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空手部発足
益田は帰り道、橋本のアパートに寄った。
橋本の部屋には灯りがついていた。
ドアをノックすると橋本が出てきた。
「喧嘩に来たんじゃない。さっき道場に行ったら明日来る様に先生が言っていたぞ。じゃあな」
益田はそう言って帰って行った。
翌日。
益田が登校すると橋本は来ていなかった。
授業が始まっても橋本は来なかった。
昼休みが過ぎ、放課後になって橋本は姿を見せた。
「道場に行こうぜ」益田は言った。
「わかった」と橋本は答え、二人で道場に向かった。
道場では南井が待っていた。
二人は正座して南井の話を聞いた。
「争いは止め、二人で力を合わせ、学校に空手部を作ってくれんか?」南井が言うと「二人でですか?」と益田は言った。橋本は黙っている。
「二人とも格闘の才能がある。それを喧嘩に使わず、有意義に使いなさい」と南井は言った。
「わかりました」と橋本は答えた。
「お前さえ良ければ俺も手伝うよ」と益田は言った。
「防具を付けた上で自由組手で発散しなさい。道場の防具を一組貸そう」と南井は言った。
「ルールを守って戦いなさい。空手は喧嘩の道具じゃないからね」




