好きすぎるからダメ
「エドガー、ワガママ言ってないで、ヨドと仲良くしましょう? ね?」
5歳児にたしなめられる大人の図。
「私としても、話だけでも聞いていただけると助かるのだが」
困ったように微笑むヨド。
「わかったっす。
お嬢様の顔を立てて、話だけは聞いてもいいっす。けど、だったらまずお嬢様から離れてもらいません?
ずるいっすよ、自分だけ。」
するとすかさず、ルクソニアが言った。
「離れたらエドガーが何するかわからないから、わたし離れないわ!」
「俺の信用が恐ろしいほどない……!」
白目を向くエドガー。
「なんでっすか、お嬢様!
幼い頃からずっと仲良くしてきたじゃないっすか!
そんなぽっと出の顔が良いだけのおじさんより、俺の方が信頼できるはずっすよ……!」
ルクソニアは無言で首を横に振った。
「まさかの否定……!」
「エドガー先生、うるさいです。」
「アンさんは黙ってて!
お嬢様、俺なにか嫌われることしたっすか?
さっきのやり取り以外、心当たりがないんすけど……」
しゅんと肩を落とすエドガーにルクソニアは言った。
「エドガーはわたしを好きすぎるからダメよ!」
「まさかのダメだし!」
「アンもみんなも、お父様もお母様も、みんなみんなわたしの事を好きすぎるからダメなの!」
ルクソニアは涙を浮かべながら言った。
それをみて、目が点になるエドガー。
そして、
「お嬢様、差し出がましいようですが、それの何がいけないんですか?」
と、感情が読めない笑顔の圧で聞く、泣きぼくろが印象的なメイド。




