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無能姫はショボいバリアで無双する。  作者: だんち。
エピソード1 元姫、森でイケオジと出会う。
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命の恩人

「そうならないために、俺らがいるんでしょ。

うまく立ち回って見せるっすよ」

それを聞いたヨドの顔が、険しくなった。

「あくまでもルクソニア嬢を蚊帳の外に追いやる、というのか。それが彼女の自立の妨げになったとしても」

「子供が判断できる範疇(はんちゅう)を越えてるっすよ、この場合は。

それに、ぽっと出の部外者に、とやかくうちの教育方針のことを言われたくないっすね。

これ以上なにも話すこともないっすし、お帰りはあちらっす」

エドガーは再び、ヨドのそばにある転移ゲートに入るよう手で促した。

「残念ながら、まだ帰る気はない。

ルクソニア嬢との約束があるし、私が本来果たさなければならない用事もある。

それが終わるまでは帰るつもりは毛頭ない」

言い切るヨドに、エドガーは目を丸くして言った。

「居座るつもりっすか!

さっすが青の陣営の使者っすねぇ。なりふり構わないその姿勢、あきれ果てるばかりっすよ」

嫌みを言うエドガーに、ルクソニアが叫ぶ。

「ヨドを悪く言わないで!

馬車馬のごとく青の王子さまにこきつかわれて可哀想なんだから、(いたわ)ってあげて!

それとヨドは私の命の恩人なのよ、バカにしないで大切にして!」

プウッと頬を膨らませるルクソニア。

それを見てエドガーは、眉毛がハの字にした。

「お嬢様はあくまでもヨドさんの味方なんすね」

「ヨドは大切なお友だちだもの!

当然よ」

ルクソニアの言葉を聞いたエドガーは、これでもかと盛大にため息を吐いた。


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