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草生最大のピンチに直面しますた

もう暇潰し思い付かないからそこはちょっと手抜きです、すいません…

 茂は、観察日記の後も、新しい暇潰しを開発しては飽き、開発しては飽き……を繰り返していた。

 そのお陰で予期せず新しい実績「発明家」「三日坊主」や、それに伴った新しいスキル「工作」を手に入れることができていた。ちなみに三日坊主にはステータス上昇やスキル獲得は無かった。

 しかし、工作のスキルを手に入れても、案の定植物のため使うことはできなかった。茂はひどく落胆し、仕方なく開発→飽きるの無限ループを再開することにした。そのような日々が過ぎ、いつの間にやら背丈は周りの草の半分程度となっていた。

 そんなある日、転生してから初めての危機が訪れる―――



 うん、今日も暇だ。もう脳内カラオケは飽きたし、次は何をしよっかなー。


 そんな事を考えていた時であった。不意に近くの草の葉から、カサッ、という音がした。その音の主は…


 ん? 蜂かな? ……いや、違う? これは…どれどれ………バッタ?


 ……そう、バッタであった。


 おお! 今までバッタなんて見た事無かったぞ!? やっとだ! やっとこの代わり映えのない生活にちょっとした変化が!!

 じゃ、観察してみるか。えーっと? あいつは何を……あ、葉っぱ食ってる。

 ………葉っぱ食ってる? 良く考えたらそれヤバくね? 僕だって葉はあるんだし。新たな発見に気をとられて、バッタが草食だって忘れかけてたわ。よし、バッタがこっちに来ないことを祈ろう。

 …あれ? バッタが止まったぞ? 何で?


 ギョロッ


 !? こっち見んな! え!? 何か一瞬あいつの目がピカーンってなったように見えたぞ!? え? こっちを向いて、脚を縮めて……


 ジャーンプ!


 じゃねえよ! 嫌アアア! こっち来んな!! 食われる!

 あ、そういや僕養分沢山あったな、あいつはそれに気付いたのか? 頭いいな……

 …なんて言ってる場合じゃねえ! ああ、あいつの口が今にも僕の葉に……


 パクッ


 ギャアアアアア! 食われたああ! 痛い! 痛い! 痛……ん? 待てよ? 痛くないじゃん。なーんだ。痛くないならそれでいい……

 訳あるか! このまま食われ続けたらヤバいわ! ああ、この状況どうしたら……何か打開できるようなスキルあったか!?

―――――――――――――――――――

名前:無し 種族:アミルズ草 系統:植物系

Lv.1 体力:3/3   魔力:15/15

    攻撃:0    魔攻:10

    守備:2    魔守:22

    速度:0    養分:200

状態:通常 


スキル:算術Lv1 混乱付加Lv1 集中Lv5 感知Lv5 瞑想Lv2 鼓舞Lv2 混乱耐性Lv1

   魔力操作Lv1 気配遮断Lv1 光合成Lv5 工作Lv1


実績:数学者 物忘れ 孤独 間抜け 魔導師見習い 変質者 不動 栄養豊富 発明家

  三日坊主

 ―――――――――――――――――――

 ちょ、ちょっとひとまず瞑想で落ち着こうか。……よし。

 算術…ボツ! 混乱付加……おっ、これ使えるかも。やってみるか。


 えーっと、今あいつが食ってる葉に向かってやってみるか。よし、混乱付加!

 ……変化無し。え? マジで? ま、まあもう一度だ。混乱付加!

 ……またも変化無し。嘘だろ…? いや、三度目の正直だ! 混乱付加!

 ……変化無…いや、なんか様子がおかしいぞ? 何かフラフラしてて……ん? 葉っぱのふちに向かってって…ダーイブ! 頭から着地! うわ、痛そう…あ、正気に戻ったみたい。またこっち来た。 でも、これでいけそうだぞ? ……フフフ、ハハハ! もうお前など恐るるに足らん! 返り討ちにしてくれるわ!

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