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蝶は生かせ、蛾は殺せ

―――「知ってた?蝶と蛾って、皆が思っているよりずっと分類が難しいらしいんだよね。明確に『これは蝶だ!』とか『これは蛾だ!』って断定出来ない事も多いんだってさ」「ふーん、その割にはみんな蛾ばかり目の敵にするよね」「ま、蝶のほうが見た目的に受けは良いからね。実は蝶っぽい蛾も多いんだけどさ。あまり知られて無いけど」「でも蝶も蛾も本質は殆ど同じようなもんでしょ?なのに見てくれだけで一方ばかり嫌われるって、理不尽ね」「ははは、まるで僕達人間みたいじゃないか」―――

さあさあ皆さんご一緒に

「可憐な蝶を守りぬけ!」

見る者癒すその羽は

荒んだこの世の清涼剤

尊く儚いこの虫を

皆様の手で守りましょう!


生まれた時は醜い青虫、

それでもめげずに成長し

息を呑むほどに美しい

『生ける宝石』へと進化した。


国色天香、英華発外。

人畜無害で美人薄命。

醜婦が美女に仇をなす

そんな物騒な世の中で

かの美しき存在を

どうして見捨てられましょう!


さあさあ皆さんご一緒に

「醜い蛾など殲滅だ!」

嫌悪催すその羽は

この世を荒らす枯葉剤

穢れを纏うこの虫を

皆様の手で殺しましょう!


生まれた時から醜い青蟲

なぜかめげずに成長し

息を詰まらせるほど汚らわしい

『生ける芥』へと変化した。


蓬頭垢面、弊衣破帽。

横行闊歩にこそ刑故無小。

醜き蟲(あしきもの)こそ正義(カタナ)の錆に

こんな物騒な世の中で

かの汚らわしい存在を

どうして放置出来ましょう!

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