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引き分け
二人は校庭の中央に進むと対峙した。
ヒュウーと木枯らしが吹く。
益田は橋本に向かって猛然とタックルをかました。
意表を突かれた橋本は肘で益田の後頭部を叩く。が、益田は橋本を抱え上げ投げ飛ばした。
地面に倒れた橋本を益田は踏みつけようとした。が、橋本はかわした。
橋本は立ち上がり態勢を整えた。
再び両者にらみあう。
橋本が飛び膝蹴りを出す。
益田は倒れ橋本はパンチを繰り出す。
益田は苦し紛れに土をつかみ橋本の顔面に浴びせた。
橋本は顔をガードしながら飛びのいた。
ふらつきながら立つ橋本に益田は再びタックルをかます。が、橋本は回転後ろ蹴りを出した。
「ウグッ」蹴りが益田の脇腹に刺さる様に捕らえた。
益田の動きが鈍くなる。
「止めろ」村上が駆け付けて言った。
橋本は踵を返し校門に歩き始めた。
「まて」益田が言うと「もう戦う気はない」と橋本が言った。
「わかった。やめよう」益田は言うと制服の土を払った。
「引き分けだな」益田が言うと橋本は無言で校門に向かった。




