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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

丸メール

どうでもいい  その白い手に食い込んだ男の黒い肉を女は冷めた目で見つめていた.その白いちいさな手を放すと男のクビには赤黒くその跡がくっきりと男の浅黒い肌に浮かんでいた。少女はそのドレスを翻えすと酒とたばこのいりまっじた匂いの漂う煉瓦ずくりの道を、道に男を残してかつんかつんと歩いていく。その青い透けるようなドレスが、月光に照らされ彼女を浮き彫りにする.


彼女はまどろんでいた、そのないも無い部屋には、異様に高そうなそふゃーが一つど真ん中においてあり彼女はそのうえで何処かの英字新聞を片手にレモンが薄く切られ、はいっている紅茶をすすっていた。不意にそのなにもないそれどころかどこか白い粉でも積もっていそうな床に、落ちた一通の手紙を英字からそらし横目でそれを見た。何ともけだるいふいんきで起き上がると隙もない身のこなしで歩くと床に落ちたそれを拾い上げると無造作に爪で封を切る。その黒い封筒とは対照的なその白っぽいかすんだ部屋と彼女の抜けるような白い指が交差する、封筒が落ちるのも気にせずその簡易なかみを綺麗な長いまつげを一時ほどとめて目を通す不意に読み終えたそれをくちゃくちゃと丸めるとその開いているのかどうかさえ怪しい口を開きそれをほおりこむとこくんと喉を鳴らした、

それはけだるい午後とも思える陰気な昼下がりだった。



男は思っていた。

この女が動くだけで災難が舞い込むと。男はじつに高級そうな服を着ていたが、それに似合わず実に何とも微妙というか、実に悪い人間に思われた。その男の目の前でその女は今ウェーターをしている彼の周りには数人の男たちみなどれもここら辺を仕切るマフィア達であった男のいる席は店の奥にありさながらどこかの映画のワンシーンのようで現に今も彼らはポーカーをしているのであった

(エースのスリーカード 

隣の男が白い机の上に赤と黒二枚のエースそしてその他二枚のカードを投げつけた。一瞬場の空気が凍るそれくらいこの男は勝っていたが不意に笑いが場を包んだフー男はこの隣にいる小太りで目の細い男がインチキをしているのを知ってるしかしそれを言えないので必死でその喋りの口をひねりたい気分であった。

女は探していた今日この酒場のようなレストランに時価一億は下らないライオネルというイエローダイヤが取引されるらしい。しかし近くのマフィアが取引をしているというだけでその保障はどこにもない、仕方ないので仲間の黒人のゴールに潜入してもらっている、ゴールという男は実にこぎみよくしゃべるのだがしかし彼女はその話のほとんどを聞こうともせずその万に一つくらいに返事を彼に返すだいたいそれは彼にしても予想外のことだったりするがだからと言ってそのことだけを狙って話すようなことをしないのもなかなか面白い性格の持ち主であるが自覚はないに等しい、しかしなぜか自分がどことなくふいんきが悪いのをしっていたから、

だからこそ香水などでごまかすのだがそれがかえって彼の邪悪なふいんきを盛り上げてしまっていた

オイくさいなそのテーブルで一番エラそうな男が突然いった。

結果的にそれは彼の香水の臭さによるものだが隣の小男は内心冷や汗をかいていた、そろそろかな、彼女は目星をつけていた調理場に乗り込んだいつの間にかその姿はコック姿であり又そのがら空きの調理場にいる二人しかいない

先人たちは彼女の素早くてきぱきした手刀により寝ていた。

目星をつけていたのは彼らの作る料理の中であった

ふいに一つのパンプキンから石ころが転がりだすそれは明らかにお目当てのパンプキンストーンではなくライオネルととか言う時価一億円の宝石だった、

これで終わりか、そのあっけなさにせいぜいしながらフーとため息でもついてみるが、つまらないもう少し面白くしちゃえ、そんなことを彼女の口をかわいらしくゆがませるきっと世に言うロリ好きなら百人が百人ゴールを除けば、いちころの萌えしぐさであるが、彼が見たらきっとその場で転倒して死んだマネでもするだろう、なぜならそれが悪魔の微笑だと知っていたから。の中にはバタフライ効果というものがある。しかし世にいうニートやチュウニビョウがいくら妄想しても世界に混沌を起こせるわけでも又、美少女戦士も助けに来てはくれないが、確かにそのほほえみは世界を動かす、なんといっても悪魔だ、その微笑みひとつまつ毛一本動いただけでどうなるか想像しただけで。

