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気を引き締める
「アン殿。私もその話し合いに同席してもいいだろうか?」
「ヨド様が……ですか?」
泣きぼくろが印象的なメイドは警戒心を露にしながら、ヨドをみる。
「偶然とはいえ、乗りかかった船だ。
ルクソニア嬢がきちんと自分の気持ちを言葉にできるよう、協力したいと思っている。
ーーいかがだろうか」
泣きぼくろが印象的なメイドはヨドの真意をはかりかね、曖昧な笑顔をヨドに向けた。
ルクソニアが泣きぼくろが印象的なメイドのスカートを軽くひっぱり、潤んだ瞳で訴える。
「ヨドがいてくれた方が、私も安心なの。
だからお願い、アン。
ちゃんと全部話すから、ヨドも一緒に、側にいてほしいの!」
泣きぼくろが印象的なメイドのスカートにしがみつきながら訴えるルクソニア。
その姿を目の当たりにして、泣きぼくろが印象的なメイドの頭にはある台詞がこだまする。
ーーええ!?
それって誘拐ってことですよね!?
泣きぼくろが印象的なメイドは思った。
(お嬢様のなつきようと状況から、誘拐の線もあながち勘違いでもないような気がしてきたわ。ーー気を引き締めないと)




