お友達を紹介
二人の鋭い視線を受けて居たたまれなくなったルクソニアは、体を横にずらして平行移動し、二人を見渡して話せる位置に来ると立ち止まった。
「えっと……その、ヨドのことよ?」
上目使いで二人の様子をうかがうルクソニア。
「ヨドさんのこと……?」
泣きぼくろが印象的なメイドの眉がピクリと反応する。
「ええ、そうよ、アン。
私の大切なお友だちの事を、エドガーにちゃんと紹介しないといけないの」
それを聞き、エドガーも眉を潜めた。
「お友だち……?
確か青の陣営の使者とか言ってた人じゃなかったっすか、その人。
お友だちってどういうことっすか?
お嬢様は今まで、外の人間とはほぼ接触がない生活をして来たはずっす。
お友だちが作れる環境ではないはずっすけど……」
「お嬢様が言うには、森の中で出会って、お友だちになったそうですが……」
「青の王子の使者ってことは大人っすよね? うまいこと丸め込まれてないっすか? それ。
顔がイケメンでつい、とか……」
泣きぼくろが印象的なメイドとルクソニアは、目を泳がせた。
「案の定、イケメンか! くそう、分かりやすい反応、ありがとうっす!」
特にイケメンでもないチビの分類にはいるエドガーは全力で悔しがった。
それを見たルクソニアは慌ててフォローに入る。
「あのね、エドガー。ヨドはおじさんだけど、とても綺麗な髪と目をしているのよ。頭もよくてなんでも知っているから、きっとエドガーとも仲良くなれるわ」
「イケメンなんすよね、だから庇うんすよね。お嬢様、今から男を見た目で判断する癖をつけたら大変っすよ、後々。
アンさんみたいに行き遅れてしまうことになるっすから、今すぐその基準は無くすべきっすよ!」
キリリとした顔で諭すエドガーに、泣きぼくろが印象的なメイドは笑顔で言った。
「もうひと蹴り、いっとく?」
それを聞いてエドガーは手を壁にして叫んだ。
「いや、もうお腹一杯なんで遠慮するっす!」
その瞬間、転移ゲートが光り、ブウンと音をたててヨドが現れた。




