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最強賢者の逆転生 〜未知と強者を求めて転生したら男子高校生でした〜  作者: カエデウマ
第一章 [転生、そして学園無双編]
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第39話 [十人十色]




「いらっしゃい。注文は決まってるか?」



 二人組の女子がやってきた。高校生だろうか。



「ポテトのLサイズと、スマイルください!」

「うんうん!」


「すまいる?」



 メニュー表にはそんなものなかったような気がするが……。



「スマイルが入ったぞー」


「馬鹿!スマイルはその場でニッコリすればいいんだよ!!」


「そうだったのか……」



 俺の後ろに向かって質問すると、そう帰ってきた。



「お兄さんバイト始めたばかりなんですか?」


「ああ、代わりで入っているんだ」


「じゃあ先に、注文したスマイルください!」



 スマイル……と言ってもあまり作る笑顔は得意ではないのだがな。



 俺はニィっと、笑ったが不敵な笑みになってしまった気がする。



「はぁ…はぁ…!いい!その鋭い目つき!!」

「やばいわ……そのまま罵倒して欲しいっ!」



 なかなかやばい客だったようだ。前世でも似たやつが知り合いにいたな……。

 そしてポテトを渡して帰ってもらった。



「次、注文は」


「………アイスコーヒー……Mサイズ……」



 次に来たのは仕事途中のサラリーマンと言ったところか。かなり疲れている様子だった。



「仕事を頑張っているのだな。仕事をしたことない俺だが、社会を動かす歯車の一人として俺はお前を見れる。仕事で疲れた時は、いつでもここへ来ていいからな。ほい、アイスコーヒー」


「え……ありがとう……。ふっ…君は面白いな。年上相手にタメ口で」



 無表情だったが、笑顔になってアイスコーヒー片手に店を出て行った。



「さ、次だ」



「いらっしゃ……ってなんでお前がいるんだ……」


「来ちゃった……みたいな……?」



 アホ毛をゆらゆらと揺らす静音が目の前にはいた。



「どうしてわかったんだ?俺が朔の代わりにバイトしてると」


「ネットで……今超話題……」


「なるほど……。情報の行き来が早いんだったか……」



 しかしなぜ話題になっているんだ?まだバイトを始めて数分しか経っていないし、普通に働いているだけだが……。


 まあいいか。



「それで、注文は?」


「ビッグラックバーガー……」


「見かけによらずかなり食うのだな……。あ、そういえばこれを注文されたら掛け声をするんだったか……。ビッグラック一丁!!」



 俺は後ろに向かって大声で掛け声をかけた。



「はいよ、ビッグラックだ」


「強也は……何時ぐらいまでバイトする…?」



 店内で食べるらしいのでトレーに乗せて渡した。



「昼を挟んで二時ぐらいまでやるな。十二時から三十分だけ休憩だったかな」


「わかった……。じゃあ待つ」


「なぜ待つんだ……?」


「……」



 何も言わずに空いている席へと向かっていた。

 俺に話すだけ話させて自分は話さないのか。



「にしてもだいぶ後ろの列待っていたようだな……」



 静音の後ろには大量の人が並んでいて、長蛇の列となっていた。


 一応他のカウンターも空いているのに、なぜか俺のところだけ集中的に並ばれていた。



「なぜなんだ…?まあ、いいか。気にしたらダメな気がするな……。次の人」


「あっ、えーっと奇遇ですね!!こんなところで再開するなんて!!」


「む?」



 目の前には俺よりほんの少しだけ年上っぽい茶髪の女性がいた。


 あ、昨日の喫茶店の店員か。



「ああ、昨日ぶりだな。っと……話す時間もないし早速注文を聞こう」


「お、覚えててくれたなんて……。えへ、えへへ〜」


「注文は……?」



 突然両手を頬に当ててくねくねと動き出した。注文してくれと言っているのに……なんだこいつは……。



「はっ!なんでしたっけ?」


「だから注文は?」


「あ、えーっと、あなたをください!!」


「む?俺だと?そんな注文……あるのか……?お、おい、注文対象に店員は含まれるのか?」



 俺は分からなかったため、隣で働いている人に聞いてみた。



「馬鹿野郎か!あるわけないだろ!!」


「そうなのか。だそうだ。俺は注文できないらしい」


「何言ってんだ……あるわけないだろ……」



 隣でため息と呆れたような声が聞こえた気がする。



「そうですか……残念です……。じゃあラックシェイクで……」


「了解した」



 ラックシェイクがすぐに届き、その女性に渡した。



「あ、あの!私“姫野 沙夜香(ひめの さやか)”って言います!あの……これだけ受け取ってください……」


「??わかった」



 謎の紙切れだけ渡され、その女性は去っていった。



「さて、まだまだいるな……」



 とりあえず俺は昼休憩まで頑張るのであった。



〜世間の反応、とある場所にて〜




「ねぇねぇ、友達がラック行ったんだけどさぁ。超イケメンの店員さんいるらしいよ!」


「へぇ。うちらも行ってみる?暇だし」


「さんせー!」



〜とある会社にて〜



「お疲れ様です、先輩」


「おう、お疲れ。ん?なんだか気分良さそうだな」


「えぇ。少し面白いことがあって。ラックに面白い店員がいたんですよ」


「はは、そうか。お前いい顔だぞ?さっきまで疲れ果てたザ・サラリーマンって感じだったしな」


「え、本当ですか…?あ、たしかに“お疲れっぽい”ってその店員にも言われたなぁ…」


「店員が言ってきたのか?なんか面白そうだな、俺も一仕事終えたら行ってみるか。お前ももう一回行くか?」


「ぜひ!」



〜コミュニケーションネットワーク・コケッターにて〜




匿名

『ラックにイケメン店員がいたんだが。

同士はおらぬかぁ』



『なんじゃそら』


『イケメンがおるんか?』


『私行ってきた!!超イケメンだった!』


『モデルさんか何かじゃない?ってぐらいイケメンだよ!』


『まじか、男の俺も行ってみっか』


『“スマイルください”って言ったらご褒美貰えました。今日のオカズにします』


『え……(困惑)』


『行くか(ガタッ)』


『お伴しますぜ!』





 強也は自分が知らぬ間に世間で話題となっていた。

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