男達の席に可憐な美少女風のウエートレスがパンプキンパイを運んでくる

先ほどまで騒いでいた彼らのにおいによる喧嘩はその涼しげな笑顔に息をつき、おさまるがゴールは焦るこいつの笑顔はまずい、ゴールが初めて女にあったのはさびれたジャンク街であった。その服は男物を身に着ていた綺麗な奴だと思ったがその声を聞いて女だとわかる。それから何かと災難に引き込まれているがそのたびに、

いつになったらおれの借金はなくなるのだろうと思う。かれには友達がいた、かなり前に消えたが好きなやつではあった。そいつは彼に借金を残し消えそんな時に女を紹介されたわけだ。


今日の段取りはこうだイエローダイヤを探せ。そのためにできる限り男たちから話を聞き出してほしいそれが男の仕事である一つに時間稼ぎの意味があるのを人のいい悪人ゴールは知らなかったりするがそんなことはどおでもいい、いまかれはあせっていた、なぜに今このタイミングであいつが俺たちの場を見に来た。もしかして仕事がおわったのか、しかし奴は営業スマイルを残したままクールに帰っていく、それを見て数人の男たちがあいつをどうにかできないか無い脳をひねっているのをこの男は知らない。とにかくなにかあるはずだ、、まさかこの何の変哲もないパンプキンパイに、恐る恐るサクサクとこぎみいい音のパイ生地を見る。

もちろん自分の以外の誰かが切るものである、、、、、


異変はない、



もしもあの女がとんでもないことをしたらたら今まで何とか幾度となく怒り出そうとしていた田舎マフィアの仲たがいの仲裁の意味がすべてパーだしかしそんな時、

隣のいかさま師、何を思ったかゴールの財布を抜き取ろうとし始めた。さすがののゴールもブチ切れた。その貧民街生まれの気性あらさがつい彼の顔面にその黒いジャラジャラと宝石の付いた右手をくいこませていた。

「こーーーらなにすんじゃこら」そういいながら奴のしようとしていた事をべらべらと話す。すぐにサーと男の血の気が引く、さらにさっきのいかさまポーカーについて言うと、さすがに驚いて観ていた男たちの顔色が変わる。どさくさに紛れて店の外に出た、詐欺師をいたぶっているマフィアたちを横目に彼女が任務終了の合図ををしたから店を出たのだ。どっち美智子にしてもこの騒ぎでは話を聞き出すのも難しい、第一どさくさに紛れて何かするのであれば俺よりもこの女のほうが数段すぐれているし何か起っても俺は戦闘能力が無いに等しい。とか言いながら、実際は合図を見ただけで、それはすなわちこの女がダイヤを見つけたということに他ならない、すなわちこれ以上ここで何か起こることはない、もしおこるにしても、、早く退散するに限り幸之助であった。かくして今夜のしごとは嘘くさい月に照らされながら終わりを告げようとしていた。その帰り小型車の中、男は助手席に揺られながら考えている。あの男を彼貧民街時代に知っていた。名前をポールと言って貧民街の中ではそのいかさまを使って裕福ともいえる生活をしていた。始め隣にいくぶん年を取ったあいつを見かけたとき何一つ反応しなかった、それどころか、

「お名前は、なんて聞いてきやがった。その時に気ずいておくべきだった、あいつは詐欺師だということを、あいつは知っていてワザと黙っていた、最後に俺のことを言い出しそうになりもう一つ拳をぶつけなければ、きっとしゃべっていたに違いない俺がマフィアではないことを、しかしもしそうならあいつは自分がどうやってマフィアだと言い張るつもりだったのか、そんなことを言い始めたらなぜおれの財布を、、、ゴールは勘違いをしていた、彼は初っから男のことなど覚えていないししいて言うなれば胸倉を抑え込まれた時に、くぐもった声で何とか言った「こいつ」の「こ」をゴールの「ゴ」と間違えたせいだろうか。彼女は不服だったりした。そのせいでいつものむだに乱暴な跳ねるような運転ではなく静かすぎるくらい静かな運転になっていたが

ゴールは考えていてきずかない。その頃一人のマフィアが運ばれてきたパンプキンパイにフォークを突き刺す。そこから黄色いダイヤモンドが一つ転がり出てきた。実はそれが爆弾なのを彼は知らない。

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