風船
ある夏の朝、アスファルトに風船が挟まってました。
赤、黄、青、緑…色々な風船がありました。
それらの風船は1本の糸で繋がってました。
その糸がアスファルトに挟まってたというわけです。
そこにある生き物がやって来ました。
カエルです。
「ぼくは空に飛びたいよぉ」
カエルは糸を引っ張り始めました。
しかし、糸は取れません。
そこにある生き物がやって来ました。
リスです。
「私も空を飛びたいわ」
リスも糸を引っ張り始めました。
しかし、糸は取れません。
そこにある生き物がやって来ました。
ブタです。
「ぼくも空を飛びたいよぉ」
ブタも糸を引っ張り始めました。
しかし、糸は取れません。
そこにある生き物がやって来ました。
狼です。
「あそこにいっぱい獲物がいるなぁ」
「よし、良いこと考えた」
狼は皆のもとへやって来ました。
「おいおい、みんな。ぼくも糸を引っ張っていいかね?」
「もちろんだよ、狼さん。手伝っておくれ」
狼はブタの後ろに回りました。
そして、糸を引っ張り始めました。
しかし、狼の口を見て下さい。
ヨダレがたらたらです。
きっとお腹が空いているのでしょう。
「1,2,3」、「1,2,3」
皆で糸を引っ張ります。
「1,2,3」、「1,2,3」
その時です。
フワッ
糸がアスファルトから取れました。
フワフワッ
「皆、空を飛んでるよ」
カエルさん、リスさん、ブタさん、狼さん、皆の身体が宙に浮きました。
「皆で旅をしよう」
グゥーーーーーーー
一匹だけ違いました。
「俺は腹が減ってるんだーーー」
「狼さん?」
その時です。
プチッ
ブタのひづめの音がしました。
どうやら、ハサミの役割をしてくれたようです。
ありがとう、ブタさん
イヤーーーーーーー
狼さんはまっさかさま
仕方ありません。
皆を食べようとしたんですから
「ブタさん、だいじょうぶ?」
「うん、ぼくが糸を切ったから」
「本当、よかったぁ」
「これで皆で旅ができるね」
「うん、楽しみ」
カエルさん、リスさん、ブタさん、皆の空の旅が始まりました。




