矯正学園
ヒューッ
木枯らしが吹く
11月
東京
西東京市
1人の男が校門の前に立った。
「矯正学園」の文字が刻まれている。
男は中に入って行く。
校長室
「ようこそ、お出で下さいました、村上先生。校長の日浦です」
「始めまして、よろしくお願いいたします」
「毎年、我が校から10名は東大進学者を出しているのに教員の定着率が悪くて困ってます」
「なぜでしょうね?」
「さあ、その理由は分かりませんけど」
そう言って校長は茶を飲んだ。
「先生には期待してますよ」校長が言うと村上は「わかりました」と答えた。
「では、担当して頂くクラスを御案内します」
校長と村上は教室に向かった。
廊下はシーンとしている。
「ここはA クラスです。東大進学組のクラスです」
通り過ぎると校長は「この先にG クラスがありますので行って下さい。私は校長室に戻ります」そう言って校長は戻って行った。
村上が廊下を歩いて行くと喧騒が聞こえて来た。
G クラスに着き、村上はドアを開けた。
室内はタバコの煙が充満していた。
生徒達は麻雀や花札をやっている。
弁当を食べてる生徒もいる。勉強している生徒は皆無だった。
村上は教壇に着いた。
出席をとったが誰も返事をしなかった。
「全員欠席だな」
村上が言うと1人の生徒が近ずいて来た。
「おい、先公。ふざけた事言うんじゃねえよ」
「だったら、ちゃんと返事をしろ」
「1人以外、全員出席だ」
「その1人は誰だ」
「橋本だ」男子生徒が言った。




