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最強賢者の逆転生 〜未知と強者を求めて転生したら男子高校生でした〜  作者: カエデウマ
第一章 [転生、そして学園無双編]
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第12話 [変貌したクラスメイト]




「あー………はっ!?今は何時だ!?」



 俺はぐっすりと眠ってしまっていた。


 慌ててスマホを手に取り、時間を見ると八時五分であった。



「やばいやばい…」



 俺は急いで制服をに着替えようとしたがネクタイがうまく結べず、時間をさらにロスしてしまった。



「朝ごはんはいらん!今日はすぐに終わるらしいからな!」



 急いで階段を降りて、玄関で靴を履き、駅へ向かって猛ダッシュした。




 強也は普通に走っていると思っているが、周りから見るとものすごい速さであった。




 駅の改札扉にカードを当て、ホームへと走った。



『———扉が閉まります』



 電車はすでに着いており、そしてドアが今にも閉まりそうだった。



「くっ……止むを得ん……【縮地(しゅくち)】!」



 俺はの下にちょうど着いた途端、俺は一気に電車の中へと入り込んだ。


 それと同時に電車のドアも閉まった。



「ふぅ……危なかった……」



 【縮地(しゅくち)】は距離と距離を一気に詰める()である。魔法ではないが魔法を使って再現することもできる。



 これさえ間に合えば遅れることはないので電車を降りたらゆっくりと高校へと向かった。



 帝王高校の門まで来たが、何やら周りが騒がしかった。休み明けだからだろうか?




「ねぇ何あの人!超イケメンなんですけど!」

「あんな人この高校にいたっけ!?」

「転校生の可能性大!?」

「同じクラスだったらいいな〜」

「モデルさんとかかも!」

「この高校モデルとかいっぱいいるもんねぇ」



 俺はチラリと盛り上がっている女子たちに目を向けた。すると



「「「「「キャアァァァ!!!」」」」」



「!?」



 なぜか悲鳴を上げられ、そのまま逃げられてしまった…。


 別に制服とか問題ないよな…?



「えーっと…確か一年五組だな」



 俺は一階の下駄箱という場所で靴からスリッパに履き替えてそのクラスへと向かった。



 一年五組のドアをガラッと開けると、一斉にクラスの中にいる人たちがこちらを見て驚いた表情をしている。


 な、なんなんだ一体……。

 何か問題があるなら言って欲しいが…。



 自分の席は一番後ろで窓側の席だったと、【過去写し(リコレクション)】で見た。



 俺が自分の席へと座ると、周りにいる人たちはさらに驚いていた。声を上げて驚く人もいた。



「な、なあ……」


「ん?」



 すぐ近くにいた人が話しかけて来た。



「お前って……もしかして最神…なの?」


「そうに決まっているだろう」



「「「「「ええぇぇぇ!?!?」」」」」



 このクラスの連中はなんなんだ?俺が来たら驚くし、俺が最神だと分かったら驚く……なんなんだ……。



「おまっ……その髪とか目とか!どうしたんだよ!?」


「ああ……そういうことか」



 なるほど、今理解した。いきなり容姿が変わっていたから驚かれたのか。



「あれだ……この夏でイメチェンとやらをしたのだ。目はもともとこれだ」


「イメチェンどころか!?だいぶ筋肉もついてるし!」



 イメチェンとかは咄嗟に思いついた言い訳である。目の色は前の最神は髪で隠れていたのでこう言っても問題ないだろう。



「も……最神くんってこんなイケメンだったんだね……」

「いつも前髪で隠してたからわかんなかったぜ」

「一夏で変わるもんなんだなぁ……」

「すごい変貌っぷりだね…」



 “いじめられていた”と【過去写し(リコレクション)】では見たが、クラスメイトは皆いいやつである。

 前の最神をいじめていたのはクラスメイトのうちたった一人と別のクラスのやつらだ。



 そのいじめをしていたクラスメイトは俺のほうを見ながら睨みつけている。わかりやすい男だ。

 どうやら変化した俺があまり気にくわないらしいな。


 見た目は金髪で高身長、筋肉もほどほどに付いており、顔も整っている。身につけている時計などは高級そうで身分も高そうだ。



 くくく……お前の知っている俺ではなくなったから、今までとはうまくいかないぜ…。



 俺は睨みつけている男に向かってニヤリと笑ってみせた。



「!?」



 男は少々怖気付いたのか、一歩後ずさりをした。

高評価くれると嬉しゅうございます。

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