがずるりと下へ滑る。汚れが広がる? んなこと気にしてられるか!

 先手必勝。近付いてきた清水の手首を今度は俺が掴み返す。もちろん無事な方の手で。これ以上脱がされてたまるか。


「おい近付くな。仕方ないって何だ止まれ清水。お前は危険だ何をやらかすかわからん。それ以上動くな」

「何よそれ、失礼な」

「悪かった。謝る。だから大人しくしてろ。な? もうすぐ先輩も戻ってくる。それまでじっとしてるだけだ。できるよな。な?」

「何か鷹村必死だねー」

「お前のせいだ阿呆っ!──じゃなくて。本当に止まれ。近い近い近い」


 先程の一条雅と同じくらい近くに来た清水から仰け反るように身を離すと、かちん、と硬質な音を耳が拾った。胸元に迫った清水の顔を見詰める。彼女の表情からは何も読み取れない。しかし腹回りに妙な解放感、が……。


「──おいこら清水待てぇぇぇ!! おまっ! まさかっ!? ちょっ! お前何を!?」

「えー? 汚れたパンツ脱ぐのを手伝ってあげようとしてるだけだよ」


 妙に腹がスースーすると思ったら、清水が片手でパンツを留める金具を外していた。そしてそのまま指先をファスナーへ、


「待てやめろやめろやめろやめろぉぉぉぉ!! ありえんだろおかしいだろそうだよおかしいよな!? ここはそういう場所じゃないしそういうゲームでもないしってか仕事だしそういや忘れがちだけど絶対今も見られてるしっ! 俺に露出趣味はなぁいっ!」

「あん。痛い。鷹村ってば強引だなあ」

「強引なのはお前の方だっ!!!」


 遠慮も気遣いも放り捨てて、清水を突き飛ばし逃げる。それでも安心できずにじりじりと後ずさっていると、清水がぱちぱちと瞬いた。ダメだ。目の前にいるのは危険生物だ。大人しくしているように見えても油断ならない。

 俺は荒い息を吐きながら清水と対峙した。ややして清水がふうと溜息を吐く。


「鷹村って、ホント手がかかるねぇ」

「お・ま・え・が! 言うなぁぁぁっ!!!!」

「……あの。一体何があったの?」



 戻ってきた一条雅の一言で、その荒唐無稽な茶番は幕を閉じた。


『プレイヤー鷹村理人、陥落(かんらく)しました』





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