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続・お待ちかね進化タイム

ちょっとお待たせしました。

 あれからまた数日。茂はいつものようにレベル上げを進めていた。そんなある時だった。それは突然訪れた――



 おお、久々に蜘蛛が飛んできた。相変わらずのグライダー捌きだな、感心はしない。

 だって叩き落と(非物理)したらすぐ落ちて刺さってくれる、ってあの襲撃でわかったもん。ちょろいちょろい。

 ってことで、混乱せいやぁー!



【8の経験値を獲得しました】


 ――ああ、まだレベルアップはしないか。全く、いつになったら進化できるんだか……3日くらい前に24になったから、あと1レベなんだがなー。それがまあ遠いこと遠いこと。既に経験値100以上は獲れてるんだが、まだ進化しない。一体あと何匹を串刺しの刑に処せばいいのやら……

 あ、今度は(笑)か。まあ頂こう。下から来るぞ、気を付けろ!


【6の経験値を獲得しました】

【個体:アミルズ魔草のレベルが24から25に上昇しました。それにより、ステータスが上昇しました】

【条件を満たしました。そのため、個体:アミルズ魔草が進化可能になりました】



 ――――――え?

 ――――――マジで……!?


 …………………………いよっしゃあああああああああああああああああああああ!!


 思ったそばから進化できるとは、感激!

 でだ! やっと! やっとこのちょっと動けるだけのただの植物生活からおさらばできる!!

 そしてこの台詞は何か聞き覚え……言い覚え? まあいい、それがある! おそらく前回の進化の時だろう!

 早速進化先をcheck! あ、そういや進化先の名前がアナウンスされてなかったけど、どうしてだ?

 ……まあいいか。check!

――――――――――――――――――――

進化先

1 上アミルズ魔草

条件:成体、レベル25以上、魔力上限60以上

獲得スキル:詠唱破棄


2 マンドラゴラ

条件:成体、レベル20以上、魔力上限80以上、「スキル:身体操作」保持、異常付加スキル保持

獲得スキル:絶叫、麻痺付加、即死

――――――――――――――――――――

 Foooooooooooooooooooooooo!!

 こ れ は つ よ い !!

 しかも2つ! やったねたえちゃん! 進化先が増えたよ!

 ま、まあ、1回落ち着こうか。……さて、詳しく見てみよう。



 えっと、まず1つ目の「上アミルズ魔草」だな。ネーミングもっと頑張れと言いたくなるが、まあそれはいい。

 大事なのは性能だ。どれどれ……詠唱破棄? もしかして魔法が使える!? おお、ついに魔法様を使えるのか……!

 よし、今すぐこれに進化……って、待て待て待て。もう片方見てからにしよう。


 どれどれ……おお! 「マンドラゴラ」だってよ! これはファンタジーな!

 ……ん? ちょっと待て? マンドラゴラって確か根っこが人形なんだよな? ってことは………ひょっとして地上を悠々闊歩できたりしちゃう!? ついに長年(笑)の夢が叶うんじゃないか!? よっしゃああああ!

 で、スキルは……絶叫か。いかにもマンドラゴラだな!

 あとは――――って、はぁ!!? ちょっと待ておい!?


 次の「麻痺付加」、これはまあいい。普通にいい。

 問題はその次だ。「即死」。そう、即死。


 …………おいおいおいおいおい!? ちょっといくらなんでもこれはチートなんじゃ!?

 ――ハッ! もしや、これこそが転生した僕に与えられたチートなのか!?

 ……いやいや。早とちりするな。即死なんて成功するのは低確率だって相場が決まってるだろ。ポ○モンだってドラ○エだって、何だってそうじゃん。まあ、それを差し引いても、強いのは確かだと思うけど。



 うーん。迷うなー。2つとも見てみたけど、魔法をとるか、移動をとるか……って、ん? 待てよ?

 別にマンドラゴラが魔法使えないって決まったわけじゃなくね?

 まあそんな事言ったら、上アミルズ魔草が魔法使えるって決まったわけじゃないし、マンドラゴラだって移動できるって決まったわけじゃないけど。まあ確率は高めだろうけどね。


 どうするか……まあ、じっくり考えよう。




 考えること10分くらい。決心が付いた。


 僕が選んだのは! はい、ここでドラムロール! ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……ジャン!

 マンドラゴラです! はい、ファンファーレ! パンパカパーン! ……うん。むなしい。


 で、その理由なんだけども、やっぱ動きたいよね。魔法がなくても攻撃手段はあるけど、移動手段は無いわけで。まあ魔法にはロマンがいっぱい詰まってるんだけど。

 あと、条件が多いから強いんじゃないか、っていう短絡的な思考ね。理由はこの2つ。



 じゃ、早速進化…………あ。そうだ。完全に忘れてた。進化って痛いんだったわ。

 うわー、一気に進化する気が失せた。スーパーうじうじタイム突入。




 ―――うん。やっと決心がついた。進化しよう。その前に深呼吸だ。スー、ハー。よし。

 マンドラゴラに進化します!


【個体:アミルズ魔草をマンドラゴラへ進化させますか?】


 Yes!


【本当によろしいですか?】


 ……ふう。よし、3、2、1で進化しよう。3……2……1……進化!


【個体:アミルズ魔草の進化を実行しています……】


 来い! うぐおがうああああああああああああああ!!!

 やっぱ痛い! 痛すぎる!!

 く~/\*ご2|;@>あ~&\*!&~-2-\^+!/w!!!!


【スキル:痛覚軽減のレベルが5から6に上昇しました】

【スキル:痛覚軽減のレベルが6から7に上昇しました】


 ……

 …………

 ………………



【個体:アミルズ魔草からマンドラゴラへの進化を完了しました】

【スキル:絶叫、麻痺付加、即死を獲得しました】

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