第6話 [調べ物]
「日が傾いて来たな…」
散策を続けていたが、もうすでに夕方で、空が朱色に染まっている。
俺が転生して目覚めたのは朝が近かったが、パソコンで調べまくっていたから外に出る時間が昼過ぎということになっていたのだ。
俺は今日の散策は終了にし、家へ帰ることにした。
俺は人気のない路地裏に入り、あたりに人がいないかを確認した。
そして俺は家へと帰還すべく、魔法を使った。
「【空間転移】」
“空間転移”。その名の通り空間を転移することのできる魔法だ。
俺の前世での一般的の転移魔法はその座標に特殊な魔法を施し、かなり強力な魔力で発動ができる魔法…となっていたが、俺は魔法を極めた賢者でもある。
魔法を効率的に使い、そして俺は一度行ったことのある場所にいつでも転移できるという画期的な魔法にすることに成功したのだ。
まあ…いかんせん時間があったからだ。
「ふぅ…帰って来たな」
俺は家の玄関に立っており、無事に帰ってこれたようだ。
靴を脱ぎ、再び自分の部屋へと戻ってきた。
「さて……やることが多すぎるな。何からやろうか…」
俺にはやることが沢山ある…。
パソコンでこの世界についてまだ調べる必要もあるし、晩御飯のこと、あとは学校についても……。
「とりあえず晩御飯は収納してあるやつにして…調べ物から片付けていくか」
俺は早速部屋の椅子に座り、机の上にあるパソコンに手をつけた。
パソコンで色々と調べた。
俺が通っている学校はこの国では超有名な高校らしい。
その高校の名前は“帝王高等学校”。
相当頭のいい人や運動ができる人ではないと入学できないが、入学できたら金銭関係などなど色々と補助をしてもらえるらしい。
今、俺最神 強也は両親がいない状態だがそれも問題なく暮らせれるらしい。
“入学したら勝ち組”とも言われているらしい。
俺が【過去写し】で見た最神の過去は死にものぐるいで勝ち取った入学だったらしい。
だがその高校でいじめを受けるとはな……。
そんなこんなで色々と調べ終わった俺はもう寝ることにした。
パソコンで調べながら夜ご飯を食べていたので、腹は空いていない。
時刻はすでに十二時を越していた。
「あー……部屋も掃除しなければならないのか…。明日…うん、明日にしよう」
散らかりまくった部屋も明日にすることにした。
俺は【睡眠耐性】も手に入れていたが、流石にそれは…ということで封印した。
「おやすみー……って誰に言っているのだ…」
転生して、知らない街を巡り、新たな知識をたくさん吸収したから今日はぐっすりと眠れそうだ。
ベッドに転がり、目を閉じたら眠気がすぐにやってきた。
そして俺は眠りについた。